砂糖ゼロ 糖質オフ
この表記、この音の響きに、あなたはどんなイメージを持つでしょうか?
まだまだ認識は甘いものの、砂糖や糖質が体に悪いものだという認識が広まってきた昨今、『砂糖ゼロ』あるいは『糖質オフ』という表記や響きに”健康的”や”ダイエットによさそう”、”太りにくそう”というイメージを持つ方は少なくないことでしょう。
しかし、結論から言えばこうしたイメージはどれも間違いです。
『砂糖ゼロ 糖質オフ』と謳う製品のほとんどには人工甘味料が含まれており、本当の意味で『砂糖ゼロ』でも『糖質オフ』でもありません。
「人工甘味料の何が悪いの? 別に危険じゃないでしょ?」
そう思った方は認識が甘すぎます。
人工甘味料は、砂糖と同じくらい危険で、様々な病気・不調の元。ある意味、砂糖や糖質よりも注意すべき、避けるべき存在です。
この記事では、人工甘味料がなぜ危険なのか?そして、巷にあふれる『砂糖ゼロ・糖質オフ』の代表的な製品をご紹介します。
30秒でわかる記事の概要
はじめに:人工甘味料とは?
人工甘味料とは、天然には存在しない甘味料の総称で、人間が化学的に合成・抽出した成分であり、砂糖の何十倍〜何千倍とい強烈な甘みを持っているのが特徴です。
特に危険で、かつ現時点で多くの食品や飲料に使用されているのは以下の6つ。もちろん、砂糖ゼロ製品、糖質オフ製品にも多く使用されています。
アスパルテーム
アスパルテームは、砂糖の200倍の甘みを持つ人工甘味料です。
後述するアセスルファムK、スクラロースと並び『人工甘味料御三家』とも呼ばれ、一緒に使用されることが多いのが特徴です。中でも、特にアセスルファムKと一緒に使用されるケースが目立ちます。
アセスルファムK(カリウム)
アセスルファムKは、砂糖の200倍の甘みを持つ人工甘味料です。
2008年に医薬品添加物に指定されているため、市販薬の成分表示を見ると、この甘味料の名前を見かけることも少なくありません。
スクラロース
スクラロースは、砂糖の600倍の甘みを持つ人工甘味料です。
塩素で置換することによって製造される人工甘味料であり、分子構造に塩素を含みます。そのため、構造はダイオキシンなどの有害物質に近いとされています。
ネオテーム
ネオテームは、砂糖の約1万倍という非常に高い甘みを持つ人工甘味料です。
遺伝子組み換え作物や猛毒の除草剤『ラウンドアップ』のメーカーとして有名なモンサント社が作り出した物質で、引火性・刺激性が高く、特定悪臭物質のひとつにも指定されている3-ジメチルブチルアルデヒドを使用して作られます。
サッカリン
サッカリンは、砂糖の350倍~700倍の甘みを持つ人工甘味料です。
元々は第一次世界大戦の影響で砂糖が不足したことから広まりました。現在、日本では使用量が制限されていますが、未だに歯磨き粉の原料として多く使用されています。
アドバンテーム
アドバンテームは、砂糖の約2万倍~5万倍という天文学的な数字の強烈な甘さを持つ人工甘味料です。
味の素が開発した新しい甘味料でアスパルテームを元に開発されました。
その他にも人工甘味料は多数あり!
上記の6つは一例であり、これ以外にも多数の人工甘味料が存在します。
人工甘味料の種類(上記6種類も含む)とより詳しい情報は下記の記事で詳しくご紹介しています。合わせてご覧ください。
人工甘味料が危険な理由:これだけ多くの病気の原因に!
では、なぜ人工甘味料は危険なのでしょうか?
