あなたは普段エナジードリンクを飲みますか?
「飲む」と答えた方、あなたは頭痛、不眠症などの症状に悩まされ、最悪の場合死に至る危険性があります。
年間814億円もの市場規模があり、コンビニやドラッグストアなどで販売され、今やおなじみになったエナジードリンク。
しかしその実態は、あなたの健康を蝕む非常に危険な飲み物なのです!
この記事では、
- エナジードリンクを飲んで実際に起こった事故(死亡例を含む)
- エナジードリンクの過剰摂取で起こり得る危険性
以上の2つをご紹介します。
30秒でわかる記事の概要
世界中で起こるエナジードリンク過剰摂取による事故
冒頭でも触れたように、今や身近な存在になりつつあるエナジードリンク。
しかし身近なところにこそ危険は潜むもので、実際は多数の死亡例がある危険な飲み物なのです。
たとえばレッドブルの死亡事故は世界中の至るところで起こっています。
日常的に飲んでいたり、一度に大量に摂取したりとの共通点があり、その例は以下の記事に詳しくまとめています。
>> 世界中で多発!レッドブルの飲み過ぎやカフェイン中毒による死亡事故まとめ
日本での死亡例もある!
エナジードリンクを飲んで起こった死亡事故は、実は日本国内にもあります。
2014年には、九州地方の20代男性がエナジードリンク過剰摂取によるカフェイン中毒で死亡した例があります。
この男性は24時間営業のガソリンスタンドで深夜~早朝の時間帯で勤務しており、 眠気覚ましに毎日のようにエナジードリンクを服用していたとのこと。
その結果、カフェイン中毒に陥り死亡したとのことです。
ちなみに致死量とされるカフェインの血中濃度は1mlあたり約70マイクログラムですが、この男性は死亡時その2.5倍以上の『182マイクログラム』あったとか。
また、吐いて寝込むこともあり、死亡する約1年前から体調不良を訴えていたとのことです。
エナジードリンクがもたらす10の危険性
上記のように、エナジードリンクの最大の危険性は『心停止』と言えますが、それ以外にも多くの危険性があります。
心停止も含め、その内容をもう少し詳しく見ていきましょう。
1:心停止
繰り返しになりますが、最も多いのは心停止です。
エナジードリンクに大量に含まれるカフェインと糖類が原因であると考えられています。
上記で挙げた記事内にもあるように、世界中で何十件もの死亡例が報告されています。
その多くは、エナジードリンクを日常的に飲んでいたり、一度に大量に飲んだり、運動直後に飲んだ等した場合です。
しかし、いくつもの研究で「エナジードリンクが心拍数は上昇させ、危険である」という結果が出ているのも事実。
2017年のオーストラリアの研究では、1日にレッドブルを2本飲むと心停止のリスクが増大すると警告していますし、
2015年の研究では、10代の若者は1日に250ml以下のエナジードリンクを摂取しないようにすすめるものもあります。
合わせて読みたい:心臓病になりやすい食生活とは?
心停止など、『心臓病』に関する知識は下記の記事でも解説しています。
心臓病のリスクを上げる食生活をご存知ですか?こちらも合わせてご覧ください。
2:頭痛
次に、頭痛や偏頭痛です。
カフェインの効果が切れた時に、最も多く現れる症状が頭痛や偏頭痛です。
これを『カフェイン離脱症状』と呼び、日常的にカフェインを多く摂る方に多く見られます。
3:不安障害
カフェインの多量摂取により、不安障害が起こることもあります。
これもカフェイン離脱症状の1つで、さらに悪化した場合はパニック障害に陥る場合もあります。
※2003年のシカゴ大学の研究により明らかになっています。
合わせて読みたい:不安障害を解消するハーブ
不安障害をお持ちの方、不安な気持ちになりやすい方はハーブを上手に活用しましょう。
不安障害の経験者が開発したハーブティーや、抗うつ効果の確認されている『ロディオラ』が効果的です。
4:不眠症
不眠症も代表的な症状の1つです。
カフェインも糖類も、脳を興奮状態にさせる物質。過剰摂取により不眠症に陥る人は少なくありません。
特にカフェインを摂ることで、不眠症や睡眠不足に陥るとされる研究例は非常に多く報告されており、 2016年の研究では「カフェイン摂取量が増えるほど、不眠症になる確率が高まる」と発表しています。
合わせて読みたい:薬に頼らず、不眠を解消する方法
不眠を解消するには、薬に頼らず自然な形での治療がベスト。
実際に不眠治療に使われているハーブ『バレリアン』や、不眠症を解消すると証明された食べ物を摂って自宅治療を!
