オリーブと聞いて何を連想しますか?
料理に使うオリーブオイルですか? サラダやおつまみに出るオリーブピクルスでしょうか?
いずれにしても、連想するのはオリーブの「実」。
しかし、オリーブの本当の力は、オリーブの「葉」に秘められているのです。
その理由がオリーブ葉に含まれるファイトケミカル、『オレウロペイン』にあります。そこでこの記事では、
- オレウロペインの効果・効能
- オレウロペインの摂り方(効率のいい摂取法、注意点、おすすめの食品・サプリなど)
上記2点ついて詳しく解説します。
30秒でわかる記事の概要
オレウロペインとは?
オレウロペインとは、オリーブの葉に特異的に含まれるファイトケミカルの一種。
オリーブの実やオリーブオイルにも含まれますが、特に多く含まれるのは上記のように『葉』です。
非常に幅広い薬理特性を持つ成分で、抗酸化効果、抗炎症効果、動脈硬化の予防や抗癌剤、抗菌剤、抗ウイルス剤としても機能することが判明しています。
(オレウロペインの効果について詳しくは後述します)
イタリアやスペイン等の地中海の国々では、こうした薬理的効果から、サプリメントとして市販されているほどポピュラーな成分です。
近年、その優れた効果・効能に注目が集まり、日本をはじめアジアの国々でも徐々に名前が知られるようになってきました。
補足:ファイトケミカルについて
ちなみに、ファイトケミカルとは植物にのみ含まれる抗酸化作用に優れた成分。
色素・苦味・香り・しぶみ・えぐみ等を作る成分の総称で、近年は“第7の栄養素”として注目を集めています。
代表的なものに、トマトに含まれる『リコピン』やブルーベリーに含まれる『アントシアニン』、緑茶の『カテキン』などがあります。
ファイトケミカルの基礎知識(効果・性質・摂り方など)についてはそれぞれ以下の記事をご覧ください。
- ファイトケミカルの基礎知識
ファイトケミカルとは?最強の抗酸化作用を持つ、”第7の栄養素”のまとめ - ファイトケミカルを上手に摂取するコツ
天然の抗ガン剤!ファイトケミカルを上手に摂る4つの秘訣 - ファイトケミカルの種類
第7の栄養素『ファイトケミカル』の種類一覧(五十音順)
オレウロペインの効果
それでは早速、オレウロペインの優れた効果を紹介していきます。
1:ガンの予防・治療効果
他のファイトケミカルにも共通しますが、オレウロペインもガンを予防・治療してくれます。
特筆すべきは、末期ガンにも効果があること。ガン細胞を退治する効果があることが証明されています。
たとえば、2015年の中国の甘粛省病院などが行った研究では、オレウロペインには、癌細胞の発生を抑制するだけでなく、癌細胞自体の自殺(アポトーシス)を促す物質である『カスパーゼ』を活性化させる作用があることが確認されています。
2:骨を強くする効果
骨細胞(骨の90%以上を占める骨を構成する細胞)が作られるのを助けます。オレウロペインを摂ることで、骨密度が上がり、骨が強くなります。
特に高齢者の方にとってはうってつけの効果ですね。
3:抗菌・抗ウイルス効果
こちらもファイトケミカル全般に共通しますが、オレウロペインも身体の抵抗力を高め、菌やウイルスに感染しにくくする効果があるとされます。
万が一菌やウイルスが身体の中に入ってきても、繁殖を防ぐため抗生物質などの薬の代わりになります。
4:抗酸化効果
こちらも同じくファイトケミカル共通の効果です。全ての病気の原因とも言われる活性酸素やフリーラジカルを退治してくれます。
2000年のイタリアの研究では、オリーブオイルとオレウロペインを与えられたウサギは、コレステロールの酸化を防ぐ力が増大したとの結果が出ています。
また、オレウロペインの抗酸化作用は肌にも寄与し、アンチエイジングの効果も期待できると考えられます。
5:抗炎症効果
3の効果に関連しますが、オレウロペインは菌やウイルスと闘う機能があるので炎症を抑えてくれる効果もあります。
慶應義塾大学理工学部が2015年に行った研究でも、オレウロペインが炎症を引き起こす物質の発生を抑制したり、抗炎症作用があることが確認されています。
炎症を抑えることは、病気を予防したり、風邪の症状を緩和することに加え、捻挫や骨折などを起こした際の腫れを抑え、痛みを和らげてくれます。
これは、アスリートには心強い効果といえます。
6:血圧を下げる効果
血圧を下げるのに有効で、血に関わるいろいろな病気を予防する効果があります。
最もよく知られている効果がこの『血圧低下作用』で、2017年の西安交通大学の発表によれば、今後、高血圧症の治療においても重要な治療薬とされる可能性が見出されています。
血が固まって血管に詰まってしまう血栓や不整脈にも効果があります。
オリーブオイルにも血液サラサラ効果があることは有名ですが、オレウロペインにもまた同様の効果が認められています。
7:コレステロール値を下げる効果
肉や乳製品など脂っこいものが好きな人の強い味方です。
悪玉コレステロールができるのを抑える抗コレステロール効果があります。
先程も引用した2000年のイタリアの研究の他、2016年のイランLorestan Universityが行った研究においても、オレウロペインを投与されたマウスのコレステロール値が下がったとの結果が出ています。