簡単に言うと、数多くの病気や体の不調、副作用をもたらすからです。以下はその一例です。
- 糖尿病
- ガン
- 頭痛
- メタボリックシンドローム
- 血液系の病気(心臓病、脳梗塞など)
- アルツハイマー
- 奇形児の出生率増
- 目の疾患(眼病、視力低下、失明)
- 神経疾患(頭痛、めまい)
- アトピーやじんましんなどの皮膚病
- 各種アレルギー症状(喘息、鼻炎など)
- ADHD
- 生理不順
- 急激な体重増加または体重減少
- バセドウ病
- ALS
- てんかん
※参考記事:まさに「甘い罠」!人工甘味料の種類と危険性・副作用まとめ
このように、人工甘味料は数え切れないほどの被害をもたらす危険な物質です。
※なお、より詳しくは「まさに「甘い罠」!人工甘味料の種類と危険性・副作用まとめ」をご覧ください。
「健康的」「砂糖の代わりになる」「ダイエットになる」などのイメージがあるかもしれませんが、それらは全て間違いです。
人工甘味料は、肥満の原因になり、糖尿病、心臓病やガンなどの生活習慣病をも誘発することが各国で行われている研究により次々に明らかになっています。
これが「砂糖ゼロ・糖質オフ」だからと言って、健康に良いとは言えない最大の理由です。
砂糖ゼロ・糖質オフの製品例
では、ここからは実際に市販されている『砂糖ゼロ』あるいは『糖質オフ』の製品の中から、人工甘味料を含むものを具体的にご紹介します。製品の裏にある成分表示の写真と合わせて見ていきましょう。
1:砂糖ゼロのチョコレート
こちらはパッケージに『砂糖ゼロ』と表記のあるチョコレートですが、アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物、スクラロースと3種類もの人工甘味料が含まれています。
ちなみに、フェニルアラニンはタンパク質が分解される過程で生まれるアミノ酸のため、人間の体内には自然に存在する物質ですが、上記の写真にあるL-フェニルアラニン化合物は人工的に作り出したものであり、食品添加物や人工甘味料に分類しています。
これ以外にも様々な食品添加物が含まれ、自然界に存在する原料はカカオマスくらいのもの。極めて不自然な食品と言わざるを得ません。
2:砂糖ゼロのキャンディ
こちらは砂糖ゼロ(シュガーレス)のキャンディーですが、アセスルファムKとスクラロースという人工甘味料御三家のうち2つが含まれており、砂糖ゼロの意味がほとんどありません。
これ以外にも主原料に還元水飴を使用している時点で、このキャンディーはまさに糖質の塊と言え、健康とは程遠い食品です。
3:砂糖ゼロのエナジードリンク
こちらは砂糖ゼロ(メーカーによってはシュガーレス)のエナジードリンクです。
こちらにもスクラロースとアセスルファムKという王道の組み合わせの人工甘味料が含まれています。
最近では様々なエナジードリンクが市場に出回っていますが、どのエナジードリンクにも漏れなく人工甘味料が含まれており、この世に体に良いエナジードリンクというものは存在しません。
4:砂糖ゼロのコーラ
砂糖ゼロといえば、コーラなどの炭酸飲料を連想する方は多いのではないでしょうか。
しかし、エナジードリンク同様、コーラをはじめとした砂糖ゼロの飲料には人工甘味料がほぼ100%含まれており、お世辞にも体に良かったり、ダイエット向きの飲料とは言えません。それはたとえトクホ飲料だとしても同じです。
上記の写真を見れば、スクラロースとアセスルファムKが含まれているのがお分かりいただけるかと思います。
5:糖質オフのアルコール飲料(発泡酒など)
糖質オフと聞くと恐らく真っ先に思い浮かぶのは発泡酒などのビール家飲料やチューハイなどのアルコール飲料かと思います。
上記は糖質オフの発泡酒の写真ですが、アセスルファムKが含まれているのがわかります。糖質オフとパッケージに表記のある飲料は必ずと言っていいほど人工甘味料が含まれているのです。
また、アルコール飲料は人工甘味料以外にも多くの食品添加物が含まれているため、安易に選ぶのはおすすめできません。
アルコール飲料に限った話ではありませんが、購入の際には必ずパッケージ裏の成分表示を確認し、原材料の数が少ないものを買うのがポイントです。
6:糖質オフのカスタードプリン
糖質オフのデザートにも人工甘味料が含まれています。
上記の写真にあるとおり、アセスルファムKやスクラロースが含まれています。
こうした糖質オフのデザートのパッケージには、『カロリーオフ』や『糖質オフ』などの表記があり、いかにも体に優しそうな印象を与えますが、それは裏を返せば、砂糖の代わりに何百倍~何千倍の人工甘味料を使っており、単純にカロリーが減っているだけです。
これを食べることで体に危険が及ぶことに変わりはありません。
まとめ:砂糖ゼロ・糖質オフに騙されるな!
今回ご紹介したのはほんの一例です。これ以外にも、人工甘味料が含まれる砂糖ゼロ・糖質オフの製品はまだまだ存在します。
『砂糖ゼロ』『糖質オフ』の製品のテレビやネットを使ったCMは実に巧妙。あたかも健康に良い、体に優しいものだと勘違いを起こしてしまいます。
しかし、これが現実です。パッケージや宣伝文句に踊らされずに自分の目と知識を使って、考えて選ぶことが重要です。
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