発がん性物質は、あなたが普段食べたり、飲んだり、使ったりしている、その日用品に潜んでいます。
その名前のとおり、癌を引き起こす物質である『発がん性物質』。
あなたは可能な限りそれらを避けていますか?
もちろんダイオキシンなどの有名なものは避けていることと思います。
ですが、より身近な『日用品』に潜む発がん性物質を調べる・避けることはできていないのではないでしょうか?
そこでこの記事では、一般的な家庭にある『実は発がん性物質を含む日用品』をご紹介します。
30秒でわかる記事の概要
実は発がん性物質を含む日用品×8個
今回ご紹介する発がん性物質を含む日用品は、
- 加工肉(ハム、ベーコン、ウィンナー等)
- 砂糖ゼロや糖質オフの食品・飲料品
- プラスチック製品(ペットボトル、ビニール袋等)
- 歯磨き粉
- テフロン加工の調理器具(フライパン等)
- シャンプー
- 柔軟剤・消臭剤
- ヘアカラー剤
…の8つです。
では、それぞれどんな発がん性物質を含んでいるのか、簡単にご紹介していきたいと思います。
1:加工肉(ハム、ベーコン、ウィンナー等)
まずは、加工肉(ハム、ベーコン、ウィンナー等)です。
2015年10月にWHOが「ハムやベーコン等の加工肉を食べると、大腸がんになりやすくなる」と発表したことで大きな話題になったため、覚えている方も多いでしょう。
加工肉に含まれる『亜硝酸ナトリウム』という物質が強い発がん性を持ち、大腸がんの他、膀胱がん、乳がん、肺がんなど多数のガンの発症リスクを高めるのです。(※以下の関連記事①を参照)
※関連記事①:「亜硝酸ナトリウム」を含む食品と毒性/WHOも問題視する発ガン物質!
実際に、亜硝酸ナトリウムは市販の加工肉の9割以上に含まれ、他に、明太子やイクラなどにも多く使われます。
※加工肉の添加物について
以下の記事では、市販のハム、ベーコン、ウィンナーに実際にどれだけの添加物が含まれているかを、実際の写真つきで掲載しています。
亜硝酸ナトリウムは、沸騰したお湯で茹でることで量を減らすことはできますが、完全に避けるのは不可能です。
最近では、パルシステム等の宅配サービスや、一部スーパーでも亜硝酸ナトリウムを使用しない安全な加工肉の取扱いが増えてきました。
こうした安全な製品を選び、市販のものは可能な限り避けましょう。
2:砂糖ゼロや糖質オフの食品・飲料品
砂糖ゼロや糖質オフがうたわれた食品や飲料にも、発がん性物質が含まれています。
主な例として、
- 清涼飲料水(コーラ、サイダー等)
- 発泡酒・缶チューハイ
- エナジードリンク
- 菓子類(チョコレート、ガムなど多数)
…など、コンビニやスーパーなどで販売されている非常に身近なものです。
その理由は人工甘味料、特に『アスパルテーム』にあります。
アスパルテームは砂糖の200倍の甘みを持つ甘味料で、2011年インドの研究では、白血病・リンパ腫・乳がんのリスクを増大させる可能性があると述べられています。
なお、人工甘味料は単体ではなく複数が一緒に用いられることがほとんどであり、その組み合わせによる影響も計り知れません。
ガン以外にも様々な病気のリスクを増大させ、加工肉と並び身近で危険な存在です。
※関連記事
アスパルテームなどの人工甘味料が含まれるその他の食品や、それらが引き起こすガン以外の病気の例は、以下の記事をご覧ください。
>> まさに「甘い罠」!人工甘味料の種類と危険性・副作用まとめ
3:プラスチック製品(ペットボトル、ビニール袋等)
ペットボトルやビニール袋、食肉・魚介の容器等のプラスチック製品も危険です。
その理由は、プラスチックには『BPA』と呼ばれる有害な環境ホルモンが含まれるため。
2015年のグダニスク医科大学の研究によれば、乳がん、前立腺がんなどのホルモン異常性のガンの発症リスクを増大させることがわかっています。
特に気をつけるべきはペットボトル。
ペットボトル飲料に口をつけて飲むだけで、数々の化学物質が体内に侵入すると言われています。
さらに、ペットボトルは熱せられるとより多くの化学物質が溶け出します。
夏など、暑い季節に車内にペットボトルを放置したような経験は誰でも一度はあることと思いますが、これは非常に危険な状態なのです。
私たちの生活になくてはならないプラスチックもまた、最も身近で危険な発がん性物質なのです。
※関連記事
ある研究では、「毎食、食事と一緒に約100個のマイクロプラスチックを食べている」という結果も出ています。詳しくは以下の記事をどうぞ。
>> あなたは毎食100個プラスチックを食べている!その危険性・避け方を知る。
4:歯磨き粉
歯磨き粉にも『フッ素』という発がん性物質が含まれています。