5:糖尿病(2型糖尿病)
エナジードリンクは糖類も非常に多く含むため、2型糖尿病のリスクも増大します。
インスリン産生細胞のはたらきを鈍らせ、腎臓に大きな負担をかけることが原因です。
糖尿病という病名から糖類の過剰摂取が大きな原因であることは明白ですが、2015年のエナジードリンクについての研究でも2型糖尿病のリスクが指摘されています。
合わせて読みたい:糖尿病に効果的な食品を知る
糖尿病の治療や予防には、食生活の改善がとても重要です。
血糖値を下げたり、糖尿病の治療効果が確認されている食品をご存知ですか? 以下の記事にまとめました。
6:カフェイン中毒
大量のカフェインを含むことから、カフェイン中毒に陥るリスクも高いと言えます。
レッドブルを飲んで死亡した方の多くは、毎日のようにレッドブルを数本飲んでいたことがその証明です。
カフェインは依存性や禁断症状が強く、一度中毒症状が出てしまうと解消するのが困難です。
こうなれば、エナジードリンクを欲するあまりに金銭感覚の欠如に繋がることもあるようで、注意が必要です。
7:攻撃性が高まる
精神に異常を来し、攻撃性が高まることも判明しています。
これは米軍の行った研究で明らかになっており、1日に2本以上のエナジードリンクを飲んだ場合に攻撃性が高まるとの結果が出ています。
エナジードリンクを飲んでいる被験者の16%が高い攻撃性を示したとのことで、効果の強さが見て取れます。
8:アレルギー反応
アレルギー反応を引き起こすことも想定されます。
これは、エナジードリンクに多くの成分が含まれるためで、かゆみや気道狭窄まで様々な症状が起こることがあります。
また、極めてまれにですが、カフェインに対しアレルギー反応が起こることもあり、蕁麻疹や咳、呼吸困難などの症状が出ることもあります。※下記リンクを参照
※参考資料:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4313753/
9:高血圧
エナジードリンクのようなカフェインを多く含むものは、血圧の上昇を招くこともあります。
血圧が正常の人にとっては特に問題ありませんが、高血圧の方は脳卒中などの病気のリスクを増大させるため、注意が必要です。
メイヨークリニックが行った研究によれば、エナジードリンクを1本飲んだだけでも血圧が著しく高まる可能性がるとのことです。
なお、アメリカ心臓協会も同様の研究を発表しており、エナジードリンクに含まれる成分の組み合わせが血圧を急激に上昇させる要因ではないかと考えられています。
10:ストレス増加
ストレスが増加することもわかっています。
メイヨークリニックが行った研究では、エナジードリンクを飲んだ患者の74%からストレスホルモン『ノルアドレナリン』の増加が確認されたとのこと。
これは、エナジードリンクに含まれるカフェインや、その他の興奮剤がその要因であると想定されています。
まとめ
以上のように、エナジードリンク過剰摂取の危険性は、10個です。(実際は他にもありますが、その中でも代表的なもの)
- 心停止
- 頭痛
- 不安障害
- 不眠症
- 糖尿病(2型糖尿病)
- カフェイン中毒
- 攻撃性が高まる
- アレルギー反応
- 高血圧
- ストレス増加
下記の関連記事でも繰り返しお伝えしているとおり、エナジードリンクは危険なもの。
飲んだ直後こそ元気が出たように思えますが、やはりそれは一時的な症状であり、錯覚であり、非常に恐ろしいリスクがあります。
最悪の場合は死に至る非常に危険な存在『エナジードリンク』。
飲まないことを強くおすすめします。
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