ハムの添加物は平均10個!その種類・危険性と、安全なハムを教えます。

ハム 添加物

「ハムは添加物の塊だ!」

「ハムを食べるとガンになる!」

そう聞いたら、あなたはどう思いますか?

  • 嘘やデマじゃないのか?
  • 気にしすぎだろ…
  • そんなこと言ったら食べるものがなくなる!

…そんなふうに思った方、大間違いです。

残念ながら、市販のハムには添加物が山のように使われていて、WHOが正式に「発ガン性がある」と認める危険な食べ物。

でも、世の中そんな危険なハムばかりじゃなく、ちゃんと探せば子どもにも安心して食べさせられる安全なハムはあります。

この記事では、スーパーで市販されているハムの原材料欄の写真を見ながら、

  1. 市販のハムには実際どのくらい食品添加物が入ってるの?
  2. そのうち発ガン性があるのは、どの添加物?
  3. 安全なハムの調理法や、おすすめの無添加ハム

以上の3点について書いていきます!



実際に市販ハムの添加物を調査!

では、スーパーで販売されている市販ハムの裏面の『原材料』を見ながら、
実際にどれくらいの食品添加物が含まれているのかを見ていきましょう。

プリマハム/ロースハムの添加物(12種類)

まずは『プリマハム』のロースハムです。

ベーコンウインナーの記事でも取り上げた、加工肉業者の大手メーカーです。

プリマハムのロースハム 原材料 添加物 リン酸塩

こちらの原材料は以下の通り、12種類です。

  1. 還元水あめ
  2. 大豆たん白
  3. 卵たん白
  4. たんぱく加水分解物(大豆・豚肉を含む)
  5. カゼインNa(乳由来)
  6. 増粘多糖類
  7. リン酸塩(Na)
  8. 調味料(アミノ酸等)
  9. 酸化防止剤(ビタミンC)
  10. くん液
  11. 発色剤(亜硝酸Na)
  12. カルミン酸色素

ベーコンと似たような原材料のラインナップになっています。
使っている添加物の数も同じくらいですね。

丸大食品/ロースハムの添加物(13種類)

続いても大手食肉加工メーカー『丸大食品』のロースハムです。
こちらもおなじみのメーカーで、スーパーでよく見かけると思います。

丸大食品のロースハム 原材料 添加物 亜硝酸Na

裏面の原材料名を見ると、添加物の数は13種類です。

  1. 還元水あめ
  2. 卵たん白
  3. 植物性たん白
  4. ポークブイヨン
  5. 昆布エキス
  6. たん白加水分解物
  7. リン酸塩(Na)
  8. 増粘多糖類
  9. 調味料(アミノ酸等)
  10. 酸化防止剤(ビタミンC)
  11. 発色剤(亜硝酸Na)
  12. カルミン酸色素
  13. 香辛料抽出物

先程のプリマハムとほぼ同じラインナップ。
こちらも添加物がてんこ盛り状態です。

日本ハム/ロースハムの添加物(4種類)

続いても大手の『日本ハム』のロースハムです。
こちらはここまで紹介してきたロースハムに比べて、価格が高めの商品です。

日本ハム ロースハム 添加物 原材料

上記の原材料名の写真を見ると、添加物は合計4種類と少ないのが特徴です。

  1. リン酸塩(Na)
  2. 調味料(アミノ酸等)
  3. 酸化防止剤(ビタミンC)
  4. 発色剤(亜硝酸Na)

かさ増しに使われる卵たん白等が含まれておらず、その他の食品添加物も少なめです。
高額になるほど、添加物の量が少なくシンプルになるんですね…

とはいえ、特に危険な食品添加物はしっかり含まれていますので、危険度的には変わらないです。

フードリエ/ロースハムの添加物(10種類)

続いてはあまり聞かないメーカーですが、『フードリエ』のロースハムです。

フードリエ ロースハム 添加物 原材料

原材料名は以下の10種類です。

  1. 還元水あめ
  2. 大豆たん白
  3. 卵たん白
  4. 調味料(アミノ酸等)
  5. リン酸塩(Na)
  6. 増粘多糖類
  7. カゼインNa(乳由来)
  8. 酸化防止剤(ビタミンC)
  9. 発色剤(亜硝酸Na)
  10. コチニール色素

割合少なめではありますが、それでも10種類超え。
加工肉によく使われる添加物が網羅されています。

伊藤ハム/ロースハムの添加物(9種類)

伊藤ハム 添加物

続いては有名メーカー『伊藤ハム』の薄切りロースハムです。
最近はいとうあさこさんがCMしてたりするので、ご存知の方はかなり多いと思います。

伊藤ハム ロースハム 添加物 原材料

上記の原材料の写真を見ると、添加物は全部で9種類です。

  1. 卵たん白
  2. 植物性たん白
  3. 乳たん白
  4. ポークエキス
  5. 調味料(有機酸等)
  6. リン酸塩(Na)
  7. 酸化防止剤(ビタミンC)
  8. 発色剤(亜硝酸Na)
  9. コチニール色素

