日本人の死因第1位に君臨する癌(ガン)。
癌の原因の40%以上は生活習慣にあることがわかっており、言うまでもなく『食生活』も重要な要素のひとつです。
この記事では、アメリカの癌専門サイト・The Breast Cancer Charities of Americaが選出した『最もガンになりやすい食べ物』をご紹介します。
もしあなたが、
- 癌にかからず、ずっと健康に生きたい
- 自分だけでなく家族や周囲の人も健康であって欲しい
…と願うなら、ここに挙げる食べ物は避けることをおすすめします。
あなたは、いくつ当てはまりますか?
(多く当てはまるほどに、がんのリスクは増大します!!)
30秒でわかる記事の概要
最恐・最悪の『癌になりやすい食べ物』まとめ
癌になりやすい食べ物は以下のとおりです。
- GMO食品(遺伝子組み換え食品)
- 加工肉
- 砂糖を含む食品
- 砂糖ゼロ、糖質オフ系の製品
- 小麦粉
- 養殖サーモン
- 残留農薬の多い果物
- マーガリン(トランス脂肪酸)
では以下から順に解説していきます。
なお、それぞれの食べ物別に詳細な関連記事も記載していますので、こちらも合わせてご覧ください。
1:GMO食品(遺伝子組み換え食品)
GMO食品は、食品そのものの危険性に加え、さらに栽培時にセットで用いる除草剤にも発がん性が指摘されています。
GMO食品自体の発がん性
GMO食品そのものの発がん性については、以下の衝撃的な画像はあまりにも有名です。
フランスで行われたこの研究では、遺伝子組み換えトウモロコシを与えたマウスの体の至るところに癌の腫瘍が発生することがわかっています。
ただし、この研究は試験方法に問題があった等指摘され、その後現在まで様々な議論がかわされています。
そのため、GMO食品が発がん性を有しているのか結論は出ていませんが、可能性があるのもまた事実。
現在もヨーロッパを中心にさらなら研究が行われています。
除草剤『ラウンドアップ』の発がん性
一方、GMO食品の栽培時にセットで用いる除草剤『ラウンドアップ』には、世界各国で明確な発がん性が指摘されています。
※より正確にはラウンドアップの主成分である『グリホサート』に発がん性があります。
WHOもグリホサートをがん性の強さで上位2番目のグループ2に分類しており、ラウンドアップは世界各地で禁止・もしくは厳しく規制されているのです。
また、本国アメリカでは、ラウンドアップが原因で末期がんにまで追い込まれたとの訴訟が起き、患者に日本円で320億円の賠償命令が下っています。
(にも関わらず、残念ながら日本ではGMO食品もラウンドアップも野放し状態です…)
GMO食品(遺伝子組み換え食品)の関連記事
GMO食品やラウンドアップ、グリホサートについては以下の記事も合わせてどうぞ。
なぜ危険なのか、いかに私たちの生活に入り込んでいるのかが実感いただけます。
2:加工肉(ハム、ベーコン、ウインナー等)
ハム、ベーコン、ウインナー等の加工肉も強い発がん性を持つ食品のひとつ。
その理由は、加工肉にほぼ100%含まれる『亜硝酸ナトリウム』です。
亜硝酸ナトリウムと、その元となる硝酸ナトリウムは、結腸ガンや乳ガン、膀胱ガンなど、複数の癌リスクを増大させます。
これらを加熱することで『ニトロソアミン』という強い発がん性物質に変化し、これが様々な癌の原因となるとのこと。
実際に、WHOは2015年に
「ハムやソーセージなどの加工肉を1日50g以上食べると、結腸や直腸のガンになるリスクを18%高める」
と発表し日本でも大きな話題になりましたので、覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ちなみに、この発表は800もの研究論文を踏まえた結果。
亜硝酸ナトリウムは、他にも糖尿病やアルツハイマーのリスクが増大することもわかっており、意識して避けるべき食品添加物と言えます。
なお、亜硝酸ナトリウムは他にも明太子やイクラなど、多くの食品に含まれます。
加工肉の他、以下の記事にまとめている『亜硝酸ナトリウムを含む食品リスト』には十分気をつけましょう。
加工肉の関連記事
加工肉には、亜硝酸ナトリウムを含め、実際にどれだけの食品添加物が含まれるのでしょうか?
