ガンを引き起こすのは『生活習慣』が最大の要因であることが判明しました。
カナダのCancer Epidemiology and Prevention Research等、複数の機関が共同で行った研究が最近公開され、なんと41%ものガンが生活習慣の乱れが原因で発症することが明らかになったのです。
世界でも2020年までに、女性の2人に1人が、男性の3人に1人がかかり、日本でも2人に1人がかかるとされるガン。
以前から生活習慣による影響は指摘されてきましたが、今回の研究ではそれが改めて証明された形になります。
この記事では、このカナダの研究内容を掘り下げ、特に『ガンの原因となる生活習慣とは一体何なのか?』について具体的にご紹介したいと思います。
※ワクチンの弊害同様、ガンの原因や対策についても注目の集まる昨今。ぜひ、こちらの記事も多くのシェアをお願いできれば幸いです。
30秒でわかる記事の概要
カナダで行われた研究内容について
では、カナダで行われた研究内容について、より詳しくご紹介します。
この研究はカナダのアルバータ州で行われ、2012年に同州で発症したガンの原因と生活習慣・環境要因との関連性を調査しました。
ガンを引き起こす3つの原因:タバコ、運動不足、太りすぎ・肥満
研究者たちはガンの発症原因になると想定される要因を24個ピックアップし、その関係性を調査したところ、以下のような結果が出ています。
- 男性の38.7%、女性の42.4%、平均:40.8%(約41%)のガンが生活習慣を要因に発生していた
- 24のガン発生要因のうち、最も多いものは『タバコ(能動喫煙・受動喫煙どちらも)』、『運動不足』、『太りすぎ・肥満』の3つと推定される
- タバコは、男性の17.7%、女性の13.7%が発症要因となると推定される
- 運動不足は、男性の5.4%、女性の9.1%が発症要因となると推定される
- 太りすぎ・肥満は、男性の3.6%、女性の5.0%が発症要因となると推定される
ちなみに、2012年にアルバータ州で新たに『ガン』と診断された症例は16,330(うち5817人が死亡)。このうち41%ということは、約6,800ものガンが生活習慣に起因して発症したと想定されます。
ガン発生の要因となる24の生活習慣とは?
また、ガン発生の要因となる24個の生活習慣、及び環境要因は具体的に以下のとおりです。
- 受動喫煙
- 能動喫煙
- 運動不足
- 太りすぎ
- 肥満
- 野菜の摂取不足
- 果物の摂取不足
- 食物繊維の摂取不足
- 加工肉(ベーコンやハム、ウインナー)の食べ過ぎ(※発ガン物質『亜硝酸ナトリウム』が原因)
- 肉の食べ過ぎ
- 塩分の過剰摂取
- カルシウム不足
- ビタミンD不足
- 酒・アルコール類の過剰摂取
- 避妊薬の服用
- ホルモン療法
- EBウイルス
- B型肝炎ウイルス
- C型肝炎ウイルス
- HPV(ヒトパピローマウイルス)
- ピロリ菌
- 大気汚染
- 紫外線
- ラドンと水の殺菌装置
※参考元:cmaj OPEN
タバコの影響は受動喫煙・能動喫煙に関わらず非常に大きく、また、太りすぎ・肥満は、野菜・果物不足と加工肉などの過剰摂取などと密接に関わっており、複数の要因が密接に関わっていることが見て取れます。
※加工肉は「1日50グラム食べると、結腸や直腸のガンになるリスクを18%高める」とWHOが正式にアナウンスしており、その原因は『亜硝酸ナトリウム』にあります。
詳しくは『「亜硝酸ナトリウム」を含む食品と毒性/WHOも問題視する発ガン物質!』をご覧ください。
また、これらの要因はほとんどがガン細胞の発生を促す『活性酸素』を産生することで知られており、生活習慣とガンと活性酸素は切り離せない関係にあることもわかります。
ガンの発生要因と関連する記事
なお、上記の24のガン発生要因をより理解する上で、以下の記事も合わせてご覧ください。
受動喫煙
太りすぎ・肥満
イギリス、オーストラリアでも同様の結果
なお、この研究と同様の例は過去にイギリスとオーストラリアでも行われており、両国共に『生活習慣がガンの最大の原因である』と結論づけています。
イギリスのガン要因研究
2010年にイギリスで行われた研究では、ガンの42.7%が生活習慣・環境要因に起因しているとし、内訳はそれぞれ以下のようになっています。
- 男性は45.3%、女性は40.1%が生活習慣・環境要因が原因でガンを発症している
- 最大の要因はタバコで、全体の19.4%を占めていた
- タバコに次いで多いのは肥満(5.5%)、野菜・果物の摂取不足(4.7%)、酒・アルコールの消費(4.0%)
- 男性の主なガンの原因は、1位:タバコ、2位:野菜・果物の摂取不足、3位:職業(仕事)
- 女性の主なガンの原因は、1位:タバコ、2位:肥満、3位:感染症
オーストラリアのガン要因研究
オーストラリアでも同じく2010年に同様の研究が行われており、約32%が生活習慣・環境要因が原因と結論付けられました。
なお要因の内訳は、こちらもタバコが最も多く(全体:13.4%、男性:15.8%、女性:10.1%)、次いで食生活の乱れと、太りすぎ・肥満が続くという結果になっています。
『デブの喫煙者』がガンになる!
