残留農薬が多い野菜・果物ランキングの最新版(2017年版)が公開されました。
2016年版と同じく、発表したのはアメリカの環境保護団体『EWG』(Environmental Working Group)です。
アメリカ国内の野菜・果物のランキングであり、日本のものではありませんが、アメリカに強く影響され、そしてアメリカ以上に農薬を乱用する国である日本。このランキングは無視できません。
スーパーなどで買い物をする際の参考になさってください。
※その他の年度の、残留農薬の多い野菜・果物ランキング一覧
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30秒でわかる記事の概要
残留農薬の多い野菜・果物ランキング
では残留農薬の多い順に、果物・野菜を見ていきましょう。
※11位~50位は表にまとめて記載します。
※カッコ内は昨年・2016年のランキングから上がった(↑)、変わらず(→)、下がった(↓)を表します。
残留農薬の多い野菜・果物1位:イチゴ(→)
※2016年のランキング:1位
昨年に引き続き、イチゴが残留農薬ランキング第1位です。
生産者は74種類の農薬を様々な組み合わせで使用しており、検査した99%以上のイチゴに少なくとも1種類以上の残留農薬反応があり、29%には一部の29%に10種以上の残留農薬が検出されたとのこと。
ちなみに、日本国内では一度の栽培で農薬を散布する回数は40回~60回程度とされます。
イチゴは、国を問わず常に農薬の危険性にさらされる最も危険な果物と言えます。
イチゴの残留農薬がわかる実験写真
イチゴに本当に残留農薬が含まれるのか、どれほどの量が含まれているのか気になる方は、以下の記事内にて実際の写真つきで紹介しています。合わせてご覧ください。
>> 写真あり│ベジセーフで色々な野菜・果物を洗った効果。農薬がこんなに…
残留農薬の多い野菜・果物2位:ほうれん草(↑)
※2016年のランキング:8位
第2位は、ほうれん草。2016年は8位でしたが、一気に2位まで上がりました。
他の野菜・果物に含まれる量の、なんと2倍以上を含んでいたとのこと。
ほうれん草は害虫の影響を受けやすいデリケートな野菜のため、殺虫剤を多く使用しますが、
その中でも神経毒性のある凶悪な殺虫剤『ペルメトリン』の残留が確認され、その数は調査した683のほうれん草のうち75%に含まれていたそうです。
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残留農薬の多い野菜・果物3位:ネクタリン(→)
※2016年のランキング:3位
第3位は昨年と同じくネクタリンです。
ネクタリンはとてもデリケートな果物で、病気に対してとても脆弱です。
特に害虫には弱く、収穫までに20回以上、殺虫剤をスプレーされることも珍しくないとか。
残留農薬の多い野菜・果物4位:リンゴ(↓)
※2016年のランキング:2位
ワースト4はリンゴ。昨年から2つランクを落としたものの、その危険度は変わりません。
リンゴは元々は農薬を使用せずに栽培するのは不可能と思われていた程、栽培が困難な作物です。
肥料・消毒と数種類の農薬を何度も使用するため、残留農薬の数・量ともに増加する傾向にあるようです。
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残留農薬の多い野菜・果物5位:桃(↓)
※2016年のランキング:4位
続いて第5位は『桃』。
桃もネクタリンと同様に害虫や疫病に弱いため農薬を大量に使用することに加え、成長速度を早めるために農薬(肥料)が使用されます。
農薬を使用せずに栽培することは極めて難しく、農薬が多く残留するのはごく当然です。
残留農薬の多い野菜・果物6位:梨(↑)
※2016年のランキング:22位
第6位は梨(洋ナシ)。2016年の第22位から大幅に順位を上げました。
サンプルとなった668個のうち半分以上で5種以上の残留農薬が確認されており、この数はなんと2010年の16倍以上になります(2010年は全体のわずか3%)。
ちなみに、検出された農薬のうち最も高い濃度で検出された4種類はすべて殺菌剤です。
梨は収穫間近でも、収穫され貯蔵されている段階においても農薬を溜めこみやすく、これが残留農薬の量が高まる原因ではないかとされています。
残留農薬の多い野菜・果物7位:さくらんぼ(→)
※2016年のランキング:7位
ワースト7は2016年と変わらず、さくらんぼです。
さくらんぼは、さくらんぼの実を食い尽くすミバエという虫がわきやすく、害虫被害に遭いやすい果物。
初夏という蒸し暑く、虫のわきやすい季節に旬を迎える果物ということもあり、農薬を使用しない栽培は困難なようです。
残留農薬の多い野菜・果物8位:ブドウ(↓)
※2016年のランキング:6位
第8位はブドウ。昨年から2つランクダウンしましたが、それでも農薬に晒されるリスクは変わりません。
様々な病気にかかりやすく、また害虫の被害にも遭いやすいために数多くの農薬を散布されます。
日本の防除暦では、発芽前や葉が少し出た時期にすら農薬を散布するように指導されており、年中農薬を浴び続ける果物です。
それゆえ特に皮には農薬が溜まりやすいため、皮ごと食べるようなブドウは注意が必要です。
残留農薬の多い野菜・果物9位:セロリ(↓)
※2016年のランキング:5位
第9位はセロリ。
こちらも前回からランクを4つ下げましたが、かつてセロリは最大67種類もの残留農薬を含むことが確認されていたこともある危険な野菜です。(2010年、EWGの発表)
栽培に時間を要すことから、多くの農薬を使用するためと想定されます。
残留農薬の多い野菜・果物10位:トマト(↓)
※2016年のランキング:9位
第10位はトマトです。
トマトもまた、害虫や病気の被害を受けやすいため、多くの農薬が使用される野菜として知られます。
2006年にグリーンピース(アメリカ)の実施した調査では、トマトから違法農薬を含む5つの残留農薬が検出されたと発表されており、そのリスクの高さが見て取れます。