フッ素は歯の再石灰化を促進する等、一般的には歯に良い成分とのに認識がありますが、有毒な物質で、発がん性も指摘されています。
実際、2001年の東京大学の発表では、口腔がん、咽頭がん、結腸がん、直腸がん、肝胆管、脳腫瘍、白血病など複数の癌との関連性が認められています。
ごく少量であれば安全性に問題はないようですが、長期間にわたって蓄積された場合は検証されていません。
癌の他にも、心臓病や骨への影響にも関連する可能性も指摘されており、避けるべき物質と言えます。
最近ではフッ素無添加の製品も増えてきていますので、できるだけ自然な原料の歯磨き粉を選ぶことをおすすめします。
※フッ素無添加・自然素材の歯磨き粉
フッ素を使用せず、天然の原料で作られたおすすめの歯磨き粉の例は以下のとおりです。
ご自分に合ったものをお選びください。
5:テフロン加工の調理器具(フライパン等)
テフロン加工がされている調理器具にも発がん性物質が含まれます。
最も一般的なのはフライパンですが、他にも炊飯器も該当します。
テフロンは、350度以上になると発がん性物質を含む毒素を放出するコーティング剤。
さらに、製造過程でも癌や先天性欠損症を引き起こす物質を放出することがわかっています。
アメリカの環境保護団体『EWG』もホームページでテフロンの有害性について警鐘を鳴らしており、アメリカ国内ではその危険性が認知されています。
代用品としては、ステンレス製の無水鍋やTURK社製の鉄製フライパンをおすすめします。
それぞれ以下の記事に詳しくまとめていますので、ぜひ参考になさってください。
6:シャンプー
続いてはシャンプーです。
シャンプーに含まれる発がん性物質の例は、
- パラベン
- 合成香料
- ラウリル硫酸ナトリウム(※諸説あり)
…等です。
特にパラベンは数多くの癌のリスクを上げることがわかっています。
例えば2014年のイギリス・レディング大学の研究では、99%の乳がんの細胞にパラベンが含まれていた、とあります。
また、合成香料はベンゼンやアルデヒド等の発ガン性物質を含むことがあります。
ラウリル硫酸ナトリウムについては議論が多く行われており、発がん性があるというはっきりとした結論は出ていませんが、安全性に疑いのある成分です。
7:柔軟剤・消臭剤
柔軟剤や消臭剤に含まれる合成香料も、発がん性物質を含みます。
ここ数年で、柔軟剤は本来の役割から離れ『芳香剤』として売り出されています。
また、消臭剤も、トイレだけでなくリビングや車内など様々な場面で使用されるようになってきました。
こうした香りの強い製品は基本的に『合成香料』を使用しており、それらは化学物質です。
前述したように、合成香料にはベンゼンやアルデヒド等の発ガン性物質を含むものも存在し、ここ数年で患者数が激増してきた『化学物質過敏症』も引き起こします。
※化学物質過敏症の症状: 頭痛、不眠、アトピー性皮膚炎、咳、吐き気、慢性疲労など
近年の柔軟剤・消臭剤による香りブームは、まさに『香害』ともいうべき事態になってきています。
8:ヘアカラー剤
白髪染めやヘアカラー剤にも、強い発ガン性物質が含まれています。
これは、ドラッグストア等で販売されている市販のものでも、美容室で使用されているものに関係ありません。
日常的に髪を染めている人は乳がんと膀胱がんの発症率が高くなることが判明しているのです。
具体的には、乳がんのリスクは23%増、膀胱がんに至っては最大3倍発症しやすくなるとのこと。
※詳細な記事はこちら
特に危険視されているのは、『パラフェニレンジアミン』と『アリルアミン』。
前者は発色を良くするために、後者は抗真菌薬として用いられており、ほとんどのヘアカラー剤に含まれています。
髪のカラーリングは極力やめ、白髪染めを使用せざるを得ない方は、以下に挙げる無添加のヘアカラー剤をご使用いただくことを強くおすすめします。
まとめ
以上のように、発がん性物質を含む日用品は、
- 加工肉(ハム、ベーコン、ウィンナー等)
- 砂糖ゼロや糖質オフの食品・飲料品
- プラスチック製品(ペットボトル、ビニール袋等)
- 歯磨き粉
- テフロン加工の調理器具(フライパン等)
- シャンプー
- 柔軟剤・消臭剤
- ヘアカラー剤
…の8つですが、これらはあくまでも一例。
発がん性物質を含む日用品は私たちの生活に溶け込み、それらが複雑に積み重なることで、ガンや生活習慣病を作り上げていくのです。
すべてを避けることは不可能かもしれませんが、可能な限り避けられるよう、まずは知識を身につけましょう。
合わせて読みたい:『ガン』に関する記事
ガンの原因や対策など、日本人の2人に1人がかかる国民病『ガン』に関する知識は、以下の記事も合わせてお読みください。
最新情報をお届けします