『子どもは親の背中を見て育つ』
とはよく言われたものですが、それを裏付ける研究結果がフィンランドから届きました。
なんと、子どもの食生活には親と周囲の友だちが大きく関わっているというのです。
すでに子どもを持っている方も、子どもが欲しいと思っている夫婦の皆さんも、必ず目を通して欲しいニュースです。
研究結果とともに、大人がどうあるべきか私の見解をまとめました。
30秒でわかる記事の概要
子どもの食生活には、両親と友だちの影響が大きい
ではまず、フィンランドで行われた研究の内容と結果をご紹介します。
本研究で対象になったのは、フィンランドの11歳の子ども424人です。
この424人に対して、「自分の両親と友だちが、どのくらい野菜や果物を食べていると思いますか?」というアンケートを取りました。
アンケートの結果と、424人の子ども自身の野菜・果物の摂取量の関連性を調べたところ、
両親と友だちが食べていると思う野菜・果物の量が多いほど、子ども自身の実際の野菜・果物の摂取量も多かったそうです。
しかもこれは、男の子でも女の子でも同様の結果だったとのこと。
※出典:NCBI
子ども達は、私たちの思っている以上に、両親や友だちをよく見ているということがよく分かります。
両親と友だちは、11歳の子どもにとっては最も多くの時間を過ごす存在です。
『子どもは親の背中を見て育つ』とは実に言い得て妙な表現なのです。
子どもの食生活を整えるために、親がすべきこと
では以上の結果を以って、子どもの食生活を整えるために親がどうするべきか、私のなりの見解をご紹介します。
1:普段の食生活を整える
当然ですが、これが最も大事です。
まずは自分たちの普段の食生活を整えましょう。
この研究にあるような野菜や果物をきちんと食べるということはもちろんですが、
安心・安全な水を1日に2リットル以上飲むこと、ジャンクフードの類を食べないこと等も忘れてはいけません。
細かいことを言い出すと切りがありませんが、細部にこだわった分だけ結果はついてくるもの。
私自身そうだったように、食生活は確実に自分の体を変え、それと同じことが自分の子どもにも起きるのだという実感が湧いてくるはずです。
全部を一気に変えることはできなくても、少しずつ改善していきましょう。
このサイトでも食生活のまとめ記事をいくつかご用意していますので、合わせてご覧ください。
読んでおくべき・食生活についてのまとめ記事
2:その食生活が大事な理由も知る
その食生活がなぜ良いのか、理由を知っておくことも大切です。
- 「なんで野菜を食べなきゃいけないの?」
- 「なんでお菓子は食べちゃいけないの?」
いつか来るだろう我が子からの質問に、きちんと答えられるようになっておくのは親の義務だと私は考えています。
また、こうした知識を持っておくことは「正しい食生活を送ろう」という自分自身への意識付けにもなります。
習慣化してしまえば簡単なのですが、そうなるまでが大変。
ジャンクフードや甘い物の誘惑に負けそうになったり、ついつい楽したくてコンビニやスーパーのお惣菜などに頼ってしまいがちです。
そんな時に自分を戒めてくれるのが知識です。
誘惑や怠惰に負けそうになった時に「砂糖はアトピーの原因だぞ!」「トランス脂肪酸はデブの元!」という心の声が聞こえてきて、弱い自分を救ってくれます。
子どものためにも、自分自身のためにも、正しい知識を身につけましょう。
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まとめ
繰り返しになりますが、子どもは親の背中を見て育ちます。
我が子に正しい食生活を送って欲しいのなら、まずは私たち親が見本となるべきです。
「自分には子どもは居ないし、その予定もないから関係ないわ~」
そう思った方は要注意!!
この研究は対象を『自分の両親と友だち』だけに絞ったもの。
対象を『普段よく接する人』に広げれば、おじいちゃん・おばあちゃん、兄弟(姉妹)、学校の先生や近所のおじさん・おばさんと多岐に渡ります。
そして、恐らくは同じような研究結果が出ていただろうことは、想像に難くありません。
そこにあなたが居ない可能性の方が低いのです。
この研究は、子どもの健康は親だけでなく、大人全員で守っていかなければいけないと教えてくれています。
子どもは私たちの最大の財産。
大いなる希望と可能性を秘めています。
しかし、それを奪うのか育てられるのかの分かれ道は私たち大人にかかっているのです。
最後に:食生活についてまとめた記事はこちら。
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