以下の記事ではハム、ベーコン、ウインナーの3種類を、実際に日本のスーパーで販売されている商品の成分表示を引用しご紹介しています。
※合わせて、亜硝酸ナトリウムを軽減する方法も記載しています。
3:砂糖を含む食品
すでに多くの方がご存知のように、砂糖…特に精製された白い砂糖を含む食品にも要注意です。
その性質は『糖は癌のエサ』と言われるほど強力なもの。
癌細胞を増殖させ、すい臓がんや結腸直腸がん、乳がん等、複数の癌との関連性が指摘されています。
また、糖を減らせば癌細胞が死滅するという研究結果も多数発表されています。
※糖を減らすと癌細胞が死滅するメカニズムは、最近の研究で明らかになっています。詳細は以下の記事をどうぞ。
また、砂糖を含むお菓子などを食べなければ、ジャンクフードを食べていても劇的に健康状態が改善されるという調査もあり、その影響の大きさは計り知れません…
こうしたことから、世界では『砂糖税』を導入する等の対策が進められている程です。
砂糖を含む食品の関連記事
砂糖の引き起こす病気は癌だけではありません。
その一覧と、砂糖断ちで体に起こる変化など、砂糖に関する知識は以下の記事も合わせてお読みください。
4:砂糖ゼロ、糖質オフ系の製品
『砂糖ゼロ、糖質オフ、カロリーオフ』等と謳う製品にも要注意です。
一般的にこうした表記には健康的なイメージがありますが、実際は真逆。その理由は人工甘味料にあります。
特に目立つのはアスパルテームで、それ以外にもスクラロースやサッカリン等の人工甘味料も危険性の高い物質です。
発がん性の他、糖尿病やメタボリックシンドローム、心臓病など、様々な病気のリスクを増大させます。
※その他、人工甘味料の種類や、原因となって起こる病気の詳細は下記ページに箇条書きでまとめています。
砂糖ゼロ・糖質オフは、たとえトクホ製品であろうと安心はできず、アルコール飲料から菓子類、エナジードリンクまで多くの製品が存在します。
砂糖の代用品で、健康的なイメージのある人工甘味料も実は危険な存在で、それを含むものは私たちの身の回りにごく自然に存在します。
購入する前に、製品の裏面を必ず確認するようにしましょう。
砂糖ゼロ、糖質オフ系の製品の関連記事
砂糖ゼロ、糖質オフ系の製品の例と、それに含まれる人工甘味料の例は以下の記事に写真つきでまとめています。
いずれもコンビニ・スーパーで一般的に販売されている製品ばかりです。
5:小麦粉
『糖』という点では砂糖や人工甘味料と並び、小麦粉で作られた食品にも注意が必要です。
小麦粉など、精製された炭水化物を定期的に食べていると、乳がんのリスクを増加させるという研究が発表されています。
他にも、大腸がんをはじめ複数のがんとの関連性が指摘される、まさに『白い悪魔』とも呼べる存在です。
その理由は、血糖値を急激に上昇させるから。
小麦粉はインスリンを過剰に分泌させ、これが癌細胞の増加を促進させるのです。
また、小麦粉に多く含まれるグルテンが腸に大きな負担をかけることも忘れてはいけません。(腸は人間最大の免疫器官です)
小麦粉が使用されている食品は、パスタやうどん等の麺類の他、パンや菓子類など多種多様です。
これらは総じてGI値が高く、見た目が白いのが特徴です。
白い炭水化物=精製された小麦粉を使っている証拠。
精製されていない茶色い炭水化物に変える(全粒粉、そば粉、玄米粉など)等の工夫をして対策しましょう。
小麦粉の関連記事
前述のように、小麦粉を使った食品はGI値が高く、見た目が白いのが特徴です。
それぞれ以下の記事にて具体的に『GI値の高い食品』と『白い食べ物』を挙げて解説していますので、ざっと目を通してみてください。
6:養殖サーモン
養殖されたサーモンも、発がん性の高い食品です。
確かに、天然ものの鮭はオメガ3等の体に良い油が豊富で、自然療法医や栄養コンサルタントが揃って推薦する優れた健康食材です。
しかし、養殖されたサーモンは全くの別物。
世界で最も毒性の強い危険な魚だと言っても過言ではありません。
2004年のインディアナ大学による研究では、養殖サーモンには、
- PCB
- ダイオキシン
- ディルドリン
- トキサフェン
といった、複数の発がん性物質が含まれることが判明しています。
これらの物質は脂肪に蓄積する性質を持っており、食べる度に徐々に体内に溜まっていきます。