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残留農薬の多い野菜・果物ランキング 11位~50位
残留農薬の多い野菜・果物の11位~50位までは以下の表をご覧ください。
順位 | 野菜・果物の名前 | 前回の順位 |
---|---|---|
11 | パプリカ | 10位↓ |
12 | じゃがいも | 15位↑ |
13 | きゅうり | 12位↓ |
14 | ミニトマト ※1 | 11位↓ |
15 | レタス | 17位↑ |
16 | スナップエンドウ(輸入)※2 | 13位↓ |
17 | ブルーベリー(国産)※3 | 14位↓ |
18 | 唐辛子 | 16位↓ |
19 | ケール | 18位↓ |
20 | ブルーベリー(輸入)※2 | 19位↓ |
21 | サヤインゲン(国産)※3 | – |
22 | プラム(すもも) | 21位↓ |
23 | マンダリンオレンジ | – |
24 | ラズベリー | 23位↓ |
25 | にんじん | 24位↓ |
26 | かぼちゃ(冬) | 25位↓ |
27 | オレンジ | 31位↑ |
28 | かぼちゃ(夏) | 27位↓ |
29 | サヤインゲン(輸入)※2 | – |
30 | スナップエンドウ(国産)※3 | 28位↓ |
31 | バナナ | 30位↓ |
32 | ネギ | 29位↓ |
33 | スイカ | 32位↓ |
34 | マッシュルーム | – |
35 | さつま芋 | 34位↓ |
36 | ブロッコリー | 33位↓ |
37 | グレープフルーツ | 38位↓ |
38 | カリフラワー | 36位↓ |
39 | メロン | 39位→ |
40 | キウイ | 41位↑ |
41 | ハネデューメロン | – |
42 | ナス | 40位↓ |
43 | マンゴー | 43位→ |
44 | アスパラガス | 44位→ |
45 | パパイヤ | 42位↓ |
46 | 冷凍のエンドウ豆 | – |
47 | 玉ねぎ | 45位↓ |
48 | キャベツ | 47位↓ |
49 | パイナップル | 48位↓ |
50 | アボカド | 50位→ |
※1:フルーツトマトを含む
※2:輸入=アメリカ国外産のもの
※3:国産=アメリカ産
梨の大幅な上昇(22位→8位)以外は大きな順位変動はありませんでした。
中には日本では馴染みのない野菜・果物もありましたが、ほとんどは私たちが普段よく口にするもの。
先述したように、日本はアメリカを凌ぐ世界一とも言われる農薬大国であることから、このランキングはここ日本でも大いに参考にすべきものと考えられます。
残留農薬を避けるための工夫
野菜・果物の残留農薬を避けるためにはいくつか工夫が必要です。
ひとつは、オーガニック栽培や減農薬農法の野菜・果物を買うこと。もうひとつは、調理前に残留農薬を落とすことです。
オーガニック栽培の野菜について
オーガニック栽培の野菜・果物は今やamazonでも購入できますし、農家さんから直接購入することもできます。
また、産地が近い地物の野菜や果物を購入する、旬のものを選ぶ等すれば、より安心・安全なものが手に入るでしょう。
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残留農薬を落とす洗剤について
残留農薬落としの洗剤はホタテの殻から作られた洗剤が有名ですが、これよりも使いやすく、かつ食材の鮮度を保つ安心な野菜・果物洗い用洗剤として特におすすめなのが『やさいくだものあらい』です。
やさいくだものあらいの最大の特長は、原材料全てが自然素材でできていること。以下が原材料の一覧です。
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- ハーブエキス(青森ヒバエキス・オレンジエキス)
- 大豆レシチン
- 貝殻
- 発酵物質(EM発酵物質)
残留農薬を確実に落とし、汚れや不純物も落とし切るだけでなく、さらに、洗った野菜・果物の鮮度を長期間維持することができる洗剤です。(お肉や魚にも使用可能)
以下の写真にもあるように、鮮度が維持できるのがわかります。
毎日使うものだからこそ、長く使用できるようにリーズナブルで、何よりも安心・安全に使用できる洗剤を選びましょう。
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確かに国産の野菜は残留農薬まみれではありますが、上記の洗剤を使用するだけでもかなりの残留農薬のリスクを減らすことが可能です。
もちろん、今回ご紹介した方法以外にも対策はあるはずです。こうした情報に、常にアンテナを張っておくようにしましょう。
やさいくだものあらいの効果・使い方は?メーカー様にインタビュー
では、『やさいくだものあらい』は本当に効果があるのでしょうか?そして、どのように使えばいいのでしょうか?
実際に本製品を使用中のライターが、疑問点を、メーカーであるまいにち株式会社様にインタビューした内容を下記記事にまとめました。
本当に信頼できる製品なのかどうか気になる方は、こちらをご一読ください。
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野菜・果物の残留農薬について:まとめ
私たちの体を作るのは、今日まで私たちが食べてきたものに他なりません。
残留農薬を多く含むものを食べれば体は不健康に、しかし逆に、食べ物や飲み物にこだわれば、その分体は確実に応えてくれます。
ただちに影響が出るわけではありませんが、積み重なることで両者には大きな差が出ます。
野菜・果物なくしては私たちは生活するどころか生きることも困難になります。体を作る食べ物の質にはこだわりましょう。
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