「ウインナーには添加物がたくさん入っている」って言うけど、実際どうなの?
本当に危険なの?食べない方がいいの?
ウインナーといえば、小さいお子さんでも食べやすい加工肉で、お弁当の定番。
お子さんに食べさせている方も少なくないと思います。
少し前に「WHOがウインナー等の加工肉には発ガン性があると認めた」というニュースがありましたし、気にしている方は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、
ウインナーは添加物だらけ!
しかも発ガン性の高い添加物も含まれるので、
自分たちはおろか、子どもに食べさせるなんて絶対ダメ!
…というのが僕の考えです。
この記事では、実際にスーパーで売られている市販ウインナーの原材料表示の写真を見つつ、
- ウインナーにはどれくらい食品添加物が含まれているのか?
- そのうち発ガン性があるのは、どの添加物か?
- お子さんにも食べさせられる安心・安全なウインナー
この3つについて、わかりやすくご紹介します。
30秒でわかる記事の概要
市販のウインナーに含まれる添加物と『亜硝酸ナトリウム』を調査!
ではまず、一般的なスーパーで実際に売られているウインナーの原材料名を、実際の写真とともにご紹介します。
ウインナーにはどんな添加物が含まれているのでしょうか?
※カッコ内は含まれる食品添加物の数です。
アルトバイエルンの原材料・添加物(5種類)
まずはこちら。伊藤ハムのアルトバイエルンです。
テレビCMでもよく見かける定番ウインナーだと思います。
こちらがパッケージ裏面の原材料名ですが、このうち食品添加物だけを挙げると、以下の5種類です。
- 調味料(アミノ酸等)
- リン酸塩(Na)
- 酸化防止剤(ビタミンC)
- pH調整剤
- 発色剤(亜硝酸Na)
高級路線だからなのか、それとも企業努力なのかは不明ですが、今回ご紹介する6つの市販ウインナーの中では少ない方です。
シャウエッセンの原材料・添加物(4種類)
続いては日本ハムのシャウエッセンです。
ロングセラー商品で、こちらもテレビCMをよく見かける有名商品です。
上記がシャウエッセンの原材料欄で、全部で4種類あります。
- リン酸塩(Na)
- 調味料(アミノ酸)
- 酸化防止剤(ビタミンC)
- 発色剤(亜硝酸Na)
※敢えて加えるなら、『ぶどう糖』も添加物の一種です。
こちらも、今回紹介する商品の中では少ない方です。
香薫の原材料・添加物(8種類)
3つ目は、プリマハムの香薫です。
上記2つの商品に比べれば知名度はありませんが、パッケージを見かけたことはあるかも。
上記のように、明らかに原材料の数が多く、添加物もたくさん入っています。
こちらは全部で8種類もあります。
- 還元水あめ
- たんぱく加水分解物(ゼラチンを含む)
- 調味料(アミノ酸)
- リン酸塩(Na、K)
- 保存料(ソルビン酸)
- pH調整剤
- 酸化防止剤(ビタミンC)
- 発色剤(亜硝酸Na)
同じウインナーでも、先程ご紹介したシャウエッセンの2倍と、かなりの量です。
パリッと朝食の原材料・添加物(11種類)
4つ目は株式会社フードリエのパリッと朝食です。
リサとガスパールの絵が目を引きます。テレビCMでもたまに目にする気がします。
こちらもパッと見でわかるように、かなり原材料が多いです。
含まれる添加物の種類は以下の11種類と、桁がひとつ違います。
- 結着材料(ポークゼラチン、大豆たん白)
- ポークエキス
- 酵母エキス
- 加工でん粉
- 調味料(アミノ酸等)
- リン酸塩(Na)
- カゼインNa(乳由来)
- 保存料(ソルビン酸)
- pH調整剤
- 酸化防止剤(ビタミンC)
- 発色剤(亜硝酸Na)
豚肉の他にも、鶏肉も使っているからなのか、恐ろしい数の食品添加物が含まれています。
朝食という訴求で販売していますが、これを朝食に食べる人は恐らく健康にはなれないでしょうね…
あらびきポークウインナーの原材料・添加物(8種類)
続いては、ダイエーのPB商品である、あらびきポークウインナーです。
※関東・関西以外ではあまり見かけることはないかもしれません。
こちらが原材料表示の写真ですが、やや多めの8種類です。
- 還元水あめ
- たんぱく加水分解物
- 調味料(アミノ酸)
- リン酸塩(Na、K)
- 保存料(ソルビン酸)
- pH調整剤
- 酸化防止剤(ビタミンC)
- 発色剤(亜硝酸Na)
パッケージには『特級』とありますが、実際にはそこまで特級というわけではなさそうですね。
皮なしウイニーの原材料・添加物(11種類)
最後は日本ハムの皮なしウイニー。
パッケージからもわかるように、これは明らかに小さい子ども向けに作られている商品です。
こちらの商品の食品添加物の数も、今回最多の11種類です。
- 結着材料(ポーク粗ゼラチン、大豆たん白)
- 還元水あめ
- ポークエキス
- 加工デンプン
- 未焼成Ca
- リン酸塩(Na)
- 調味料(アミノ酸)
- pH調整剤
- 酸化防止剤(ビタミンC)
- 発色剤(亜硝酸Na)
- 香辛料抽出物
同じ日本ハムのシャウエッセンは4種類なのに、こちらは3倍近い11種類。
大人に比べて、体も内臓器官も未発達な子どもには、絶対に与えてはいけない商品と言えますね。
全商品に共通する食品添加物『亜硝酸ナトリウム』
…とここまで全6種類を見てきて、どの商品にも共通して『亜硝酸Na』という添加物が入っていることがわかります。
この亜硝酸Naは『亜硝酸ナトリウム』のことで、実はこれが、
- ウインナーは危険
- ウインナーは食べない方がいい
…などと言われる最大の理由なんです。
発ガン性物質『ニトロソアミン』を作り出す!
