「色々なものを食べて、栄養はバランスよく摂りなさい!」
両親や学校の先生、テレビや雑誌と、色々な人やメディアがそんなことを言います。
しかし、あなたはなぜそれが重要なのかをご存知でしょうか?
その理由を一言でいうなら、栄養素はチームで働くからです。
どれはひとつを摂っただけではきちんと体に吸収されず、効果が表れにくいのです。
というわけで、この記事では7つの栄養素(以下、7大栄養素)の役割と効果を『車』にたとえて簡単に解説します。
これを読めば、7大栄養素すべてをバランス良く摂るのが大事だと実感していただけることと思います。
30秒でわかる記事の概要
車にたとえる・7大栄養素の効果
では早速、7大栄養素を車にたとえて解説します。
ちなみに7大栄養素は以下の通り。
- タンパク質
- 糖質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
- ファイトケミカル
では、上記の順番に見ていきましょう。
タンパク質:車そのもの
タンパク質は車にたとえると、車そのもの。車本体のことです。
当たり前すぎて書くのもおかしい感じですが、車を走らせるには車そのものが必要ですよね?
そしてさらにおかしな言い回しですが、車がなければ車は運転できませんし、車は走りません。
これと同じで、人間はタンパク質がなければ体が作れませんので、生きていることができないんです。
他の記事でも何度か触れていますが、タンパク質は『命の材料』。
一般的には、筋肉を作るものくらいにしか思われていないタンパク質ですが、実はものすごく重要な役割を果たしています。
具体的なタンパク質の効果は、下記の関連記事に詳しくまとめています。
合わせてご覧ください。
糖質、脂質:燃料(ガソリン)
車を走らせるにはガソリンなどの燃料が要りますが、
この燃料の役割を果たしている栄養素が糖質と脂質です。
現代人は糖質や脂質に大きくバランスの偏った食生活をしており、
まるでこの2つの栄養素が悪であるように扱われていますが、
必要な栄養であることに変わりはありません。
車が灯油ではなくガソリンで動き、車に入る上限量が決まっているように、
人間の体の燃料は糖質と脂質であり、摂取量にも上限があります。
この上限を超えて食べ過ぎたり有害なものを体に取り込むのが問題なのであり、必要ないということではないのです。
糖質と脂質が含まれる食べ物は美味しいものが多いので食べ過ぎてしまいがちですが、
上限を超えないよう控えめに摂ることをおすすめします。
※もちろん、質の高いものを選びましょう!
ビタミン、ミネラル、食物繊維:エンジン
続いて必要なのは、燃料を燃やすためのエンジンです。
いくら質の良い燃料を最適な量だけ積んでいたとしても、
燃料は燃やしてはじめてエネルギーに変わります。
この車のエンジンにあたる役割を担う栄養素がビタミン・ミネラル・食物繊維です。
ビタミン・ミネラル・食物繊維の摂取量はエンジンの大きさ。
エンジンの容量の分しか燃料は入りませんし、超えた分だけ燃料は余っていきます。
つまり、ビタミン・ミネラル・食物繊維の量が足りていないと、糖質と脂質は余って体にくっつきます。
かなりざっくりした説明ですが、これが『太る』というメカニズムです。
美味しいものを食べたいという人ほど、ビタミン、ミネラル、食物繊維は積極的に摂りましょう!
ファイトケミカル:メンテナンス(整備士さん)
最後はファイトケミカルです。
ファイトケミカルは、たとえるなら車をメンテナンスしてくれる整備士さん。
どんなに良い車に乗っていても、メンテナンスを怠れば、思うように走ってくれなかったり、故障することもあります。
オイル交換やタイヤの空気圧チェックなどの日常的なメンテナンスをしたり、
2年に1度の車検で徹底的に車の機能をチェックする必要があります。
人間の体において、この役割をしてくれるのがファイトケミカル。
体の酸化(細胞の老化・劣化すること)を防いでくれる優れた栄養素です。
特に、がんや心臓病、脳卒中、糖尿病といった生活習慣病を予防してくれる効果が抜群なので、現代人にぴったり。
野菜や果物を丸ごと食べたり、サプリメントで補うのが賢い摂取方法です。
7大栄養素について:まとめ
いかがでしょうか?
7大栄養素と聞くと小難しい話題に思えますが、こうして車にたとえると意外と簡単なんです。
そして7大栄養素それぞれの役割を知ると、普段の食事を大事にしようという気持ちが芽生えます。
「子どものために栄養の勉強したいけど…」などと二の足を踏んでいた方が、一歩踏み出すきっかけになれたら幸いです。
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