『イクメンブルー』という言葉が話題になっています。
イクメンブルーとは、かんたんに言うと男性の育児疲れのこと。『パタニティブルー』とも言うようです。
はじめての子育ては、未知の部分ばかり。男性・女性にかかわらず、身体的・精神的ストレスはそうとうなもの。
女性に比べて精神的に弱い男性には大変なものでしょう。
では、イクメンブルーにならないためにはどうすればいいのでしょうか?
2歳の男の子のパパである僕の経験から、イクメンブルーにならないための心得を3つ書いていこうと思います。
30秒でわかる記事の概要
はじめに:イクメンブルーとは?
イクメンブルーとは、冒頭でも触れたように男性の育児疲れのこと。
産後、自分の時間が持てなくなったり、睡眠不足や夫婦の時間が持てなくなったこと等、生活環境が一気にガラッと変わったことによる精神的にストレスを受けた状態を言います。
R25調べによれば、10人に1人の男性がイクメンブルーの経験があると回答しているそうです。
■パパの10人に1人が「イクメンブルー」!?
https://r25.jp/life/00051274/
●家事や育児への義務感やプレッシャーから、憂鬱になったことはある?
・憂鬱になったことがある 9.5%
・憂鬱になったことはない 90.5%憂鬱になったことがある、と答えた9.5%(19人)に原因を尋ねたところ、1位は「自分の趣味の時間がとれなくなってしまったから」(57.9%/11人)、2位は「新しい生活に突入して肉体的負担(睡眠不足など)が増したから」(52.6%/10人)、3位「妻に不満を言われることが多くなり、うんざりしてしまったから」(47.4%/9人)と続いた。
イクメンブルーにならないための心得
1:子どもは寝るのが下手です。
特に生まれたばかりの赤ちゃんは寝るのが上手ではありません。
感覚が敏感なので、ちょっとした物音で起きたり、何かが触れたりしただけで起きたりすることが多々あります。
また、お腹が空いたりおむつが汚れてしまえば、それまですやすや寝ていても起きてしまいます。
「なかなか寝ない!」「寝つきが悪い!」「すぐ起きちゃう!」
そんなのは当たり前です。
最初は寝かしつけもうまくいかないかもしれません。
そんな時は、『輸送反応』を利用した寝かしつけが効果的です。寝かしつけでイクメンブルーになる方は、ぜひお試しください。
2:イクメンブルー << マタニティブルー
イクメンブルーという言葉自体がナンセンスです。
僕自身もいわゆるイクメンブルーの経験があるのであまり人のことは言えませんが、こうした言葉がある時点でNGだと思います。
男性の育児・家事に参加しようとする意識のなさの表れのように思います。
女性はとても大変な思いをして出産して、間髪入れずその直後から今まで経験のなかった子育てが始まります。
授乳は3時間に1回で昼も夜も関係なく、すべて子どものために時間を割きます。自分の時間は一切持てません。
また、男性は会社では同僚と、家では家族と、場合によっては仕事終わりに友人と会ったりなど、多くの人とかかわる時間が持てますが、女性はそうはいきません。
先ほど書いたように、自分の時間をすべて子どものために割きますので、基本は子どもと一対一。あったとしても自分の母親くらいで、一日中、子どもと2人なんてことも珍しくありません。
少なくとも、子どもが落ち着く1歳くらいまではずっとこの状態。子どもが2人、3人と増えれば、その分こうした状況が続くんです。
こんな状態で、さらに父親が「イクメンブルーだ」と言って育児や家事をしないとなったら、状況は最悪です。
他にも色々ありますが、これがマタニティブルーを引き起こす要因。イクメンブルーなんて、マタニティブルーに比べれば全然大したことはありません。
ちなみに、日本は世界一、夫が育児や家事に参加しない国です。イクメンブルーなんて言葉が出ることは、男性の意識の低さを証明しているようなものです。
3:子どもはあなたに懐きません!
自分の愛情が深い分、子どももあなたのことを好きになってくれる、懐いてくれると思ったら大間違いです。
子どもがあなたに懐くかどうかは、単純に時間に比例します。あなたの愛情の深さは関係ありません。
どれだけ寝かしつけてくれたか、どれだけ遊んでくれたか、どれだけおむつを替えてくれたか、どれだけ抱っこしてくれたか。
泣いたときにどれだけ傍に居てくれたか、起きたときにどれだけ横に居てくれたか、お腹が減ったときにどれだけ母乳(ミルク)をくれたか。
楽しいことだけでなく、やりたくないことも苦しいことも全て含めて、一緒に過ごした時間が多ければ多いほど、子どもはあなたに懐き、あなたのことを好きになってくれます。
父親よりも、四六時中一緒に過ごす母親の方に子どもが懐くのは、自明の理なんです。
また、ドラマや小説・マンガの中の話でよく出る「生みの親より育ての親」という言葉も、まさにこれを言い当てています。
しかし、その一緒に過ごす時間を、1分でも1秒でもなるべく増やそうと努力する姿勢は愛情の深さがなければできないこと。
つまり、矛盾しているようですが、「子どもが懐くかどうかは、本当の意味での愛情の深さに比例している」とも言えます。
外に働きに出ている僕たち父親は、母親に比べ子どもにかける時間が少ないのは仕方のないこと。
そんなことで悩む暇があれば、「どうすればもっと子どもと一緒に過ごせるのか?」ということを考えましょう。
イクメンブルーについて:まとめ
イクメンブルーなんて言葉自体がナンセンスですが、それでもやっぱり子育ては大変。
とにかくまずは、あなたの大切なパートナー(奥さん)の手助けをしましょう。
偉そうにならずに、何をしてほしいのか、自分はどうしたらいいのか、素直に聞きましょう。
奥さん(母親)の負担を少しでも減らしてあげることが、まずは第一歩。
そうすれば、イクメンブルーなんてなるはずがありません!
子育てをもっと楽しみましょう。
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