亜硝酸ナトリウムの主原料である『亜硝酸塩』は高熱になると『ニトロソアミン』と呼ばれる物質が作られますが、これは強い発ガン性を持つことが分かっているんです。
冒頭で書いた「WHOが加工肉に発ガン性を認めた」というのは、ニトロソアミンを指摘したもので、
- 大腸ガン
- 膀胱ガン
- 乳ガン
- 肺ガン
- 口腔咽頭ガン
…など、あらゆるガンのリスクを高めると証明されているとか。
さらに、亜硝酸ナトリウムとニトロソアミンの危険性はそれだけではなく、
他にもいくつか深刻な病気になるリスクを高めることがわかっています。
※この辺りについては、下記の記事に詳しくまとまっていますので、ご覧ください。
>> 「亜硝酸ナトリウム」を含む食品と毒性/WHOも問題視する発ガン物質!
『市販ウインナー=危険・添加物まみれ』は常識!
ここまで読んできて、「ウインナーに添加物が含まれているなんて知らなかった」という方は、はっきり言って意識が低すぎると思います。
添加物が入っているかどうかは、パッケージの裏面を見ればすぐにわかりますので、
それを見ていない・あるいは気にしていない時点で、食べ物に全く気を使っていない証拠。
食べ物が体を作っていますので、それに気をつかわない=自分も子どもの健康も軽視していることに他なりません。
ウインナーのような加工食品にはほぼ間違いなく食品添加物が入っていることは
添加物の神様とも呼ばれていた安部司さんの『食品の裏側』という本を読んでいれば、
悩むまでもなく「間違いなく入っているだろうな」と簡単に想像がつきます。
まだ読んだことのない人は絶対に一度読んでみてください。
まずはこれを読めば、食品添加物がいかに恐ろしいものなのかがハッキリわかり、
買い物をする時は必ず原材料表示を見て買う癖が自然とつくようになるでしょう。
家に1冊は置いておいて、ぜひ家族みんなで回し読みして欲しいなと思います。
ウインナーの添加物を減らす調理法
このように、市販ウインナーには添加物が満載ですが、
調理のときに一手間を加えるだけで、だいぶ添加物は軽減できます。
そのひと手間というのが、以下の2つです。
- ウインナーに切れ目を入れる
- 1分、お湯で茹でる
※切れ目は、包丁で軽く3本くらい線を入れる感じでOKです。
これだけで、ウインナーの中身に使用された色々な食品添加物がお湯に溶け出します。
注意点
ただ、注意点としては、
- お湯は必ず捨てる
- 添加物は100%取り除けるわけではない
この2つをご理解ください!
前者は、添加物を軽減するために茹でたのに、その溶け出したお湯を飲んだりしては意味がないからです。
ウインナーはスープ料理も定番ですが、他の具と一緒に煮たりしないように注意しましょう!
(事前にウインナーだけ別に茹でましょう)
また、あくまで”軽減”なので、添加物は全て取り除けるわけではないこともご理解ください。
『亜硝酸ナトリウム』不使用。安心・安全な無添加ウインナー!
とはいえ、「毎日忙しいんだから、そんなめんどくさいことしてられない!」という方もいらっしゃると思います。我が家もそんな家庭のひとつです。
そんな方のために、添加物をできるだけ使わない(特に『亜硝酸ナトリウム』を使ってない)、安心・安全なウインナーをご紹介します。
※Amazonや楽天で手軽に手に入るものに絞りました。
鹿児島ますやの無添加黒豚ウインナー
黒豚100%で増量剤なしのウインナーです!
さらに、化学調味料、精製塩、発色剤、結着剤、防腐剤を一切不使用。
本物の無添加ソーセージが味わえます。※その分、価格ははります。
上記のものは詰め合わせセットですが、単品のウインナーもありますし、他にも鶏肉のウインナー等もあります。
ゆうぼくの里 無添加ハム・ソーセージセット
ゆうぼくの里は、愛知県にあるオーガニック&無添加の加工品メーカー。
原材料は極めてシンプルかつ最低限で、豚肉(愛媛産)、伯方の塩、三温糖、香辛料のみ!
そのためか、素朴で無骨な見た目をしていますが、味わいは本物。
いかにも肉!という感じで、そして香辛料の旨味が広がります。
まとめ
というわけで、残念ながら、その辺のスーパーで売られているような、テレビCMをがんがん流すようなウインナーはどれも『亜硝酸ナトリウム』まみれ…。
でも、逆に、ちゃんとしたものを作っているメーカーさんもありますので、僕たち消費者も、原材料名をきちんと確認し、良いものを選びたいものですね。
最後に、冒頭で書いた結論をもう一度。
ウインナーは添加物だらけ!
しかも発ガン性の高い添加物も含まれるので、
自分たちはおろか、子どもに食べさせるなんて絶対ダメ!
その他の『加工肉』に含まれる添加物は?
これだけ多くの添加物が含まれるウインナーですが、ちなみに、他の『加工肉』も添加物の塊です!!(もちろん亜硝酸ナトリウムも)
ベーコンとハムについても同じように、市販の商品にどれだけ添加物が含まれるのかを調査しました。
詳しくは以下の記事にまとめていますので、ぜひぜひ合わせて見ていただけたらと思います。
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