【副作用なし】プロバイオティクスでうつ病改善!バージニア大医学部が発表。

プロバイオティクスの一種である『ラクトバチルス』には、うつ病の有効な治療法になり得ることが証明されました。

厚生労働省によれば、104万人も居ると言われるうつ病患者(2008年の調査)。

日本では未だに投薬治療や休養が中心となってはいますが、うつ病も他の病気と同様に、できるだけ自然な形で改善・治療したいもの

今回のバージニア大学医学部の発表は、それが実現できるかもしれない内容となっています。

この記事では、

  • プロバイオティクスのうつ病治療効果:研究結果を解説
  • うつ病の自然治療に効果的な方法:食品やメディカルハーブ等

以上の2点について書いていきます。



研究内容・結果:プロバイオティクスは、副作用なくうつ病を改善

改めてバージニア大学医学部の研究結果ですが

「プロバイオティクスは、副作用なくうつ病の症状を改善できる可能性がある」

…との結果が出ています。

この実験は、うつ病の症状を持ったマウスにヨーグルト等に含まれるプロバイオティクスの一種『ラクトバチルス』を与え、それがどんな影響を与えるかを観察。

腸内細菌と精神的健康と関係性について研究したものです。

その結果、マウスが精神的ストレスを受ける度に、腸内の乳酸菌がかなりの数失われることを発見したのです。

これはラクトバチルスの損傷と、うつ病の症状には因果関係があるということ。

そしてラクトバチルスを補うことは、うつ病の症状を改善し、正常な状態に戻るのを助ける作用があることの証明です。

『キヌレニン』の増加を抑える作用を確認

同大学はラクトバチルスの損傷がうつ病を引き起こすというメカニズムは『キヌレニン』の増加に関係しているとも指摘。

ちなみに『キヌレニン』とはうつ病の症状を引き起こす原因物質で、これが増えるほどうつ病の発症を招くことが分かっています。

つまり、ラクトバチルスが損傷するほど血中のキヌレニン濃度が上昇し、うつの症状が発症しやすくなるとのこと。

この結果を踏まえ、主任研究員のAlban Gaultier氏は 「ラクトバチルスを活用すれば、今後、薬物やその副作用に悩まされる必要がなくなるかもしれない」と期待を述べています。

他の研究もあり:プロバイオティクスとうつ病の関連性

ちなみに、プロバイオティクスがうつ病の治療に有効である可能性は、過去にもいくつか研究例が出ています。

以下がその一例です。

2011年・フランスの研究例

マウスと人間の両方で、プロバイオティクスが向精神薬と同様の効果が得られた。

マウスには2週間、人間には30日間に渡ってプロバイオティクス製剤を経口投与。

その結果、マウスは不安様行動を有意に減少させ、人間の被験者は心理的苦痛が軽減された。

※参考:Assessment of psychotropic-like properties of a probiotic formulation (Lactobacillus helveticus R0052 and Bifidobacterium longum R0175) in rats and human subjects.

2015年・オランダの研究例

気分が落ち込む症状に、プロバイオティクスが効果を示すことがわかった。

20人の被験者のグループを2つ用意し、片方にはプロバイオティクスのサプリメントを、もう一方には偽薬を2週間に渡って飲んでもらった。

結果、前者のグループは気分が落ち込むなどの症状が有意に和らいだとの結果が出た。

※参考:A randomized controlled trial to test the effect of multispecies probiotics on cognitive reactivity to sad mood

腸を労り、うつ病を自然に改善しよう

今回のバージニア大学の研究結果だけではなく、過去に何度もその効果が証明されているプロバイオティクス。

冒頭でも書いたように、日本のうつ病治療は『投薬』もしくは『休養』が中心。

後者が基本とはなるものの、投薬には副作用もあり、抗うつ剤には効果がないとの説もあり、決して健康的な治療法とは言えません。

腸内の状態は心身の健康に直結します。

プロバイオティクスをはじめ、天然の抗うつ剤と呼ばれる『ロディオラ』や、腸にいいと証明された食べ物ハーブティー等を上手に活用し、自然な形でうつを改善したいものですね。

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