2016年から、「山の日」という国民の祝日が導入されたことを知っていますか?
今年も季節は夏になってきて、そろそろ夏休みの予定を立てる時期。2016年の8月のカレンダーを見ていて「あれ?なんだこの”山の日”っていうのは?」と気づいた方もいるはず。
私はこのカレンダーを作った会社だけの記念日なのかな?と思ったのですが、実はどうやら違うようです。山の日は、今年2016年から始まった、れっきとした国民の祝日です。
新たに国民の祝日が増えるのは、1996年に制定された海の日(7月18日)以来、20年ぶりのことです。
山の日はいつ?
山の日は8月11日。
2016年の山の日は木曜日です。
翌日の12日(金曜)に休みを取れば、土日を合わせて4連休が実現します。
この時期はお盆とも重なり、会社全体でもともと夏休みに設定されている場合もありますが、「7月~9月の間で5日間、自由に休みを取っていい」という休日取得スタイルの会社であれば、休みがもう1日増えるようなもの。
夏は旅行、帰省、イベントなどが多い時期。また、日頃から溜まっている疲れも出やすい時期でもあります。
アクティブな方にも、休みたいという方にも、山の日は嬉しいですね。
なぜ「山の日」なのか?
ところで、なぜ「山の日」なのか?
調べてみたところ、日本山岳会をはじめとする団体が、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として国に提案したためとのこと。
しかし、8月11日は山に関する特別な出来事があるなどの明確な由来はなく、休みを連続して取りやすくするためといった理由のようです。
また、漢字の「八」という漢字が山の形に見え、かつ、「11」が山の木々が並ぶイメージであることも、選定の理由のひとうだとのことです。(後述)
なぜ「山の日」が8月11日なのか?
当初、山の日の候補としては、おもに以下の4つがありました。
- 6月上旬
- 海の日の翌日(=7月19日)
- お盆前
- どこかの日曜日を祝日にする
この中で、「盆休みと連続させやすい利点がある」としてお盆前の8月12日を祝日とする案が採用されたようです。
しかし、8月12日は日本航空123便墜落事故と同日のため、その前日である8月11日を山の日とすることに決定された、という経緯があります。
地方独自の「山の日」もある!
ここまでは、2016年から新たに国が決めた「山の日」のお話をしてきましたが、ここで少し脱線。
実は各地方自治体が独自に定めている地方ローカル版の「山の日」も存在します! その一例をご紹介します。
■各地方自治体 独自の「山の日」まとめ
自治体名 | 日付 | 名称 |
千葉県 | 5月17日 | 里山の日 |
長野県 | 7月第4日曜日 | 信州山の日 |
山梨県 | 8月8日 | やまなし山の日 |
岐阜県 | ぎふ山の日 | |
静岡県 | 2月23日 | 富士山の日 |
大阪府 | 11月第2土曜 | おおさか「山の日」 |
奈良県 | 7月第3月曜 | 奈良県山の日・川の日 |
和歌山県 | 11月7日 | 紀州・山の日 |
広島県 | 6月第1日曜 | ひろしま「山の日」 |
香川県 | 11月11日 | かがわ山の日 |
愛媛県 | えひめ山の日 | |
高知県 | こうち山の日 |
先ほども書いたように、「八」という漢字が山の形に見えることから8月にする県、木々が並ぶイメージから「11」を採用して11月に制定する県が多いようです。
ちなみに、群馬県はもともと10月の第1月曜日を山の日にしていたようですが、今回2016年から「山の日」が正式に国民の祝日になったことから、これを廃止しました。
まとめ
「山の日」制定の裏には色々と事情もあったようで、しかも山とは特に関係もないようですが、休日が増えるだけで単純に嬉しいもの。
旅行に行くでもよし、この機会に登山に挑戦するもよし、今年も夏を満喫しましょう!
参照サイト:Wikipedia
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