アルギニン、ナイアシン、パントテン酸。
これらは、いずれもエナジードリンクに含まれていることで知られていて、メーカーも、これらの成分が含まれているのでエナジードリンクを飲むと元気が出ると謳っています。
しかしこれは大きな間違い。
実際にこれらの成分の含有量はごくわずか。CMで描かれているほど劇的に体の調子を上げられる程の量は含まれていません。
では、実際に作用している成分は何なのでしょうか?
その正体は、エナジードリンクのパッケージに書いてある成分表示を見てみると、すぐにわかります。
30秒でわかる記事の概要
エナジードリンク:4種類の成分表示
以下はいずれもコンビニやスーパー、ドラッグストアで売っているエナジードリンクです。
それぞれの成分(原材料)表示を写真で見ていきましょう。
レッド・ブルの成分
モンスターエナジーの成分
サムライドの成分
リゲインエナジードリンクの成分
もうお分かりかと思います。
砂糖です。
成分(原材料)の表示は、含有量の多いものから順番に書かれるようになっています。
以下4種類のエナジードリンクの成分(原材料)表示には、いずれも砂糖やブドウ糖、果糖などの糖分が最初に記載されており、エナジードリンクに共通して入っていることが多いアルギニンは4番目以降にようやく登場します。
パッケージには堂々とアルギニンの文字が踊っていて、広告やCMでもそれを謳い文句にしていますが、実際に最も多く含まれているのは砂糖。
その量は一般的なジュースや清涼飲料水と同等で、WHOの推奨する1日の推奨量:25gをはるかに超えています。
グルコーススパイクが「元気が出た」という錯覚を引き起こす
この大量の砂糖や糖質が、エナジードリンクがエナジードリンクたる所以。
砂糖は急激に血糖値を上げるため、一時的にアドレナリンを分泌して脳を興奮状態にすることで強制的に体の調子を高めることがます。
これが、エナジードリンクを飲むと元気が出るメカニズムです。
しかし、それもつかの間。人間の体は、急激に上がった血糖値を下げようと作用するため、すぐにその効果は切れ、今度は急激にだるさや眠さが襲ってきます。
この血糖値の急上昇・急下降する状態を、『グルコーススパイク』や『血糖値スパイク』と呼び、体に大きな負担をかけ、体に様々な弊害をもたらすとされています。
砂糖は麻薬のようなもの。
中毒性・依存性が高く、摂り続けるほどに量がどんどん増えていきます。
大人はもちろんですが、未成年や子どもの未発達な体・脳にはより危険度が増すため、CMのようにエナジードリンクを受験生(未成年)に飲ませるなど絶対にあってはならないこと。
海外ではいくつもの死亡例があり、ついに日本国内でも死亡例があったエナジードリンク。
元気を得るためにエナジードリンクを飲むことは、大きな間違いなのです。
エナジードリンクについて:まとめ
市販のエナジードリンクは砂糖のかたまり。その効果は錯覚です
本物の健康や元気・やる気は生活習慣を見直せば自然と身についてきます。
エナジードリンクに頼る前に、まずはあなた自身の今までの生活習慣を見直してみましょう。
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