犬や猫が好きな方・飼っている方に質問です。
あなたは、愛犬や愛猫の食事に気を使っていますか?
「はい」と答えた方、具体的にはどのように”気を使って”いるでしょうか?
高級(高額)なペットフードや、年齢に合ったペットフードをあげていたとしても、その購入先が一般のスーパーやドラッグストア、ホームセンター等だとすれば、残念ながらそれは愛犬や愛猫に気を使っていることにはなりません。
むしろ、愛犬・愛猫を病気に向かわせる危険な行為になっているかもしれません。
その理由は、多数の食品添加物。
犬用・猫用問わず、ペットフードには人間の食べ物とは比較にならない程、多くの種類の食品添加物が入っていのです。
この記事では、実際に市販されているペットフードの成分表示の写真とともに、ペットフードに含まれる食品添加物の内容と、その危険性について書いていこうと思います。
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30秒でわかる記事の概要
はじめに:犬・猫の死因1位は、人間と同じあの病気!
実際の成分表示をご紹介する前に、ひとつ質問です。
ペットの死因1位が何か、あなたはご存知ですか?
実は、犬・猫ともに死因の第1位は、人間と全く同じ病気『ガン』なのです。以下は、犬・猫それぞれの死因ランキングですが、両者ともに1位は『ガン』です。
犬の死因ランキング
- 1位 ガン:47%
- 2位 心臓疾患:12%
- 3位 腎臓疾患:7%
- 4位 肝臓疾患:4%
※出典:sippo
犬の場合は、なんと半数近くがガンによって亡くなっています。
猫の死因ランキング
- 1位 ガン 32%
- 2位 腎・泌尿器系疾患:23%
- 3位 心臓疾患:9%
- 4位 糖尿病:6%
※出典:sippo
猫は1/3近くがガンによって亡くなっています。
食品添加物が招く病気ランキング1位も『ガン』!
ここでもう1つ注目したいのが、食品添加物が招く病気です。
『食べる化学物質』とも言い換えられる食品添加物は、様々な病気を引き起こしますが、その中でも群を抜いて発症しやすい病気はガンなのです。
着色料、人工甘味料、安息香酸ナトリウム、トランス脂肪酸など複数の食品添加物がその原因になることが明らかになっています。
こうした食品添加物が含まれるペットフードと、死因1位がガンであるという事実は無関係ではないはずです。
この後から実際に市販されている商品の成分表示と食品添加物の例をご紹介しますが、この点に十分注意してご覧ください。
ペットフードに含まれる食品添加物とは?
お待たせしました。
ここからは、一般に流通しているドッグフード・キャットフード別に、それぞれの代表的な商品の成分表示をご覧いただきます。
実際の写真と共に、それに含まれる食品添加物の例を見ていきましょう。
1:ドッグフードに含まれる食品添加物
まずはドッグフードから見ていきましょう。
1-1:小型犬・シニア用ペットフード
こちらは小型犬・シニア用のペットフードです。含まれる食品添加物の例は以下の通りです。
- 植物性油脂
- ポークエキス
- ミネラル類
- ビタミン類
- アミノ酸類
- 酸化防止剤
シニア用ということで、病気や老化による体調面を考慮した商品であるべきですが、食品添加物の量からして、とてもそうとは思えません。
植物性油脂の多くは合成されたトランス脂肪酸であることが多く、食品添加物の定番であるアミノ酸、酸化防止剤も含まれています。
また、ビタミン類やミネラル類も、名前だけを見れば良さそうな成分に思えますが、こうしたものの多くは化学的に合成して作られたもの。栄養素である以前に、化学物質です。
1-2:低脂肪 ササミ・野菜のドッグフード
続いては低脂肪が売りの、ササミ・野菜のドッグフードです。含まれる食品添加物の例は以下の通りです。
- 油脂類
- ビール酵母
- カゼインホスホペプチド
- プロピレングリコール
- ミネラル類
- リンゴ酸
- 保存料
- ビタミン類
- 着色料
- 香料
- 酸化防止剤
- アミノ酸類
人間の食べ物にも言えますが、『低脂肪』と商品名につくものは食品添加物が多いのが特徴です。
これは、低脂肪=味が物足りなくなるため、それを補うために様々なものが足されるからです。
アミノ酸類はもちろん、動物性の脂肪(=油脂類)や、カゼインホスホペプチドも添加され、食感を高めるための保湿剤・プロピレングリコールも加えられています。
その他、食品添加物の定番である保存料や酸化防止剤、香料、着色料も添加。
さらに先程も書いたミネラル類とビタミン類も加えられています。
健康的なイメージのある低脂肪食品ですが、人間の食べるもの・ペットフード問わずこうしたものが多いので注意が必要です。
1-3:缶詰入り ウェットタイプのドッグフード
こちらは缶詰入りの、ウェットタイプのドッグフードです。含まれる食品添加物の例は以下の通りです。
- 大豆油
- コンドロイチン蛋白複合体
- グルコサミン塩酸塩
- 増粘多糖類
- ミネラル類
- ビタミン類
上記の2つに比べて少ないように見えますが、食品添加物の表示には“一括表示”が許可されていることを忘れてはいけません。
例えば増粘多糖類には、実際はアルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、ペクチン等の複数の物質がありますが、これらを”増粘多糖類”という総称で一括表示してもよいと法律で許可されています。
