カップラーメンの添加物は平均19種類。商品別ワーストランキング!

カップラーメン 添加物

「カップラーメンは添加物がどっさり入ってるから危険!食べない方がいい!」

…なんてよく言われますが、あなたは実際どれくらいの添加物が入っているのか、知ってますか?

答えは、平均で19種類です。最も多くて27種類も入っています。

というわけでこの記事では、売上げランキング上位10個のカップラーメン(うどん、焼きそば、そばも含む)を実際に調査して、

  • 全10種類の商品のそれぞれの添加物の数
  • 売上・上位10個の商品の『添加物ワーストランキング』(危険な順に並べました)

…の2つをメインに書きました。

ちなみに、代表的な添加物のかんたんな説明と、カップラーメンの添加物に特に気をつけるべき都道府県民も合わせて紹介します。



カップラーメンの添加物の調査方法について

ちなみに、カップラーメンの添加物の数を調査するにあたっては、以下の内容で調査しています。

調査対象:カップ麺の売上げランキングの上位10種類

まずは対象ですが、東洋経済オンラインが2016年に発表した「カップ麺売れ筋トップ100商品」の上位10個にしました。

『カップ麺』というくくりのランキングなので、
カップラーメンだけでなく、うどんや焼きそばも対象です。

人によっては、カップラーメンよりもカップうどんやカップ焼きそばを好んで食べる方も居ると思いましたので、

身近な食品の添加物の数を把握してもらうためにも、いろんな種類のカップ麺を網羅してみました。

添加物=一般的な家庭のキッチンにないもの(調味料じゃないもの)

続いて添加物の定義ですが、これは安倍柄さんの有名な著書『食品の裏側』に書いてある内容をもとにしています。

それが、一般的な家庭のキッチンにないもの(調味料じゃないもの)です。

ちなみにこの本を知らない方は、ぜひ買って読んでみることをおすすめします。

著者の安部司さん自身が添加物のトップセールスマンだったので、その体験(家族とのエピソードもあり!)から語られる添加物の恐ろしさが、わかりやすく生々しくわかります…。

【写真あり】カップラーメン上位10個の添加物を実際に調査!

では、上で紹介したカップラーメンの売上げランキングTOP10の商品には、どれだけの添加物が入ってるんでしょうか?

今回もいつものように実際の商品の原材料表示の写真と合わせてまとめてみました!

※注:一部の商品で、同じ添加物を2度書いていますが、それぞれ使用している対象が違う(めん、かやく、スープ等)ので、別々にカウントしてみました。

1位:日清・カップヌードルの添加物(22種類)

売上第1位にして、世界初のカップ麺、日清のカップヌードル。

添加物の数は、なんと22種類です。
食材よりも多いという結果に…!

  1. チキンエキス
  2. ポークエキス
  3. たん白加水分解物
  4. 糖類
  5. たん白加水分解物
  6. 香味調味料
  7. ポークエキス
  8. メンマパウダー
  9. 加工でん粉
  10. 調味料(アミノ酸等)
  11. 炭酸Ca
  12. カラメル色素
  13. 増粘多糖類
  14. カロチノイド色素
  15. 乳化剤
  16. 酸化防止剤(ビタミンE)
  17. 香辛料抽出物
  18. くん液
  19. ビタミンB2
  20. ビタミンB1
  21. 香料
  22. 酸味料

もともと不動の人気だった上に、2018年~2019年は朝ドラ(まんぷく)の影響もあって売り切れの店が続出するほどの人気に。

ドラマでは健康に良いみたいな表現をしてましたが、実際は全然そんなことはありませんね。

2位:マルちゃん・赤いきつねの添加物(15種類)

2位の赤いきつねもカップ麺の定番中の定番ですよね。
武田鉄矢さんの出演するCMと、あの歌は超有名。

その赤いきつねの添加物は、15種類です。

  1. 植物性たん白
  2. 乾燥酵母
  3. 魚介エキス
  4. たん白加水分解物
  5. 調味料(アミノ酸等)
  6. リン酸塩(Na)
  7. 炭酸カルシウム
  8. カラメル色素
  9. レシチン
  10. 増粘多糖類
  11. 酸化防止剤(ビタミンE)
  12. ベニコウジ色素
  13. ビタミンB2
  14. ビタミンB1
  15. カロチン色素

こちらも本来のうどんの原料からは想像もできない添加物の数です。
特に危険な添加物である『リン酸塩』もしっかり入っています。

また、メーカーや麺の種類は違えど、やっぱり入っている添加物の種類は日清のと似てますね。

3位:日清・シーフードヌードルの添加物(27種類)

カップヌードルと並ぶ日清のカップ麺の代表作、シーフードヌードルは、なんと27種類の添加物が入っています!!

