62.8%と31.2%
これが何の数字かご存じですか?
両方とも、ある質問(アンケート)に「Yes」と回答した人の割合なのですが、
前者は「家庭で食べる(使う)食品や食材にこだわりがありますか?」という質問、
後者は「調味料にこだわりはありますか?」という質問です。
この両者の回答が、前者が62.8%で後者はわずが31.2%。
なんと2倍以上の開きがあるのです!!
食材にこだわりはあっても、調味料にこだわりがある人はこんなにも少ないのです。
「え、そんなの普通でしょ。自分もそうですけど?」
調味料だって栄養です。
同じように体に入れるものなのに、食材にはこだわって、調味料にはこだわらない。
それ、矛盾していませんか?
せっかく良い食材を使っているのに、化学物質まみれの調味料を使って食べていたら、全く意味がありません。
食材と同じ分だけ、調味料にもきちんとこだわる必要があるんです。
調味料は、毎日使うものであるということを忘れてはいけません!
というわけで今回から数回に分けて、スーパー等で売っている一般市販の調味料の怖さと、私の考える本当に良い調味料を具体的にご紹介していきたいと思います。
第1回目は、和食に欠かせない『醤油』です。
30秒でわかる記事の概要
スーパー等、市販の醤油が危険な理由
ではまずはじめに、スーパー等で販売されている市販の醤油が危険な理由をご紹介します。
現在、市販の醤油を使っているという方は要注意です。
市販の醤油が危険な理由1:遺伝子組み換え作物を使っている
様々な健康上のリスクが指摘され、大きな問題になっている「遺伝子組み換え農作物」ですが、
なんと国(農林水産省や消費者庁)が遺伝子組み換え農作物の使用を認めていることを、あなたはご存知でしたか?
以下の消費者庁ホームページからの引用を交えて見ていきましょう。
遺伝子組換え農作物については、品種ごとに、
①食品としての安全性は「食品安全基本法」及び「食品衛生法」
②我が国の野生動植物への影響は「カルタヘナ法」
に基づいて、科学的に評価し、安全性が確認されたものだけが輸入、流通、生産される仕組みとなっています。出典:消費者庁ウェブサイト
さらに驚くことに、表示する義務がない加工食品まで存在します。
油やしょうゆなどの加工食品
油やしょうゆなど、組み換えられたDNA及びこれによって生じたたん白質が加工工程で除去・分解され、ひろく認められた最新の検出技術によってもその検出が不可能とされている加
工食品については、遺伝子組換えに関する表示義務はありません。これは、非遺伝子組換え農産物から製造した油やしょうゆと科学的に品質上の差異がないためです。
ただし、任意で表示することは可能です。出典:消費者庁ウェブサイト
このように、醤油という日本人の食生活には欠かせない調味料が毒される状況を国が作り上げているのです。
市販の醤油が危険な理由2:ペットボトルに入っている
ペットボトルに入った醤油を購入していませんか?
醤油は発酵食品です。
酵素が生きているのが本来の状態ですが、ペットボトルに入った醤油は全てこの酵素が死んでいます。
酵素が生きているということは、常に発酵が進んでいる状態。
そのため、発酵しているものをペットボトルのようなプラスチック容器に入れておくと、プラスチックそのものが溶け出したり、破裂してしまうのです。
ちなみにビン詰めされた酵素が生きている醤油は、蓋を開ける度に「ポンッ」と良い音がします。
この音は、ペットボトル入りの醤油からは決して聞くことができません。
また、開封した時となくなりかけの頃では色も風味も違います。
これらはビン詰めされてからも酵素が生きていて発酵が進んでいる証拠なのです。
では、なぜペットボトルに入っているのに破裂しないのか?
それは、加熱して酵素を殺す処理を行っているからです。
加熱した時点で風味は大きく損なわれ、酵素も死にます。
繰り返しますが、醤油は発酵食品です。酵素が死に、発酵が止まっている状態の醤油から栄養を得られるとは考えにくいですよね。
さらに、本来は1年かかる製造工程を大幅に短縮するために、人工的な菌を加え、高温で発酵させる等して、製造期間をなんと3ヶ月~半年程度に短縮。
こうして作られたものが体に良いはずがありません。
スーパーに並んでいるもの、特にペットボトルに入ったものは醤油ではなく、醤油もどきなのです。
本当に良い醤油の選び方
では、どんな醤油が良い醤油なのでしょうか?