その結果、胃がん、大腸がん等の消化器系癌をはじめ、あらゆる種類の癌の発症リスクを高めると考えられるのです。
なお、繰り返しますが、あくまでも危険なのは養殖サーモンであり、天然の鮭は非常に優れた健康効果を持つ食材です。
値は張りますが、健康のことを考えるならば、できる限り天然ものの鮭を選ぶようにするといいでしょう。
養殖サーモンの関連記事
養殖サーモンは、癌の他にも様々なリスクをはらむ危険な魚です。
しかし一方で、天然の鮭はエリカ・アンギャル氏も推薦する優れた健康効果を持つ食材です。
それぞれ、以下の記事も合わせて目を通してみてください。
7:残留農薬の多い果物
残留農薬の多い果物は、総じて癌のリスクを高める食品です。
アメリカの環境保護団体『EWG』(Environmental Working Group)の発表によれば、残留農薬の多い果物の98%は、発がん性の農薬で汚染されているとのこと。
特に危険な果物は、
- イチゴ
- ネクタリン
- リンゴ
- ぶどう
- 桃
以上の5種類です。
これらは残留農薬ランキングにおいて過去2年間(2017年・2018年)に渡りTOP10にランクインしているもの。
中でもイチゴは、数年間に渡って1位に君臨する『農薬まみれの危険な果物』。
ダントツで残留農薬の種類が多く、一度の栽培で合計40~60回も農薬を使うと言われています。
健康的な食材というイメージのある果物も、それが無農薬・オーガニックか、それとも慣行農法のものかによって、雲泥の差があります。
もちろん、可能な限り無農薬・オーガニックの果物を選ぶべきです。
しかしそういったものは流通量も少なく、価格も張るという難点もあります。
その場合は、農薬落としの洗剤で確実に農薬を落とすことで、癌のリスクを最小限に留めることができるでしょう。
>> すべて天然素材の農薬落とし『やさいくだものあらい』のメーカーさんインタビューはこちら
残留農薬の多い果物の関連記事
残留農薬の多い果物(・野菜)の一覧は、年別に以下の記事にまとめています。
アメリカで実施された調査ですが、日本においても非常に参考になる数値ですので、スーパーでの食材選びに備えチェックしておきましょう。
8:マーガリン(トランス脂肪酸)
マーガリンも絶対に避けるべき食品です。
その理由は、マーガリンに多量に含まれる『トランス脂肪酸』にあります。
トランス脂肪酸は、人間の細胞膜の構造を変化させてしまう恐ろしい性質を持っており、これが数々の癌の原因となるのです。
たとえば乳がんは、年齢・BMI値に関係なく、トランス脂肪酸の摂取が症率率を高めるという結果が出ています。
具体的には、トランス脂肪酸の血中濃度の高い女性は、低い女性と比較して、乳ガンの発症リスクが2倍になるとのことです。
また大腸がんとの関連性も証明されており、トランス脂肪酸を摂取すると、大腸がんの発症リスクが50%も高くなるとの報告もあります。
この他にも、前立腺がん、すい臓がんとの関連性も見受けられます。
もはやトランス脂肪酸は『癌を作る油』と言っても過言ではない存在なのです。
諸外国では禁止もしくは厳しく制限されるのが一般的ですが、日本ではそういった制度は一切なし。
パンや焼き菓子類は特に注意が必要で、トランス脂肪酸という点ではキャノーラ油も避けるべき食品と言えます。
マーガリン(トランス脂肪酸)の関連記事
トランス脂肪酸は、癌だけでなく糖尿病や不妊などの原因にもなります。
その病気と、身近なトランス脂肪酸である『キャノーラ油』の危険性については、以下の記事を参照してください。
まとめ
癌は『生活習慣病』とも呼ばれます。
それはつまり、私たちの生活…特に『食生活』の中に巧妙に入り込み、知らず知らずのうちに体を蝕んでいく病気だということ。
今回挙げた食品は、どれも日常の中にあるものばかり。
それだけに『知らない』ことは大きなハンデです。
あなたやあなたの大切な人が癌になるかどうかは、これらの食べ物を避けるための知識があるかどうかで決まります。
どうかこの記事を通して、あなたやあなたの大切な人が真実を知り、長く健康に生きられますように。
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