以下の原材料名の欄を見ていただくとわかりますが、
1位のカップヌードルと同じような原料がぎっしり書いてあります。

  1. たん白加水分解物
  2. チキンエキス
  3. ポークエキス
  4. 糖類
  5. 乳等を主要原料とする食品
  6. ポーク調味料
  7. 野菜調味料
  8. たん白加水分解物
  9. 魚介エキス
  10. 野菜調味油
  11. ポーク調味油
  12. 魚肉練り製品
  13. 加工でん粉
  14. 調味料(アミノ酸等)
  15. 香料
  16. 炭酸Ca
  17. 香辛料抽出物
  18. 増粘多糖類
  19. カロチノイド色素
  20. ベニコウジ色素
  21. 酸味料
  22. カラメル色素
  23. 酸化防止剤(ビタミンE)
  24. 乳化剤
  25. 炭酸Mg
  26. ビタミンB2
  27. ビタミンB1

まさに『キッチンにない調味料以外のもの』のオンパレードで、これでかと詰め込まれた感じ。

こっちも、本来の原料よりも食品添加物の数の方が多くなっています…

4位:マルちゃん・緑のたぬきの添加物(20種類)

4位の緑のたぬきも、さきほどの赤いきつねと並んで定番のカップ麺ですね。

こちらも添加物どっさりです。
含まれる添加物は全部で20種類あります。

  1. 植物性たん白
  2. 魚介エキス
  3. たん白加水分解物
  4. 乳糖
  5. 香味油脂
  6. 加工でん粉
  7. 調味料(アミノ酸等)
  8. 炭酸カルシウム
  9. カラメル色素
  10. リン酸塩(Na)
  11. 増粘多糖類
  12. レシチン
  13. 酸化防止剤(ビタミンE)
  14. クチナシ色素
  15. ベニコウジ色素
  16. 香料
  17. ビタミンB2
  18. ビタミンB1
  19. カロチン色素
  20. 香辛料抽出物

本来、天ぷらそばって、蕎麦はそば粉と小麦粉、つゆはかつお・昆布・醤油・砂糖、かき揚げに使う具が数種類で、合計10個かそこらの材料でできるはずなのですが…

そしてこちらも『リン酸塩』入り…これ、本当に食べ物なんでしょうか?

5位:ペヤング・ソースやきそばの添加物(12種類)

5位に、カップやきそばの定番、ペヤングがランクイン。

カップやきそば=ペヤングのイメージで固まってるほど有名ですが、こちらも添加物どっさりで、その数は12種類です。

  1. 糖類
  2. たん白加水分解物
  3. 香味油
  4. 牛肉エキス
  5. カラメル色素
  6. 調味料(アミノ酸等)
  7. 酸味料
  8. 増粘剤(グァーガム)
  9. 香辛料抽出物
  10. 酸化防止剤(ビタミンE、ローズマリー抽出物)
  11. ビタミンB₂
  12. 甘味料(カンゾウ)

スープがない分、原材料の数も減るので、それに伴って添加物の数も少なくなっています。

しかし、調味料や増粘剤、保存料などの添加物の定番はちゃんと入っていて、ヤバイものであることに変わりはありません…。

6位:日清・やきそばU.F.O.の添加物(20種類)

カップ焼きそばが続きます。

日清焼そばU.F.O.の添加物の数は20種類です。

マイケル富岡さんが出演のCMが超印象的で、僕は個人的にはこっちのU.F.O.の方がなじみがありますが…

それは余談として、こっちも危険な食品であることに変わりはありません。

  1. 糖類
  2. 植物油脂
  3. 還元水あめ
  4. ポークエキス
  5. ポーク調味油
  6. たん白加水分解物
  7. 香味油
  8. 加工でん粉
  9. カラメル色素
  10. 調味料(アミノ酸等)
  11. 炭酸Ca
  12. 香料
  13. 酸味料
  14. グリセリン
  15. ベニコウジ色素
  16. 香辛料抽出物
  17. 酸化防止剤(ビタミンE)
  18. 炭酸Mg
  19. ビタミンB2
  20. ビタミンB1

