夏といえばトマト!
夏野菜と聞いて最初に思い浮かぶのはやっぱりこの野菜ですよね。
そのトマトに含まれる成分として有名なのが『リコピン』。誰もが一度は耳にしたことのある名前ではないでしょうか。
「トマトが健康に良い!」とはよく聞きますが、それにはリコピンが深く関係しているのです。
この記事では、リコピンの効果と上手な摂り方について解説します。
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30秒でわかる記事の概要
リコピンとは?
リコピンとはトマトの赤い色素の成分で、ファイトケミカルの一種。
テレビCMやネットでよく聞き、よく目にする、最も有名なファイトケミカルのひとつです。
ファイトケミカルは病気の原因である活性酸素を取り除く効果に優れていることで有名ですが、その中でも特にリコピンの力は強力です。
同じファイトケミカルの一種であるΒカロテンに比べると約2倍、ビタミンEに至ってはその100倍もの抗酸化力があります。
この抜群の抗酸化作用が、私たちの体に様々な恩恵をもたらすのです。
補足:ファイトケミカルについて
ちなみに、ファイトケミカルとは植物にのみ含まれる抗酸化成分で、色素・苦味・香り・しぶみ・えぐみ等の成分の総称です。
代表的なものに、ブルーベリーに含まれる『アントシアニン』、緑茶の『カテキン』などがあります。
ファイトケミカルには、他にどのような種類があるのか?どのような健康効果があるのか?等、より詳しくは下記の記事をご覧ください。
リコピンの効果まとめ
それでは、リコピンの抜群の抗酸化力は私たちの体にどんな健康効果をもたらすのでしょうか?順に見ていきましょう。
リコピンの効果1:生活習慣病の予防
がんや脳卒中、心臓病などの生活習慣病の予防効果があります。
これは先ほど書いたように、活性酸素を取り除く作用に優れているから。
活性酸素を取り除く抗酸化作用は、ファイトケミカル全般に共通する効果です。
イタリアには『トマトが熟すと医者が青くなる』ということわざがあります。リコピンの効果を実に見事に表した表現ですね。
※関連記事:活性酸素についての基礎知識

リコピンの効果2:骨と歯を強くする
骨を強くしてくれるので、骨粗しょう症と歯周病の予防に有効です。
これは、リコピンが骨が壊れるのを防ぎ、さらに新しく骨を生成するのを助けてくれる効果によるもの。
2007年、2011年の、マウスを使った実験(それぞれ別の研究グループによるもの)でその効果が証明されていて、運動をすることでさらに効果が高まるそうです。
リコピンの効果3:美肌を維持する
リコピンは、肌内部の細胞同士の結びつきを強くし、さらにコラーゲンを維持する効果に優れています。肌にハリを与え、シワやたるみを抑制してくれます。
また、紫外線によるメラニンの蓄積も防ぐので、シミや日焼け対策にも有効。
女性には本当に嬉しい効果ばかりです。
リコピンの効果4:男性不妊の治療
最新の研究では、リコピンは前立腺にはたらきかけ、男性の不妊治療にも役立つとの発表もされています。
まだ立証されたわけではありませんが、様々な実験で前立腺の機能維持に役立ち、精子の運動率を高めるとの報告がされています。
2013年にアメリカで発表された論文によると、リコピンの摂取量が増えれば、正常な形状の精子も増えるとの報告もあり、奇形精子を持つ現代の男性にとって救世主になるかもしれません。
リコピンの効果5:ダイエット効果
しばらく前に有名になりましたが、間接的なダイエット効果があります。
バナナマンの日村さんをはじめ、何人かの有名人の方がトマトダイエットを行っていたのは記憶に新しいと思います。
ファイトケミカル全般に共通の効果には、悪玉コレステロールの除去や血流改善もあるため、これが代謝を上げ、結果としてダイエットにも繋がると考えられます。
リコピンの効果6:喘息の改善
喘息の症状を和らげる効果もあります。
代表的な例として、カゴメなどによる共同研究があります。
この研究において、喘息患者26人にトマトジュースを1日320ml、1年間飲み続けてもらったところ、最大で20%もの喘息の改善効果が得られたとのこと。
国内外のいくつもの研究から、リコピンは気管支や肺などの呼吸器系に対して非常に有用な成分であることが分かっていて、肺ガンの予防にも効果があるようです。
リコピンを上手に摂るには?
では、トマトからリコピンを効果的に摂るには、どのような食べ方がいいのでしょうか?
ズバリ、オリーブオイルと一緒に摂るのが効果的です。
これはリコピンが脂溶性(油に溶ける性質)のファイトケミカルだから。オリーブオイルなどの油と一種に摂ることで吸収率が高まります。
また、オリーブオイルそのものも抗酸化作用が抜群な食品なので、トマトとオリーブオイルはお互いの効果を高める非常に相性の良い組み合わせと言えるのです。
トマトとオリーブオイルといえば地中海料理のイタリアやスペイン料理に多い食材です。
どちらの料理も日本で食べる機会は多いため、上記の写真のようなカプレーゼなど、普段の食事にも取り入れやすいのではないでしょうか。
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リコピンの効果について:まとめ
夏野菜の定番のトマトは今が旬。リコピンをはじめとした栄養素が最も高まる時期です。
メインにもなれば、他の食材を引き立てる名脇役にもなれる万能野菜、トマト。
意識して食べてみると、また味わいも違うもの。今日、もし食卓にトマトが並んだら、今回ご紹介した効果を意識しながら食べてみましょう。

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