他の有名メーカーに比べれば少なめではあるんですが…
やっぱり危険性の高い添加物はしっかり含まれていますね。

この商品も、定番の添加物ラインナップという感じです。

ダイエーPB(Vマーク)/ロースハムの添加物(13種類)

ダイエーPB ロースハム 添加物

続いては、ダイエーPBのロースハムです。
あまり目にすることの少ない商品ですが、こちらも添加物は満載。

ダイエーPB ロースハム 添加物 原材料

原材料名を見ると、添加物の数は以下の通り13種類です。

  1. 還元水あめ
  2. 卵たん白
  3. 植物性たん白
  4. ポークブイヨン
  5. 昆布エキス
  6. たん白加水分解物
  7. リン酸塩(Na)
  8. 増粘多糖類
  9. 調味料(アミノ酸等)
  10. 酸化防止剤(ビタミンC)
  11. 発色剤(亜硝酸Na)
  12. カルミン酸色素
  13. 香辛料抽出物

丸大食品が提供している商品のようで、比較してみると原材料が全く同じ。
価格はこちらの方が安いものの、危険度的にはどちらも同じと言えます。

日本ハム/生ハムの添加物(6種類)

ダイエーPB ロースハム 添加物

ここまではロースハムを見てきましたが、じゃあ『生ハム』はどうなのか?
ということで、日本ハムの生ハムも見ておきましょう。

ダイエーPB ロースハム 添加物

こちらが原材料ですが、含まれる添加物は以下の6種類です。

  1. 還元水あめ
  2. ぶどう糖
  3. ソルビトール
  4. 調味料(アミノ酸等)
  5. 酸化防止剤(ビタミンC)
  6. 発色剤(亜硝酸Na)

ロースハムに比べれば、カサ増しに使う◯◯たん白類がないですから、全体的には少なくなってます。
でもこっちもやっぱり、加工肉のテッパン添加物は全部入っていて、危険度的には変わらないですね。

ハムに含まれる、主な添加物について解説

ここまで見ると、どのメーカーにも共通して入っている食品添加物があることに気づきます。

ここでは、その中でも代表的なものについて簡単に解説します!

亜硝酸Na

亜硝酸Naは『亜硝酸ナトリウム』の略称で、WHOが「ハムには発ガン性がある!」と認めた理由になっている物質です。

より正確に言うと、亜硝酸ナトリウムの主成分・亜硝酸塩が高熱になると精製される『ニトロソアミン』に強力な発ガン性があり、

  • 大腸ガン
  • 膀胱ガン
  • 乳ガン
  • 肺ガン
  • 口腔咽頭ガン

…のリスクを上昇させてしまうという研究が出ているそうです。

※より詳しくは『「亜硝酸ナトリウム」を含む食品と毒性/WHOも問題視する発ガン物質!』をご覧ください。

リン酸塩

リン酸塩は乳製品など幅広い食品の加工用に使われるpH調整剤ですが、
ハムには食感を出したり、結着剤や安定剤として使われています。

言ってみれば、『ハムの食感を出すために使用している添加物』です。

胃や腎臓や心臓の血管などに石灰が沈着するというデメリットを持っていて、
大抵の場合は尿と一緒に体外に排出されると言われていますが、
過剰摂取すると、腎臓病や心臓病などのリスクが上がるそうです。

酸化防止剤(ビタミンC)

ビタミンCは抗酸化作用が高い栄養素として知られていますよね。

抗酸化というのは、酸素による劣化や老化(=酸化)を防ぐことを言いますが、酸化は人間の体だけでなくて食べ物にも起こりますので、これを防ぐことは食べ物を長持ちさせる上で重要!

※食べ物は酸素に触れると、茶色く変色して風味や栄養価が落ち、菌も繁殖してしまいます。

これを防ぐために入れられるのが酸化防止剤です。

ただ、ビタミンCとはいえあくまで『添加物』。
なので、栄養価は全く期待できません。

また、他の食品添加物に比べれば比較的安全性の高い添加物ですが、こちらも決して体に良いものではありません。

各種たん白

大豆たん白、卵たん白、植物性たん白等の各種たん白は、『かさ増し』のために入れられる添加物です。

豚肉は高コストなので、コストが安くボリュームを出せて、かつ味も似たような原料ということで、上記の材料からタンパク質だけを抽出しています。

※大豆たんぱくは大豆から、卵たんぱくは卵白、乳たんぱくは『カゼイン』という牛乳のタンパク質を抽出したものです。

亜硝酸Naやリン酸塩に比べれば危険性は少ないと思われますが、大豆や卵、牛乳といった原料には問題があります。

牛乳はそもそも体に悪い物ですし、大豆は100%海外のもので農薬まみれ。も大量生産品の粗悪なもの。でなければ、コストは抑えられません。

また、これらはどれもアレルギー物質でもありますし、入っていないに越したことはない原料です。

コチニール色素

コチニール色素 スタバ

コチニール色素は読んでそのまま、赤い色素の添加物ですが、原料に大きな問題が!!