U.F.O.もスープがない分、添加物の数は少ないのかな?と思いましたが、なんとペヤングより8種類も多く使われているという結果に。びっくりです。

7位:日清・どん兵衛きつねうどんの添加物(21種類)

7位にはカップうどん、日清のどん兵衛。

こちらの添加物は21種類です。

  1. 植物性たん白
  2. 昆布エキス
  3. 大豆食物繊維
  4. 糖類
  5. 糖類
  6. 魚介調味料
  7. 加工でん粉
  8. 調味料(アミノ酸等)
  9. 増粘剤(アラビアガム)
  10. 炭酸Ca
  11. リン酸塩(Na)
  12. カラメル色素
  13. 香料
  14. 酸味料
  15. 酸化防止剤(ビタミンE)
  16. 乳化剤
  17. パプリカ色素
  18. クチナシ色素
  19. ビタミンB2
  20. ビタミンB1
  21. ベニコウジ色素

同じカップうどんの赤いきつねに比べて6種類も多く、色素系の添加物が目立ちます。

さらに、危険な添加物『リン酸塩』も含まれていますし、食べるのを躊躇してしまいますね…

8位:日清・カップヌードルカレーの添加物(21種類)

カップヌードルのもう1つの定番、カレーも添加物がどっさり。
こちらの添加物の数は21種類です。

  1. 糖類
  2. ポークエキス
  3. チキンエキス
  4. たん白加水分解物
  5. カレー調味料
  6. 香味調味料
  7. 糖類
  8. 加工でん粉
  9. 調味料(アミノ酸等)
  10. 乳化剤
  11. カラメル色素
  12. 炭酸Ca
  13. 香料
  14. 増粘多糖類
  15. カロチノイド色素
  16. 酸化防止剤(ビタミンE)
  17. 酸味料
  18. 香辛料抽出物
  19. くん液
  20. ビタミンB2
  21. ビタミンB1

こうして見ると、カップヌードル系の3種はとにかく添加物が多く、どれも20種類超え。

入っている添加物も共通してるものが多く、もう基本の部分はできていて、味に合わせて微妙に調味料を変えているだけなのでしょうね。

まさに魔法の粉…怖いですね。

9位:マルちゃん・ごつ盛りソース焼そばの添加物(14種類)

マルちゃんのごつ盛りソース焼そばの添加物は14種類です。

一覧は以下のとおりです。

  1. 精製ラード
  2. 粉末野菜
  3. 加工でん粉
  4. カラメル色素
  5. 酒精
  6. 炭酸カルシウム
  7. 調味料(アミノ酸等)
  8. 酸化防止剤(ビタミンE)
  9. 増粘多糖類
  10. 香料
  11. クチナシ色素
  12. 香辛料抽出物
  13. ビタミンB2
  14. ビタミンB1

ペヤング同様に、スープがない分添加物は少なめ。

それでも10種類以上は余裕で入っているので、やっぱりこれも危険な食品ですね。

10位:マルちゃん・おそば屋さんの鴨だしそばの添加物(18種類)

最後は、マルちゃんのおそば屋さんの鴨だしそば。
(赤いきつね・緑のたぬきシリーズでしょうか?)

あまり見慣れないパッケージですが、この商品がそんなに売れているとは知りませんでした。

添加物の数は以下のように18種類です。

  1. 植物性たん白
  2. かつおエキス
  3. 鴨エキス
  4. 酵母エキス
  5. 加工でん粉
  6. 調味料(アミノ酸等)
  7. 酒精
  8. 炭酸カルシウム
  9. リン酸塩(Na)
  10. カラメル色素
  11. 増粘多糖類
  12. 酸化防止剤(ビタミンE)
  13. 香料
  14. レシチン
  15. ベニコウジ色素
  16. ビタミンB2
  17. ビタミンB1
  18. カロチン色素

こちらも色素系の添加物が目立ち、さらに『リン酸塩』入りです。

鴨だしそばなんて、天ぷらそばよりも本来材料はシンプルなはずなのに…異常に感じます。

カップラーメンの添加物ワーストランキング!