オレウロペインには、こうした悪玉コレステロールの発生を抑える効果があり、心臓病を防ぎます。
内臓脂肪を減らしてくれるためダイエットにも有効と思われます。
8:免疫力を高める効果
体内に侵入してくる有害な物質と闘ってくれます。
免疫力を高めてくれるため、病気にかかりづらくなり、かかったとしても症状が軽く回復も早くなります。
オリーブ葉は昔から免疫力の向上のために使われてきたとか。
9:風邪やインフルエンザなどの感染症に対する効果
前述のように菌やウイルスと闘ってくれるので、まだ薬や治療法のないウイルス性の病気に有効です。
10:真菌感染症の予防効果
マラリアや結核等の重度のものから、アレルギー症やカンジダ等の身近で厄介なものまで、真菌感染症にはとても多くのものがあります。
オレウロペインは、こうした色々な病気に対しても作用してくれます。
11:アルツハイマーや痴呆症の予防効果
脳神経にも有益な作用があることがわかっており、アルツハイマーや痴呆症の予防に効果があると予想されます。
オレウロペイン等のポリフェノール類は、脳機能UPに効果的であることは広く知られています。
さらに、2006年のパトラス大学の発表では、アルツハイマー型認知症にも効果があるとの見解も示されています。
オリーブ葉(オレウロペイン)の上手な摂り方
ここからは、オリーブ葉を上手に摂るための方法を3つご紹介します。
オレウロペイン摂取上の注意点
いずれの方法にも共通する注意点として、ある程度の期間(最低1ヶ月程度)は継続して摂取しなければ効果は得づらいことは念頭に置いておくべきでしょう。
2006年、アテネで行われたウサギを対象にした試験において、オレウロペインの抗酸化作用や脂質(コレステロール)の分解作用、免疫アップ作用は、およそ3~6週間続けて摂取したことにより確認されています。
つまり、ある程度長期間に渡って摂取をし続けないと効果が確認できないことがわかっていますので、最低でも1ヵ月程度は継続してみることをおすすめします。
また、過剰摂取は控えましょう。過剰に摂取することで、副作用が起こる場合があります。
オレウロペインに限らず全ての成分において言えることですが、多く摂れば効果も出やすいというわけではありません。必ず、各製品ごとにある推奨摂取量を守りましょう。
その1:お茶で飲む
オリーブ葉に限らず、植物や樹木の葉はお茶で飲むのが一般的です。
ドクダミ、イチョウ、マテなども葉を乾燥したり炒ったりしたものです。同じようにオリーブ葉もお茶にして飲むのがおすすめです。
ちなみにお茶にしたオリーブ葉の抗酸化機能は、なんと緑茶の2倍!上記の『色々な病気を防ぐ』効果も、この抗酸化作用があってこそです。
その2:サプリメントで飲む!

※出典:amazon
お茶は苦味がつきもの。オリーブ葉茶は特に日本人には馴染みの薄いものですので、味に慣れないという方も居るでしょう。
そのような場合は、味を気にせず飲み込むだけのサプリメントを検討されるのも良い方法です。
成分を効率的に、かつ手軽に摂取でき、摂取量も確認しやすいという点において、サプリメントで飲むのが最もおすすめの方法です。
ただし、大事なのはできるだけ自然な状態で作られたものであること。
原材料が化学的に合成・抽出されたものだったり、着色料や防腐剤等の食品添加物が増えれば増えるほど、品質は落ちます。
こうしたものは、健康のためにサプリメントを飲んでいるのに同時に、体に悪いものを同時に摂っていることになってしまいます。
例えて言うなら、農薬満載の野菜を丸かじりするようなものです。
オリーブ葉に限らず、サプリメントはできるだけ自然に近いものを選びましょう。そうすれば、より効率よくオレウロペインを摂取することができます。
おすすめのオレウロペイン配合サプリメント
上記の条件を満たすサプリメントで推奨できるものが『ハーブスカット』です。
オレウロペインを高含有するオリーブ葉エキスを主成分として、ヤーコン葉や桑の葉を配合。
食品添加物の使用も最小限に留め、かつ、世界で最も厳しいとされるアメリカの品質管理基準・cGMPと同等の国内基準JIHFSの定めるGMPをクリアしている、信頼のおける製品です。
>> オリーブ葉を使用。国内最高基準の品質管理をクリアした『ハーブスカット』はこちら。
その3:乾燥・粉砕したパウダーで摂る
オリーブ葉は乾燥し、パウダー状にすることで、様々な用途に使うことができるようになります。
クッキーやパンなどの生地に練り込んだり、香辛料のようにカレーに混ぜる等、意外と使いやすいものです。
ちなみに、古代ヨーロッパではオリーブ葉のパウダーをワインに溶かして飲んでいたともされています(現代ではこうした習慣はありません)。
オレウロペインについて:まとめ
オリーブは実だけでなく、葉にも大きな力があることをお分かりいただけたでしょうか。
オレウロペインはまだまだ日本では耳慣れない言葉ですが、海外では注目を浴びている話題の成分。上記の10の効果を見れば、それもうなずけます。
オレウロペインを上手に摂って、毎日を健やかに豊かに過ごしましょう。
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