【速報】ハウスダストが肥満・デブの原因に!環境ホルモン『EDC』の恐怖。

ハウスダスト 肥満 環境ホルモン

「ハウスダストは肥満を誘発するかもしれない」

そんな衝撃の研究結果がアメリカのデューク大学から発表されました。

肥満の原因としては、暴飲・暴食、運動不足、ホルモンや自律神経の乱れなどが有名ですが、今回新たにハウスダストが追加。

これは、普段私たちが屋内で吸っている空気を吸うことが肥満に繋がることを意味します。

咳や鼻水などのアレルギー症状を引き起こすことは知られていますが、さらに肥満の原因にもなるとすれば、ハウスダストの危険性はますます高まります。

この記事では、デューク大学の行ったハウスダストに関する研究内容の詳細を中心に、ハウスダストが引き起こす病気の例や、対策法などをまとめてご紹介します。



研究の詳細

では、デューク大学が行った研究内容を詳しく見ていきましょう。

冒頭でも述べたように同大学はハウスダストは肥満を引き起こすと発表しましたが、より正確に言うと、ハウスダスト中に含まれる『EDC(内分泌かく乱化学物質)』が原因。

このEDCを含む微量のハウスダストにマウスを晒したところ、脂肪細胞が成熟し、中性脂肪などの脂肪が作られやすくなることが判明したのです。

なお、この実験に用いられたハウスダストはEDCの含有量を意図的に増やしたり等はしておらず、ノースカロライナ州にある11軒の一般宅から採取したもので、私たちの家庭にある粉塵と何ら変わりはありません。

にも関わらず、これらのハウスダスト内に含まれるEDCの種類は合計で44個にも及び、以下のような結果が得られました。

  • 11のサンプルのうち7つに、中性脂肪の蓄積作用があった
  • 11のサンプルのうち9つに、脂肪細胞を増殖させる作用があった
  • 11のハウスダストのうち、EDCが不活性だったのは、わずか1つのみ

この結果を踏まえ研究者らは「ほぼ全ての家庭において、部屋中のあちらこちらにEDC等の汚染物質が存在している」と述べています。

EDC(内分泌かく乱物質)とは?

では、中性脂肪の蓄積などを促す『EDC(内分泌かく乱物質)』とは、どのようなものなのでしょうか? ここからは、EDCについてもう少し詳しく見ていきましょう。

別名『環境ホルモン』

EDC(内分泌かく乱物質)は、体内の内分泌系をかく乱し、人間やその他生物に様々な悪影響を与える化学物質の総称です。

別名『環境ホルモン』とも呼ばれ、こちらの呼び名の方が日本では一般的かもしれません。1996年に環境活動家シーア・コルボーン博士の著書『奪われし未来』をきっかけに一気に注目を浴びました。

環境省が定める日本における環境ホルモン・EDCは70種ほどあり、以下はその一例です。

No

物質名

環境調査

用途

1 ダイオキシン類

 (非意図的生成物)
2 ポリ塩化ビフェニール類 (PCB)

熱媒体、ノンカーボン紙、電気製品
3 ポリ臭化ビフェニール類 (PBB)

難燃剤
4 ヘキサクロロベンゼン (HCB)

殺菌剤、有機合成原料
5 ペンタクロロフェノール (PCP)

防腐剤、除草剤、殺菌剤
6 トリクロロフェノキシ酢酸

除草剤
7 ジクロロフェノキシ酢酸

除草剤
8 アミトロール

除草剤、分散染料、樹脂の硬化剤
9 アトラジン

除草剤
10 アラクロール

除草剤
11 シマジン

除草剤
12 ヘキサクロロシクロヘキサン、
エチルパラチオン

殺虫剤
13 カルバリル

殺虫剤
14 クロルデン

殺虫剤
15 オキシクロルデン

クロルデンの代謝物
16 trans-ノナクロル

殺虫剤
17 2-ジブロモ-3-クロロプロパン

殺虫剤
18 DDT

殺虫剤
19 DDE and DDD

殺虫剤 (DDTの代謝物)
20 ケルセン

殺ダニ剤
21 アルドリン

殺虫剤
22 エンドリン

殺虫剤
23 ディルドリン

殺虫剤
24 エンドスルファン (ベンゾエピン)

