アメリカで被験者の93%の尿から、除草剤の主成分で猛毒の『グリホサート』が検出されました。
先日、インフルエンザワクチンなど5種類のワクチンから、除草剤の主成分であり猛毒の『グリホサート』が検出されるというニュースをお伝えしましたが、さらに驚くべき調査結果が届きました。
今回はこの衝撃の調査結果について簡単にご紹介します。
関連記事:NO MOREワクチン!5種のワクチンから除草剤の主成分『グリホサート』が検出される
30秒でわかる記事の概要
被験者131人中、93%の尿にグリホサートが検出!
この試験を行ったのは、アメリカ・カリフォルニア大学サンフランシスコ校です。
同大学の研究チームは、131人という小規模な人数ではありますが、被験者の尿にグリホサートが含まれるのか?また、濃度はどれくらいあるのか?について調査を行いました。
その結果、試験した131人のうち93%において、平均3.096PPBのグリホサートが検出されたのです。
さらに恐ろしいのは、子どもの方がグリホサートの濃度が高かったことです。(平均:3.586PPB)
※PPB=Parts Per Billion(パーツ・パー・ビリオン)のパーツ・パー・ビリオンの略で、10億分のいくつの割合でそれが含まれるかを表す単位。
グリホサート濃度:3.096PPBは、ヨーロッパの結果の3倍以上!
ちなみに、2013年にEUも同様の尿に関する調査をを行っています。
この調査は、ヨーロッパの18ヵ国を対象にし、都市部に住むボランティアを募り、2013年3月~5月の間にわたって実施されました。
その結果は、尿中の平均グリホサート濃度:約1PPBで、検出率は43.9%でした。
人数や対象も違い、この実験に際して、被験者はグリホサート製品を扱ったり使用したりすることは行っていないため、単純に比較はできません。
それでも、グリホサート濃度が3倍以上、かつ検出率も2倍以上という今回の結果は極めて深刻なものと言わざるを得ません。
グリホサートが引き起こす病気・被害の例
では、グリホサートはなぜ猛毒とされ、危険視されているのでしょうか?その理由は、グリホサートがもたらす数々の健康被害・環境被害にあります。
グリホサートがもたらす健康被害や環境への影響は計り知れず、その数は判明しているだけでも16以上あります。
- アルツハイマー
- 消化器疾患
- 糖尿病
- 心臓病
- ガン
- 自閉症
- うつ病
- 喘息
- 奇形児の出生
- パーキンソン病
- 生殖機能障害
- 不妊・流産
- セリアック病
- 免疫力の低下
- 腎臓機能障害
- 肝機能障害
- 生態系の破壊
※参照:NO MOREワクチン!5種のワクチンから除草剤の主成分『グリホサート』が検出される
グリホサートの恐ろしい点は、ホルモンの機能に影響を与えるという点です。
多くの体の機能に異常を来し、喘息などの慢性疾患を発症させ、免疫系および神経系にも甚大な影響を与えることがわかっています。
グリホサートは、ミツバチなどの生態系に多大な影響を与えることは、グリーンピースの活動で広く知られていますが、こうした体への影響は未だに知られていません。
つまり、無意識のうちに毒素が蓄積し、病気・疾患が発症するため、気づいたときには手遅れという状態になることもゼロではありません。
日本での影響は?
グリホサートはその危険性から、フランスでは使用禁止、イタリアでは使用規制がなされており、EU全体としても2017年末を以て使用認可が切れる予定となっています。
※補足:使用期限は本来2016年6月末で切れる予定でしたが、各国の意見が議会で一致せず、延長された経緯があります。また、昨年にはグリホサートを製造販売するモンサント社をドイツの大手医薬品メーカー・バイエル社が買収したため、この期限はさらに延長される可能性もゼロではありません。
一方、日本は、グリホサートの使用規制などはまったく行われておらず、それどころかグリホサートを含む除草剤『ラウンドアップ』はホームセンターやAmazon、楽天等でベストセラー製品として大々的に販売されています。
日本の農業を一手に仕切るJAもラウンドアップの使用を推奨しており、さらにアメリカの最近の研究では、グリホサートは元々予想されていたよりも土壌や水中で長く持続することが判明しています。
事実、2011年にアメリカの農務省が検査したところ、アメリカ産大豆の約90%からグリホサートが検出されたことが明らかになっています。
こうした環境下で栽培された農作物を口にしている私たち日本人は、本国アメリカにも劣らない程、グリホサートの猛毒に晒される危険性が高いと考えられます。
最後に
今回ご紹介したのはあくまでもアメリカでの調査結果であり、ここ日本で同様の結果が出るとは限りません。
しかし、強くアメリカの影響を受ける日本でも、同じようにグリホサートの影響が出ないという可能性も決してゼロではないのです。
グリホサートを避けるのは不可能なことではありません。
有機栽培、自然栽培などの方法で栽培された農作物を選び、加工品をできる限り選ばない等、『不自然なものではなく自然のものを選ぶ』方法をとれば、グリホサートは避けることができます。
買い物は投票です。市場は私たちが選ぶもので満たされています。
ものを選ぶ目を養い、本当に良いものだけを選んでいくことで、徐々にではありますが確実に市場は変えられるのです。
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