では、以上を踏まえて、今度は上記10種類のカップラーメンを添加物が多い順に並べ替えてみると…

順位 メーカー・商品名 添加物の数
1位 日清・シーフードヌードル 27
2位 日清・カップヌードル 22
3位 日清・カップヌードルカレー 21
3位 日清・どん兵衛きつねうどん 21
5位 マルちゃん・緑のたぬき 20
5位 日清・やきそばU.F.O. 20
7位 マルちゃん・おそば屋さんの鴨だしそば 18
8位 マルちゃん・赤いきつね 15
9位 マルちゃん・ごつ盛りソース焼そば 14
10位 ペヤング・ソースやきそば 12

こんな感じになります。

日清のカップ麺は添加物はすべて20種類以上!

なんと日清のカップヌードルシリーズ3種類が、上位を独占する結果に…

やきそばU.F.O.もそれに次いで5位にランクインしていますし、
日清ってそうとう添加物を使っていますね。

全体的に、日清のカップ麺はとにかく添加物が多く、
上位10位の商品はどれも20種類以上あるという結果が出ました。

ちなみに、他のカップヌードルシリーズではチリトマトヌードルは29種類、カップヌードルライトでは21種類でした。

カップラーメンに含まれる、添加物の代表例について解説

続いては、カップラーメンに含まれる代表的な添加物についていくつかピックアップして、かんたんに用途・危険性を解説します。

リン酸塩

リン酸塩は乳製品など幅広い食品の加工用に使われるpH調整剤で、保存期間を延ばすほか、食感を出したりする等の用途で使われることもあるとのこと。

カップラーメンの麺は食感も大事ですし、保存の利く食品という特徴もありますので、そのために使用していると思われます。

ただ、胃や腎臓や心臓の血管などに石灰が沈着する危険性があり、
過剰摂取すると、腎臓病や心臓病などのリスクが上がるそうです。

増粘多糖類や増粘剤

増粘多糖類や増粘剤は、読んでそのまま、食品に粘りけやとろみを持たせるための食品添加物です。
カップラーメンでは、主に麺に粘りをつけるために使われているようです。

主に植物性由来ですが、これらはGMOトウモロコシ(遺伝子組み換え作物)から作られていることがほとんど。

GMO作物は生活習慣病や催奇形性などのリスクがあると言われていますし、
『増粘多糖類』というのは、どの成分がどれくらい含まれているかわからない書き方です。

今のところ増粘剤や増粘多糖類による健康被害は報告されていませんが、ほとんどの加工食品に含まれますので、体内に入る機会も多いため、積極的に避けた方が無難な添加物です。

調味料(アミノ酸等)

すいぶん曖昧な書き方をしてますが、調味料(アミノ酸等)は、旨味成分のこと。

もっとわかりやすい言い方をすれば『味の素』のことで、
L-グルタミン酸ナトリウムという化学物質でできています。

味の素と聞くと身近に感じるかもしれませんが、実際は多量摂取すると、集中力の欠如や、めまい、だるさ、心臓発作を起こすこともある危険な物質。

カップラーメンだけでなくお菓子をはじめ、非常に多くの加工食品に入っているので、最も身近で最も危険な添加物です。

カップラーメンの添加物に気をつけるべき都道府県ランキング!

ところで、カップラーメンの年間消費量ランキングをご存知でしょうか。

2018年のランキング上位10県は以下のとおりです。
※カッコ内は年間の消費個数です。

  1. 宮城県(17.7個)
  2. 千葉県(17.3個)
  3. 新潟県(16.4個)
  4. 山口県(15.3個)
  5. 秋田県(15.1個)
  6. 青森県(14.9個)
  7. 栃木県(13.6個)
  8. 岩手県(13.3個)
  9. 北海道(13.3個)
  10. 富山県(13.2個)

上記に当てはまる方は気をつけていただくのがいいでしょう。

ちなみに全国平均は10.9個で、逆にカップラーメンを一番食べないのは京都府で年間消費量は6.6個です。

最上位と最下位では10個以上の差!この差はかなり大きいかもしれません。

カップラーメンは添加物どっさり!食べても緊急時のみに!

というわけで、カップラーメンは手軽な分、本当に多くの添加物を食べてしまうので、その分病気のリスクも増えます。

平均して19種類もあるんですから、やっぱりカップラーメンは避けるべき食品です。
(食べるとしても、災害などの緊急時にとどめておくのがいいかも)

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