『ハッピーフード』をご存知でしょうか?
食べるだけで心の幸福感を高めてくれる食べ物のことです。
もし不運な出来事があったり、誰かに何か厳しいことを言われたとしても、それをプラスに受け止められるかマイナスに捉えてしまうかは、心の健康状態次第。
今回でご紹介するのは、食べるだけで健康な心を作ってくれる『ハッピーフード』。しかも、すべて研究で「効果あり」と認証済みのものだけをまとめました。
あなたがもし、今「テンションが上がらない」「やる気が出ない」「ヘコむな~」等と感じているなら、これからご紹介する『ハッピーフード』を試してみてください!
食べて幸せに!『ハッピーフード』6つ
1:鮭(天然もの)
天然ものの鮭は、現在わかっている中で恐らく最強のハッピーフードです。
天然ものの鮭には幸福感を作るために必要な栄養素が満載。11個のビタミン・ミネラルをバランスよく含んでいます。
中でも特徴的なのはビタミンB12の含有量です。ビタミンB12は神経細胞の生成に必要不可欠で、もちろん脳の神経細胞の生成にも効果的。うつ病や、多動性障害、イライラなどを抑える働きに優れています。
他にも、オメガ3系脂肪酸やマグネシウムも豊富で、この2つの栄養素にも、うつ病を防止する効果が認められています。
また、心臓病の予防や美肌効果など、心の健康だけでなく体の健康面にも寄与し、多くの恩恵を私たちにもたらしてくれます。
ただし、これは天然ものの鮭が持つ効果。
人の手が加わった養殖の鮭では同様の効果は望めないどころか、かえって体と心の健康を害す場合がありますので注意が必要です。
2:スイカ
スイカのジューシーな甘さは「美味しい」という味覚的な幸せを得るだけではなく、幸福感も上げてくれると発表されています。
これはスイカの赤い色素成分『リコピン』による効果。
視覚的にも鮮やかなこのファイトケミカルがもたらす脳の反応は、幸せを感じる際の反応と同じとされています。そのためか、うつ病にも効果的と言われています。
リコピンは抗酸化作用が非常に強い成分で、心の健康だけでなく体の健康にも大きく寄与します。
抗ガン作用、美肌効果、不妊の改善、ダイエット等、様々な健康上のメリットを得られます。
3:ハラペーニョ
『ハッピーフード』という名前からは想像もできませんが、実はハラペーニョも幸せになれる食べ物の1つです。
ハラペーニョなどの香辛料には『カプサイシン』という辛み成分が含まれており、気分を高揚させる効果があります。
カプサイシンはエンドルフィンという一種の脳内麻薬を作り出し、これが気分の高揚=ストレス解消に役立つため、幸福感を得ることができるのです。
ちなみに、カプサイシンを摂った際に起こる脳の反応は、セックスや運動をしている時の反応に似ているとか。
ただし、カプサイシンは摂りすぎると死の危険性を著しく高める成分のため、摂りすぎには十分注意が必要です。
4:にんにく
にんにくは、必須ミネラルの1つ『クロム』を豊富に含みます。
クロムは、別名”ハッピーホルモン”とも呼ばれるセロトニンの産生に欠かせない栄養素です。
精神的なストレスを軽減し、心を穏やかな状態に保ってくれることが証明されており、うつ病などの心の病気の治療・予防にセロトニンは欠かせません。
クロムの宝庫であるにんにくは、うつ病の症状を軽減すると発表もなされており、その効果から『天然のプロザック』とも呼ばれていいます。
(プロザック=世界一有名な抗うつ剤)
にんにくが苦手だという方は、玉ねぎや長ネギ、エシャロットも豊富にクロムを含みますので、これらで代用しましょう。
5:グレープフルーツ
グレープフルーツはビタミンCと鉄分を豊富に含み、脳機能を高めることが証明されています。
同じ柑橘類のオレンジも同じようにビタミンCと鉄分を多く含みますが、グレープフルーツに比べ糖度が高いため、血糖値の急激な上昇・下降が起こりやすく、脳に大きな負担をかけてしまいます。
砂糖や人工甘味料を摂った際に起こるこの現象は『グルコーススパイク』あるいは『血糖値スパイク』といい、様々な病気のリスクを高める危険な状態です。
以上の点から、糖度も低く、ビタミンC、鉄分ともにオレンジよりも含有量が高いグレープフルーツが、より『ハッピーフード』と呼ぶには相応しい食品と言えます。
また、グレープフルーツの表皮には『リモネン』と呼ばれる香り成分も含まれ、食べずとも、香りをかぐだけでリラックス効果が得られます。
6:にんじん
にんじんもハッピーフードであると科学的に証明されています。
高い抗酸化作用を持つビタミンCとβカロテンを豊富に含み、脳細胞や神経の損傷を防ぐことがわかっています。
特にβカロテンの含有量は多く、標準的な大きさのにんじん1本で一日の推奨量の5倍もの量をまかなうことができます。
βカロテンはファイトケミカルの一種で、ストレスを感じた際に発生する活性酸素の除去効果に優れていることから、抗ストレス作用も抜群。2013年のハーバード大学の研究では、βカロテンの摂取量が多いほど物事をポジティブに考えられるようになるとの発表もなされています。
また、パリッとした食感も心地良い気分にさせるのに一役買っているとか。
まとめ:ハッピーフードを食べて心も健康に!
意外に身近な食品ばかりなので、すぐにでも取り入れられそうですね。
ただし、これだけを食べれば心の健康を維持できるかと言えばそういうわけではありません。
ハッピーフードの効果を得るには、普段から食生活に気を配り、悪いものはできるだけ避け、その上でプラスするのがコツです。
もちろん、それぞれの持つ栄養素をもれなく摂って、最大限活かすためには食べ物の質自体にこだわるのも忘れずに!
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