以上のように、カナダ、イギリス、オーストラリアいずれの国の研究においても主なガンの発症要因は共通しており、総合すると、最もガンになりやすいのは、太っていてタバコを吸う人が最もガンになりやすい人と言えます。
非常に妥当で、誰しも納得の結果ではないでしょうか?
しかし逆に言えば、誰もが納得の結果にも関わらずガン患者数が一向に減らないのは異常な事態とも言えます。
課題は『食生活』
どの研究でもタバコが最大の要因(どれも10%以上)となっていますが、24の要因のうち、3分の1が『食生活』に関わることを見逃してはなりません。
タバコにはニコチンという有名な発ガン性物質が含まれ、タバコメーカーも自らタバコを吸うことでガンのリスクが高まることを謳った上で販売されているため、タバコ=ガンの元であることは周知されています。
しかし、それに比べて食生活がガンの原因になることは全くと言っていいほど知られていません。
無知で怠惰な人間が、ガンになる
より正確に言うならば、食生活がガンをはじめとした様々な病気の原因になることを知ろうとせず、知っても対策を怠っている人があまりに多すぎるのです。
SNSなどが発達した現代において、食品の安全性に関する情報を得るのはさほど難しいことではなく、危険な食品、食品添加物、砂糖や人工甘味料、トランス脂肪酸等の情報は、誰しも一度は目にしたり、聞いたことがあるはずです。
にも関わらず、一向に食生活の改善が進まないのは、こうした情報を知ろうともせず、たとえ知っても「そんなはずはない」と感情的になり目を背ける人間が多いからではないでしょうか?
自分の経験や知識と違う情報を目にする度、「そんなはずはない」「そんな事を言っていると、食べるものがなくなってしまう」という安易で感情的な意見が飛び交うばかり。
まず『知ろう』としません。そして、仮に知っていたとしても、対策を講じず『面倒くさい』と怠けます。
ガンの直接的な要因はタバコや肥満かもしれませんが、その裏にあるのは、こうした『無知』と『怠惰』ではないでしょうか?
まずは『知る』ことから始めよう
ガンは『生活習慣病』と言われるように、今あなたが周囲の人間と同じような食生活や生活習慣を続けていけば、ガンになる確率は極めて高いと言えるでしょう。
その証拠に、日本人の死因1位はガンであり、2人に1人がガンになる時代であり、先進国でガンによる死亡率が増えているのは日本だけと言われているのです。
これを改善するには、まずは『知る』ことから始めましょう。
そして、与えられるだけでなく『自分の頭で考える』習慣をつけましょう。
知識は武器になります。知っていれば、それがいつか自分や周囲の大事な人たちの命を救うことに繋がるかもしれません。
一人でも多くの方が、この記事を読んでいただけた今日をきっかけに、自分の生活習慣とガンとの関わりについて、もう少しだけ深く考えるきっかけになりますように。
食生活を見直すために、読んで欲しい関連記事
最後に、食生活の見直すために合わせて読んでいただきたい記事を、ジャンル別にまとめてご紹介します。
ガンに限らず、現代の日本で問題となっている様々な病気を予防するための情報をまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。
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危険な食品について
食品添加物について
砂糖・人工甘味料について
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