実は『コチニール』というのは虫の名前で、虫から採取した着色料なんです…。
(コチニールカイガラムシ=南米などのサボテンに生息する小さな昆虫)

コチニールカイガラムシ

ちなみにこのコチニール色素は、

  1. カイガラムシを熱湯で煮る
  2. 2~3日、天日干しする
  3. 水やエタノールで抽出する

…という方法で作られます。

一部メーカーでは『安全性は確認されている』との表記がありますが、正直怪しいです。
※コチニール色素が原因と思われるアナフィラキシーショックがいくつか報告されているそうです。

それ以前に、昆虫を食べているのと同じことなので、気持ちのいいものではありません…。

ちなみにハムの他に、スターバックスの◯◯フラペチーノは有名ですし、
ジャムアイククリームやお菓子、口紅などに広く使われています。

平均10種類!ハムは添加物の温床で、病気の原因。

以上のように、ハムには添加物が山盛り!平均10種類にも及びます。

添加物を気にせず、食品の裏面を見ないと、「せいぜい塩とか油くらいなもんじゃないの?」と思いがちですが、これが現実です。

中には「初めて知った」という方も多いと思います。

そんな方は、残念ながら現時点では健康や食事の知識に欠けていて、生活習慣病リスクの高い方だと言えるでしょう。
そして、もしあなたが食卓をあずかる方(主婦・主夫)の場合、家族の健康も同時に害しているとも言えます。

ぜひ、これを機に添加物の危険性について知っていただきたいと思います。

おすすめは安部司さんの『食品の裏側』を読むこと。

すごく読みやすいのに、添加物の恐ろしさが生々しく伝わってきます。

安部司さん自身が添加物のトップセールスマンだったので、その体験(家族とのエピソードもあり!)から語られることが多いので、それが「わかりやすくて生々しい」というところに繋がってます。

家に1冊は置いておいて、ぜひ家族みんなで回し読みして欲しいなと思います。

ハムの調理法:添加物は『茹でて』減らす!

そんな市販のハムでも、ものすごく簡単に、かつなるべく安全に食べる方法があります。それが、

ハム 添加物 除去 茹でる 減らす

※出典:Lovin Dubblin

『15秒くらい、沸騰したお湯でさっと茹でる』

たったこれだけ。「えっ?それだけ?」という程シンプルですが、とても効果的かつ安全に食べられます。

水溶性の亜硝酸Naやリン酸塩などの添加物(しかも特に危険な添加物)が、だいぶ軽減されますよ!

注意点

ただし、注意点が2つあります。

  1. お湯は必ず捨てる
  2. 添加物は100%取り除けるわけではない

前者は、添加物を軽減するために茹でたのに、それが溶け出したお湯を飲んでは意味がないから。

後者については、あくまで”軽減”なので、添加物は全て取り除けるわけではないという意味です。

無添加の安心・安全なハムまとめ

とはいえ、「毎日忙しいんだから、そんなめんどくさいことしてられない!」という方もいらっしゃると思います。我が家もそんな家庭のひとつです。

そんな方のために、無添加かつAmazonや楽天で手軽に手に入るハムをご紹介します。

鹿児島ますや 国産 ハム ソーセージ セット

黒豚100%でたん白系の添加物なし。さらに、化学調味料、精製塩、発色剤、結着剤、防腐剤を一切不使用。

メーカーさんの本気度が見える、本物の無添加ハムです!※その分、値段は張ります。

ゆうぼくの里 無添加ハム・ベーコンセット

ゆうぼくの里は、愛知県にあるオーガニック&無添加の加工品メーカー。

原材料は、豚肉(愛媛産)、伯方の塩、三温糖、香辛料のみ!
最低限の、かつ良質な原料を使用している分、こちらも値段はお高めです。

まとめ

発ガン性物質に、生活習慣病の素、粗悪なタンパク質に昆虫…
これらを同時に食べてしまうのが、スーパーで売られているハムです。

本来、とてもシンプルな原料であるはずのハム。
しかし、これが市販ハムの現実です。

無添加のハムを買うことが一番ですが、やむなく市販ハムを使うときは、せめてサッと湯通しする等して、できるだけ添加物を落とす工夫は必須!

「少しなら問題ないだろう」等とたかをくくらずに、体に入れるものには何よりも気を使いたいですね。

その他の『加工肉』に含まれる添加物は?

これだけ多くの添加物が含まれるハムですが、ちなみに、他の『加工肉』も添加物の塊です!!

ウインナーベーコンについても同じように、市販の商品にどれだけ添加物が含まれるのかを調査しました。
詳しくは以下の記事にまとめていますので、ぜひぜひ合わせて見ていただけたらと思います。

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