そのため、見た目には1つでも、実際は複数の物質が使われていることが非常に多いのです。
また、上記商品は手のひらに収まるほど小さなパッケージですが、こうしたパッケージの小さな商品は「書ききれないから」という理由で、表示義務が免除されています。
書いてあるものだけが全てではありません。
人間のもの・ペットフードに限らず、こうした小さなパッケージの商品には十分注意しましょう。
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2:キャットフードに含まれる食品添加物
続いては、キャットフードに含まれる食品添加物を見ていきましょう。
2-1:ドライタイプのお徳用キャットフード
まずは、ドライタイプのお徳用キャットフードです。含まれる食品添加物の例は以下の通りです。
- 油脂類
- 食物繊維
- フィッシュエキス
- ビタミン類
- ミネラル類
- アミノ酸
- 保存料
- 着色料
- 酸化防止剤
- ph調整剤
ドッグフードの例でもご紹介したビタミン類やミネラル類はもちろん、アミノ酸、保存料、着色料、酸化防止剤、ph調整剤と、まるで食品添加物の教科書のようなラインナップです。
特に着色料の種類が非常に目立ち、中には発ガン性が確認されていて欧米では使用禁止になっているものまで使用されています。
犬や猫は色を認識しないため、本来着色料などは必要ありません。
それでも入れるのは、あくまで飼い主である人間の目を引きつけるため。
発色の良いものが3~4種類混じったキャットフードはよく見かけますが、それは裏を返せば着色料が大量に使用されていることの証明でもあるのです。
2-2:魚の風味にこだわった高級志向のキャットフード
続いては、魚の風味にこだわった高級志向のキャットフードです。含まれる食品添加物の例は以下の通りです。
- ビール酵母
- 酵母エキス
- ミネラル類
- アミノ酸類
- ビタミン類
- 着色料
- 調味料
- 酸化防止剤
こちらも、最初に紹介したキャットフードと同じく複数の定番食品添加物が含まれています。
着色料の数も先程のものより多く、これだけでも十分恐ろしいのですが、実はそれだけではありません。
穀類に含まれるコーングルテンミールや、肉類に含まれるビーフミール、魚介類に含まれるフィッシュミールなどは、これ自体が加工食品です。
それぞれ穀物、肉、魚をミンチ状にして味付けする等の加工を施したものと想像ができますが、当然、この“加工”をする際にも食品添加物は使用されています。
保存期間を延ばすために保存料は使われているでしょうし、加工しやすくするために、粘り気を出す増粘多糖類が使用されている可能性があります。
しかし、加工の際に使用した食品添加物には、表示義務がありません。
先程も書いた一括表示やパッケージの小さいもの同様に、『食品表示法』によって許可されているのです。
高級志向の商品だけに材料にもこだわっていそうですが、実はそれは食品添加物によって巧妙に風味が操作されているだけであって、実際に使用されているのは廃棄寸前の肉や魚、農薬まみれの穀物であることは容易に想像ができます。
そうでなければ、一般のスーパーやドラッグストアに並べられるほどの低価格を実現することはできません。
2-3:おやつ用キャットフード
こちらは、おやつ用のキャットフードです。含まれる食品添加物の例は以下の通りです。
- 増粘安定剤
- 調味料
- 増粘多糖類
- EDTA-Ca・Na
- 発色剤
他の2つに比べれば比較的少ない方ですが、一括表示を考えれば、非常に多くの食品添加物が含まれています。
また、『EDTA-Ca・Na』という読み方すらも分からない物質も非常に気になります。
EDTA-Ca・Naは正式には『エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム』という名前で、カビなどの繁殖を抑える保存料や、酸化防止剤の役割を果たします。
このように、一見してそれが何なのか想像できないものは全て食品添加物です。
食品添加物の最も簡単な見分け方は、台所にないもの、調味料ではないもの。
それを前提にこのキャットフードの成分表示を見ると、食品添加物の方が多いことがわかります。
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まとめ:ペットフードは食品添加物なしのものを!
知らないことは、時に大きな罪になります。
ペットフードは、あなたの愛犬・愛猫が毎日食べるものです。
つまり、食品添加物が満載のものを与え続けることは、あなたの大切な家族に毎日毒を盛り続けるようなものなのです。
あなたの無知が、あなたの愛犬や愛猫を死に至らしめることもあり得ます。
犬や猫は人間よりも内蔵機能が発達していないため、食品添加物のような化学物質による影響は人間の比較になりません。
そのためにも、今日これから、あなたの愛犬・愛猫にあげているペットフードの裏面の成分表示を確認してみてください。
人間もそうであるように、愛犬・愛猫にも無添加で安心・安全な材料を使った食べ物を選んであげましょう。
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