殺虫剤
25 ヘプタクロル

殺虫剤
26 ヘプタクロルエポキサイド

ヘプタクロルの代謝物
27 マラチオン

殺虫剤
28 メソミル

殺虫剤
29 メトキシクロル

殺虫剤
30 マイレックス

殺虫剤
31 ニトロフェン

除草剤
32 トキサフェン

殺虫剤
33 トリブチルスズ

船底染料、漁網の防腐剤
34 トリフェニルスズ

船底染料、漁網の防腐剤
35 トリフルラリン

除草剤
36 アルキルフェノール (C5からC9)
ノニフェノール
4-オクチルフェノール


界面活性剤の原料/分解生成物
界面活性剤の原料/分解生成物
37 ビスフェノールA

樹脂の原料
38 フタル酸ジ-2-エチルヘキシル

プラスチックの可塑剤
39 フタル酸ジブチルベンジル

プラスチックの可塑剤
40 フタル酸ジ-n-ブチル

プラスチックの可塑剤
41 フタル酸ジシクロヘキシル

プラスチックの可塑剤
42 フタル酸ジエチル

プラスチックの可塑剤
43 ベンゾ(a)ピレン

 (非意図的生成物)
44 2,4-ジクロロフェノール

染料中間体
45 アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル

プラスチックの可塑剤
46 ベンゾフェノン

医療品合成原料、保香剤等
47 4-ニトロトルエン

2.4ジニトロトルエンなどの中間体
48 オクタクロロスチレン (有機塩素系化合物の副生成物)
49 アルディカーブ 殺虫剤
50 ベノミル 殺菌剤
51 キーポン (クロルデコン) 殺虫剤
52 マンゼブ (マンコゼブ) 殺菌剤
53 マンネブ 殺菌剤
54 メチラム 殺菌剤
55 メトリブジン 除草剤
56 シペルメトリン 殺虫剤
57 エスフェンバレレート 殺虫剤
58 フェンバレレート 殺虫剤
59 ペルメトリン 殺虫剤
60 ビンクロゾリン 殺菌剤
61 ジネブ 殺菌剤
62 ジラム 殺菌剤
63 フタル酸ジぺンチル
64 フタル酸ジヘキシル
65 フタル酸ジプロピル
66 スチレンの2及び3量体 スチレン樹脂の未反応物
67 n-ブチルベンゼン 合成中間体、液晶製造用

※出典:環境省『内分泌攪乱作用を有すると疑われる化学物質』より一部引用
※●は検出例のあるもの、○は未検出、印のないものは環境調査未実施。

身近な環境ホルモン・EDCの発生原因

上記のように環境ホルモン・EDCには様々な種類がありますが、私たちが耳にしたことがあるのは『ダイオキシン』くらいで他の物質は耳にしたことのないものばかり。

しかし、耳にしたことがないからと言って、私たちに関係の薄い存在だとは限りません。

上の表にある『用途』の欄を見ると、殺菌剤、殺虫剤、あるいは除草剤などが並んでいるように、意外にも身近なものに含まれているのです。

他にも、化粧品に防腐剤として配合されたり、食品を包装するラップ等に含まれることもあれば、家庭用の洗剤に使われることもあります。

これらは全て、スーパーやドラッグストア等、私たちが普段よく利用する店で販売され、ごく普通に私たちの生活の中にあるもの。

つまり、環境ホルモン・EDCは決して関係の薄いものではなく、むしろ私たちの暮らしに自然な形で溶け込む、非常に関係の深い物質です。

このように、私たちが普通の生活を送る以上は、複数の環境ホルモン・EDCの発生原因と同居していることになるのです。

環境ホルモン・EDCが引き起こす病気

なお、環境ホルモン・EDCが引き起こすのは肥満だけではありません。他にも、数え切れない程の病気・症状を引き起こすことがわかっています。

ここでは、その中から特に深刻なものをいくつかピックアップしてご紹介します。

1:ガン

あらゆる種類のガンの発症リスクを高めることが指摘されています。

特にダイオキシンは極めて高い発ガン性を指摘されている物質であり、肝細胞ガン、皮膚ガン、肺ガンなどの有意な増加が報告されています。

他にも、近年の乳ガンの増加も環境ホルモン・EDCに関連しているのではないかと疑われています。

2:不妊

男性・女性ともに不妊のリスクを高めることが指摘されていますが、特に男性側に深刻な影響を与えることがわかっています。

近年、男性の精子の数が著しく減少していますが、この背景には環境ホルモン・EDCの存在があることを、デンマークのニールス・スカッケベック教授が報告しました。

さらに、この研究が口火となり、フランス、スコットランド、フィンランド、イギリスでも同様の研究が行われ、いずれも同様の報告がなされました。

まだ日本人男性を対象にした研究は行われていないようですが、世界中でこうした見解が述べられていることに鑑みると、恐らく同様の結果が出るのではないかと考えられます。

3:化学物質過敏症

化学物質過敏症とは、特定の化学物質に過敏に反応する症状のことで、頭痛や関節痛、めまいやだるさ、肌の痒み、下痢または便秘など、人によって症状は異なります。

原因としては、強すぎる香水や柔軟剤、洗剤などの香りが一般的ですが、他にも、塗料に触れたり、殺虫剤や排気ガス、中には食品添加物に対しても症状が起こることもあります。