ここからは、本物の醤油の選び方をご紹介します。
良い醤油の選び方1:国産のオーガニック原料を使用したもの
主原料となる大豆はもちろん、小麦や塩もオーガニック(有機・無農薬)栽培のものを使用している醤油を選びましょう。
上記で挙げた遺伝子組み換え大豆や、農薬を大量に使用して栽培された原料では、
栄養そのものがない上に、様々な病気を引き起こす可能性があり、食べること自体に非常に大きなリスクが伴います。
ちなみに、市販の醤油のほとんどは、大豆そのものではなく脱脂加工大豆を使用しています。
脱脂加工大豆は大豆から油を搾り取ったあとの残りカスのようなもの。栄養も大豆本来の風味もほぼ残っていません。
原料の質は、栄養面にも、安全面にも、さらに味の面にも影響を及ぼします。
まずは何よりも、原料が大事です。
良い醤油の選び方2:伝統的な木樽発酵法で作られたもの
木樽で仕込む、昔ながらの製法を採っていることも重要です。
醤油は、かんたんに言うと木樽で材料を混ぜ合わせ、1年以上かけて発酵させ作られます。
この『木樽で仕込む』ということが重要で、木樽には原料を発酵させるために必要不可欠な“菌”が棲みつき、
彼らが材料を発酵させてくれるため、複数の栄養が含まれる美味しい醤油ができあがるのです。
一方、大手メーカーが採用しているのは木樽ではなくステンレスのタンク。
この製法では、菌がいないため本来は発酵しません。そのため、前述したように人工の菌を入れているのです。
人工的に培養された菌と、長年かけて自然に棲みついた菌。
どちらが体に優しく、美味しい醤油を作ってくれるかは言うまでもありません。
良い醤油の選び方3:添加物を一切使用していないもの
最後の条件は、添加物など余計なものを加えていないこと。
市販の醤油は、実に様々な食品添加物が入っています。
香りづけのための、かつおぶしエキスや昆布エキス。うま味成分がないため、これを補うためのアミノ酸等の調味添加物。殺菌・防腐のためのアルコール。
食品添加物は、本来醤油を作る上では全く必要のないものです。
それどころか、食品添加物は様々な病気を私たち人間にもたらすことも分かっています。
食品添加物が使われているということは「この醤油は偽物で、体に悪い物です。」と宣言しているようなものなのです。

本当に良い醤油まとめ
では、ここからは上記3つの条件を満たし、かつ手に入りやすい(インターネットで全国どこでも買える)醤油を厳選してご紹介します。
1:ヤマキ醸造
埼玉県にある100年以上の歴史のある醸造所で、とにかく原料にこだわっているのが一番の特長。
特にすごいのは醤油の主原料である大豆です。
国産の有機大豆は流通量のうち、わずか6%しかない貴重なものですが、その国産有機大豆のみを使用しています。
有機栽培の認証実績もハンパではありません。
日本だけでなく、より基準の厳しいアメリカやヨーロッパの有機認証までクリアしています。
【実績ページ】 http://yamaki-co.com/?page_id=66
さらに自社で栽培から加工、販売まで全て行っているので、粗を探す方が難しい程の徹底ぶり。
味がものすごくシンプルで濃く、それでいて食材の味を邪魔しないのに驚くでしょう。
ヤマキ醸造の醤油は、こちらから購入できます。
■HP:http://yamaki-co.com/
■楽天:こちら
■amazon:こちら
2:弓削多醤油
埼玉県坂戸市にある醸造元で、大正12年創業の老舗醸造元です。
個人的には、この弓削田醤油が国内最高の品質だと思っています。
『ゆげた』という独特の響きと漢字表記で、ロゴも有名なので、ご存じの方は多いのではないでしょうか。
この醸造元は、ヤマキ醸造以上に材料へのこだわりがすごく、
国内消費量の約0.018%しかない有機JAS認証大豆と、国内消費量の0.009%しかない有機JAS認証小麦を使用。
一滴いくらするんだろう?と使うのをためらってしまうほどの非常に貴重な醤油です。
そのためか、国内・海外問わず華々しい受賞歴を誇り、とてもここには書ききれないほどの賞を受賞しています。
【実績ページ】 http://yugeta.com/jushou/jushou.html
歴史・実績・実力どれを取っても最高の品質の醤油は、ろ過も何もしていない生醤油。
とにかく極めてまろやかで濃い味が最大の特長。
迷ったら、とりあえずここの醤油を買えば間違いありません。
弓削多醤油の醤油は、こちらから購入できます。
■HP:http://yugeta.com/
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■amazon:こちら
3:寺岡家
広島家福井市にある醸造元で、明治20年から続く老舗醸造元です。
ちなみに『てらおかけ』と読みます。
こちらも材料にはとことんこだわっていて、有機JASマークではなく、登録認定機関JONA(日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)による有機認定を受けています。
【実績ページ】 http://www.teraokake.jp/original2.html
味も香りも良い意味で主張しないのが特長。
寺岡家は、醤油よりも、卵かけごはん専用の醤油などが有名ですが、それはベースとなるもともとの醤油自体が”主張しない”から。
普段使いには最適な醤油と言えます。
寺岡家の醤油は、こちらから購入できます。
■HP:http://www.teraokake.jp/
■楽天:こちら
■amazon:こちら
良い醤油の選び方について:まとめ
いかがでしたか?
調味料の選び方シリーズ第1弾は醤油をお届けました。
食材にこだわっているのに、調味料をきちんと選ばないのは本当にもったいないことです。
良い食材には、やっぱり良い調味料が合います。
ぜひ、自分に合ったお気に入りの醤油を見つけてください。
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