“レッドブル翼をさずける”
こんなキャッチフレーズでお馴染みで、世界No.1のエナジードリンク『レッドブル』。
この”翼をさずける”は、肯定的にとらえれば『元気・やる気が出る』かもしれませんが、実際のところは『死に至る』というイメージが強いもの。
なぜなら、レッドブルの飲みすぎによる死亡事故が、日本を含め世界各地で起こっているから。
いずれの死亡事故もレッドブルを飲み過ぎたのが一番の原因ではあります。
しかし、いくつもの死亡事故が起きているというのも紛れもない事実です。
今回は、そんな世界各地で起こったレッドブルの死亡事故例をご紹介します。
30秒でわかる記事の概要
世界のレッドブル飲み過ぎ・カフェイン中毒による死亡例
では早速、世界各地で起こったレッドブルの死亡事故をご紹介していきます。
オーストラリア:5時間で8缶のレッドブルを飲み死亡した例
オーストラリアでは、5時間以内にレッドブルを8缶飲んだ男性が心臓停止で亡くなった例があります。
この男性は健康状態は良かったとのことですが、レッドブルは1日に4缶を日常的に飲んでいたようです。
また、男性は死亡当時モトクロスのイベントに出場していたとのこと。
競技を行いアドレナリンが大量に出ていたところに、レッドブルを飲んだために死亡に至ったのではないかとも言われているようです。
アメリカ:バスケの試合中にレッドブルを飲み死亡した例
アメリカのニューヨークでは、建設作業員の男性がバスケットボールの試合中にレッドブルを飲んで死亡した例が報告されています。
この男性は日頃からバスケットボールをプレーしており、調子を上げるために定期的にレッドブルを飲んでいたとのこと。
この事故もまた、オーストラリアの例と同様、運動+エナジードリンクの相加作用による可能性が高いようです。
事故当時、男性はレッドブルを飲んでしばらくして心停止に陥り、コートで倒れこみ、その後病院に運ばれましたか亡くなりました。
事故後、男性の祖母がレッドブルに対して8500万ドルを求めた訴訟を起こし、現地では大きなニュースとなりました。
スウェーデン:3人の若者がレッドブルを飲み死亡した例
スウェーデンでは、2001年に3人の若者がレッドブルを飲んで死亡した例があります。
死亡した3人のうち2人はレッドブルとお酒(ウォッカ)を混ぜて飲み、
もう1人は激しい運動の直後に数本のレッドブルを飲み、その後深刻な腎不全で亡くなったとのこと。
※レッドブル社は死亡事故とレッドブルを飲んだことに因果関係はないと否定
スウェーデン政府はこれを受けて飲み物をアルコールと混ぜたり、運動後に飲んだりしないように声明を出す等、同国内では大変な事件となったようです。
日本国内でもレッドブル等のエナジードリンクとお酒のカクテルを出す飲食店はありますが、飲まない方が懸命でしょう。
メキシコ:旅行中レッドブル数本を飲んだ直後に心停止した例
メキシコでは、2014年に当時16歳のアメリカ人女性が旅行中にレッドブルを飲み死亡した例があります。
この女性は、普段からよくレッドブルを愛飲していたそうで、その日も大量のレッドブルを飲んだ直後に心臓が停止したとのこと。
女性の死後、彼女の友人達はハッシュタグ『#GetLannaHome』でTwitter上でキャンペーン(※)を展開し、アメリカ国内で一時話題になったとか。
※彼女の両親に13,000ドルを支払うようレッドブルに求めるキャンペーン
このキャンペーンには多数の賛同したものの、レッドブル社は何の反応も示さず、その後両者間で訴訟が行われたかなどについても不明です。
レッドブルは『過剰摂取』が命取りに!
上記で紹介した事故に共通するのは、全員が日常的にレッドブルを飲んでいたり、短時間で大量に消費したり等、『レッドブルを過剰摂取』していたことです。
レッドブルには1缶あたり約80mgのカフェインと大量の糖分(砂糖・人工甘味料など)が含まれています。
そのため、過剰摂取すれば大変危険なことは明白。
レッドブルに限ったことではありませんが、エナジードリンク類の過剰摂取は厳禁です。
※関連記事
市販のエナジードリンクに含まれる糖分はこちらの記事をチェック。
>> 謳い文句に要注意!エナジードリンクの効果は砂糖による錯覚

レッドブルは『1日2本以上』飲めば心臓停止リスクが増大!!
とはいえ、エナジードリンクは飲まないに越したことはありません。
事実、2017年のオーストラリアの研究では、1日にレッドブルを2本飲むだけで、心停止のリスクが増大するという研究結果も出ています。
前述したように、レッドブル等のエナジードリンク類にはカフェインの他に糖類も大量に含まれます。
アメリカの研究では糖類を大量に含む清涼飲料水を摂りすぎると、心筋梗塞などの心臓病リスクが高まるという研究もあります。
カフェインだけでなく糖類過剰摂取のリスクを抑えるためにも、レッドブル等のエナジードリンク類は飲まないことが懸命です。
※関連記事
レッドブルの過剰摂取リスクは心停止だけではありません。他にも、糖尿病や不安障害、不眠症など多数の危険性を有しています。
レッドブルをはじめ、エナジードリンクの持つ危険性は下記の記事をお読みください。
>> 翼は授けず、命すら奪う!エナジードリンクが持つ10の危険性まとめ

まとめ
今回ご紹介した死亡事故はほんの一例。
モンスターエナジー等のその他のエナジードリンクによる死亡事故まで数えれば、その数は数十件以上になります。
日本国内でも数年前にエナジードリンク過剰摂取による死亡事故が出ており、決して遠い国の関係のない出来事ではありません。
疲れや眠気を感じた時にエナジードリンクを飲む習慣のある方は要注意。
レッドブルは翼を授けません。
あなたの命を奪う可能性のある飲料なのです。
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