【速報】「モンサントのラウンドアップは癌の大きな原因」3月19日・米でついに評決!

3月19日、サンフランシスコの連邦陪審は

「モンサントの除草剤『ラウンドアップ』はカリフォルニア州の男性の癌を引き起こした、重要な要因である」

…と発表しました。

The Guardian 『Monsanto: Roundup substantial factor in man’s cancer, jury finds in key verdict』

すでにご存じの通り、除草剤ラウンドアップと、その主成分である『グリホサート』には強い発がん性が疑われてきましたが、今回の件は、その説を改めて裏付ける重要な例となるかもしれません。

この記事では、サンフランシスコの連邦陪審の下したこの判例とともに、

  • 日本でのラウンドアップの扱い(JAが推奨、大々的に販売)
  • ラウンドアップが危険な理由(胎児への影響、ホルモン異常、肝臓障害)
  • ラウンドアップ(グリホサート)関連のニュースまとめ

…についてまとめました。



サンフランシスコの連邦陪審「ラウンドアップは癌の大きな原因」

改めてサンフランシスコの連邦陪審の発表に関して見ていきましょう。

この裁判は、サンタローザに住むエドウィン・ハードマンさん(70歳)が起こしたもので、同氏はラウンドアップが免疫機能に悪影響を与え、『非ホジキンリンパ腫(NHL)』というリンパ腫(リンパ系の癌)を発症させたと主張しました。

その結果が冒頭にもある「モンサントの除草剤ラウンドアップは癌を引き起こす重要な要因である」というものです。

エドウィン・ハードマン氏について

※ラウンドアップを持ち、発がん性を訴えるエドウィン・ハードマン氏(The Guardianより)

なお、エドウィン・ハードマンさんは、最初に連邦裁判でラウンドアップの発がん性の訴訟を起こした人物として有名。

彼は、1986年から30年近くにも渡って、除草剤(ラウンドアップ)を散布し、それは皮膚にも触れていたと証言しています。

その結果、2015年2月に『非ホジキンリンパ腫(NHL)』と診断され、その1年後である2016年に訴訟を起こしたため、今回の発表までには実に3年もの時間を費やしたことになります。

2018年8月にも同様の訴訟・判決が

ちなみに同様の訴訟・判決は2018年8月にもサンフランシスコで起こっており、原告のドウェイン・ジョンソンさんに日本円で320億円を支払うよう、賠償命令が下っています。

※参照元:The New York Times

同氏はラウンドアップを年間20~30回使用、2012年から2回に渡って体に浴びた結果、2014年にリンパ腫と診断され、2018年現在は末期症状にあるとのこと。

これが認められ、モンサントは有罪とされ上記の多額の賠償金が課せられたという経緯です。

今後、同様の訴訟『数百件』以上にも影響が!

※モンサントに対する訴訟の数は数百に及び、その原告の数は9,000以上に

以上のように、今回のエドウィン・ハードマンさんの件と、2018年8月のドウェイン・ジョンソンさんの件という2つの大きな判例が出たことにより、今後、同様の訴訟に大きな影響が出ることが予想されます。

ちなみにアメリカ全土で起こっている、モンサントに対する訴訟の数は数百に及び、その原告の数は9,000以上にもなるとのこと。

この結果にEWGの会長であるケン・クック氏もラウンドアップの発癌性を認め

「同様の訴訟が起こる度に、ラウンドアップは安全ではなく、会社(モンサント)はそれを隠そうとしたという証拠が増えていくだろう」

…と述べています。

日本ではJAが使用を推奨し、大々的に販売されている!

ところが、アメリカでこれほどの問題が起こっているにもかかわらず、日本ではJA(全農)が使用を推奨する除草剤となっています。

事実、以下のFacebookの投稿にもあるように、ラウンドアップはホームセンター等で山積みになり特設コーナーが設けられる等して、大々的に販売されているのです…。

この結果、「JAが推奨しているから」とラウンドアップを撒いてしまう人々が増えています。

このままでは、近い将来日本でも同様のケース(ラウンドアップで癌になる)が起こっても何ら不思議ではありません

発癌性だけじゃない!ラウンドアップ(グリホサート)はなぜ危険?

強い発がん性が認められたラウンドアップですが、実はラウンドアップとその主成分であるグリホサートの危険性は発がん性だけではありません。

胎児に影響が出たり、ホルモンを狂わせる等、その他にも極めて甚大な影響を出す可能性が指摘されています。

詳細は『たとえ少量でもNG!グリホサートが危険な8つの理由【発がん/蓄積性・320億賠償】』にまとめています。ぜひ合わせてお読みください。

まとめ

今回の件で、改めて強い発がん性が確認れたラウンドアップ(グリホサート)。

すでにご存知の方も、今回初めて知ったという方も、こうした訴訟があったこと、そしてラウンドアップは本当に危険な存在なのだということを、一人でも多くの方に広めていきましょう。

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