こうした原因物質をできるだけ避けることで対策は可能ですが、自分だけではなく周囲の状況にも左右される(特に衣類洗剤や柔軟剤の臭い等)ため、実際には対策は難しく、近年急増している症状です。

その他の病気・症状

上記以外の、環境ホルモン・EDCによって起こるとされている病気・症状を一覧表にまとめました。

病気・症状 詳細
男性のメス化 ED患者数の増加や、性同一性障害(脳が男性化されない)等。
子宮内膜症 子宮内膜が子宮以外の場所にできてしまう病気。アメリカでは10人に1人が発症すると言われる。
発達障害・成長障害 体の成長遅延、知力・学習能力の低下、運動機能の低下、頭蓋骨の石灰沈着異常など多岐に渡る。
アトピー性皮膚炎
肝臓代謝障害
糖尿病
催奇形性

子どもへの影響が非常に大きい

また、大人よりも子どもの方がはるかに影響を受けやすいという点も見逃せません。

今回の調査を行ったデューク大学のヘザー・ステープルトン博士は、研究結果を踏まえて次のようにコメントしています。

「子どもが一日に体内に取り込む量をはるかに下回る、わずか3マイクログラムのハウスダストを吸い込むだけで、EDCによってもたらされる肥満やその他の病気・症状を発症するリスクは高まる。

また、ハウスダストは口や鼻から吸入されるだけでなく、皮膚を通しても吸収され、その少量のハウスダストでさえ肥満の症状を引き起こすのには十分だ。」

ちなみに、アメリカ環境保護局(EPA)によれば、子どもが一日に体内に取り込むハウスダストの量は50mg。

つまり、子どもは肥満を引き起こすとされる量の1600倍以上のハウスダストを、一日の間で吸い込んでいるのです。

空気清浄機での対策が必須!

こうした結果を踏まえ、同研究チームは家庭内のハウスダストは非常に危険な状態にあり、可能な限り減らす対策をとるべきであるとも述べています。

しかし前述のように、ハウスダストに含まれる環境ホルモン・EDCの原因は多種多様。すべてを避けることは不可能に近いのが現実です。

そのため、空気清浄機を使用することが、恐らく最も手軽で最善の方法と言えます。

CADR基準の空気清浄機が最適

カドー PM2.5対応空気清浄機(12畳まで ゴールド)cado AP-C110-GD

中でも、キレイな空気を供給する数値を示した『CADR』基準をクリアしたものが安全性・信頼性ともに高い製品です。

最近では、加湿器の機能やアロマ機能などが付加された機種も増えていますが、空気清浄機の本来の目的は、その名前のとおり『空気をキレイにすること』にあります。

CADRは“Clean Air Delivery Rate”の略で、清浄な空気をどれだけ供給できるかを示した世界No.1の基準であり、空気清浄機を選ぶ上で最重要視するべき基準です。

ブルーエアー社cado社などCADRをクリアした製品の一覧は以下の記事にまとめていますので、こちらを参考に本当に効果のある空気清浄機を選んでみてはいかがでしょうか。

※関連記事:世界基準『CADR』クリア!本当に効果のある・オススメの空気清浄機まとめ

参考:CADR基準の2大空気清浄機メーカー

>>CADR基準の空気清浄機といえば『ブルーエアー』 。国内で購入可能な機種一覧

>>日本最初のCADR取得メーカー『cado』の空気清浄機一覧

まとめ

アレルギー症状だけでなく、今回の研究で肥満にも繋がることが判明したハウスダスト。

しかも、その原因物質であるEDC・環境ホルモンは身の回りのあらゆるものに含まれ、全て避けるのは不可能に近い上に、子どもへの影響は甚大です。

それだけ、私たちが普段吸っている空気は重要であると再認識できたのではないでしょうか?

空気清浄機を使うなどして対策を行えば、肥満だけでなく、ガンや不妊など様々な病気・症状を予防できるかもしれません。

子ども達が病気になるのか健康でいられるのかは、私たち大人の責任です。

この研究結果を踏まえ、「アメリカの例だろう」等と高をくくらずに、子どもたちの将来を私たちが守りましょう。

>>CADR基準の空気清浄機といえば『ブルーエアー』 。国内で購入可能な機種一覧

>>日本最初のCADR取得メーカー『cado』の空気清浄機一覧

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