『ヒマラヤピンク岩塩』をご存知ですか?
その名前のとおり、ヒマラヤが産地の美しいピンク色が特徴的な岩塩です。
ヒマラヤピンク岩塩は抜群のミネラルバランスと含有量を誇り、優れた健康効果・効能を多数持っている地球上で最高の塩。
食用としても、スキンケアやランプなどとしても、実に様々な利用価値があります。
この記事では、
- ヒマラヤピンク岩塩とはどんな岩塩か?
- ヒマラヤピンク岩塩の用途
- ヒマラヤピンク岩塩の効果・効能
上記3点を中心に、ヒマラヤピンク岩塩について分かりやすくまとめました。
30秒でわかる記事の概要
そもそも、ヒマラヤ岩塩とは?
ヒマラヤピンク岩塩の前に、まずはヒマラヤ岩塩についてご説明します。
ヒマラヤ岩塩とは、パキスタン、ネパール、チベット、インド産の岩塩の総称です。
塩の結晶の格子数や、岩塩に含まれるイオウの量や種類などで、ピンク色や、紫色、黒色、黄色などの様々な色があります。
ヒマラヤピンク岩塩とは?
上記のように、ヒマラヤ岩塩の中でも、唯一の産地であるパキスタン産のピンク色の岩塩が『ヒマラヤピンク岩塩』と呼ばれます。
他に、ヒマラヤピンクソルトや単にピンクソルトと呼ばれることも多いようです。
豊富なミネラルを含むため味わいはまろやかで、かつ複雑な雑味があるのが特徴。
一般の食塩に比べれば若干のクセがあるため、あっさりとした味が好みの方の中には、苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
ヒマラヤピンク岩塩の成り立ち、性質について
ヒマラヤ山脈があった地域は原初の海の底にあり、その歴史は2億5000年前までにさかのぼるとされています。
当時の同地方の海には非常に複雑な生態系が存在していましたが、この原初の海が地殻変動により移動し、長い間非常に協力な圧力を受けて形成されたのがパキスタンの大地です。
そのため、パキスタン産のヒマラヤピンク岩塩は、純度99%以上でミネラルの種類・含有量ともに非常に優れています。(含有ミネラル数:60種類、84種類の複数の説あり)
そのため、『地球上で最も清潔で、かつ最高品質の塩』と呼ばれています。
ヒマラヤピンク岩塩の用途
では、ヒマラヤピンク岩塩はどのような用途で使用されているのでしょうか?身近な例をご紹介します。
1:食用、調理用
一般的な食塩と同様、調味料として食用に使ったりするのが最も代表的な用途です。
パウダー状や粒状にし料理に入れたりかけたりする他に、プレート状に加工して肉を焼く際に用いられることもあります。
2:保存料
漬物など、食品を長期間保存するために多く使用されます。
ヒマラヤ地方の人々は、ヒマラヤピンク岩塩をはじめとした多彩な塩を使って、古くから肉や魚を保存するために使用してきました。
3:インテリア
日本ではあまり一般的ではありませんが、ヒマラヤピンク岩塩の結晶をくりぬいてランプとして使い、カラーヒーリング効果のあるインテリアとして一般家庭でも、アロマテラピーとしても使用されます。
また、その色の美しさを活かし、レンガに加工し建築材の一部として用いられることもあるようです。
4:入浴剤
エッセンシャルオイルと混ぜてバスソルトなどの入浴剤としても使われています。
発汗作用を高める他、老廃物の排出(デトックス)などの効果もあるとされ、サウナで用いられることもあります。
5:洗剤(石鹸、歯磨き粉など)
殺菌作用を活かしてボディスクラブや石鹸として使われたり、歯磨き粉にも昔から使われています。
洗剤に多く含まれる界面活性剤の代わりとして用いられ、オーガニックの原料を用いた製品に使われることが多いようです。
ヒマラヤピンク岩塩と食塩は、どう違う?
では、ヒマラヤピンク岩塩は一般的な食塩とはどう違うのでしょうか?
最も大きな違いは、栄養(ミネラル)の種類と含有量です。
先ほど書いたように、ヒマラヤピンク岩塩は60種類や84種類とも言われる豊富なミネラルを含み、その含有量も豊富で、ミネラルバランスも人間の体内のバランスとほとんど同じです。
しかし、一般的な市販の食塩は製造の過程で多くのミネラルが大量に失われており、そのバランスが塩化ナトリウムに大きく偏っています。(97.5〜99.9%)
※ちなみに、ヒマラヤピンク岩塩のような高品質の未精製塩の塩化ナトリウムの比率は、約87%程度。
また、市販の食塩は製造の過程で漂白されるため、非常に有毒なアルミニウム誘導体が生成されることも知られています。
このように、栄養面で大きく異なることはもちろん、市販の食塩は危険な物質も含まれるため、安全面においても両者には大きな差があると言えます。
ヒマラヤピンク岩塩の効果・効能
ヒマラヤピンク岩塩には、優れた健康効果・効能が多くあります。ここではその代表的なものをご紹介します。
1:デトックス作用を高める

※ヒマラヤピンク岩塩はデトックス作用があります。
体のデトックス作用を高める効果があります。
ヒマラヤピンク岩塩は、人間の体内のミネラルバランスとほぼ同じバランスを保っているため、水に溶かすことで皮膚や脂肪に蓄積された毒素を排出するイオン液体になります。
これに加え、ヒマラヤピンク岩塩には、心臓などの循環器の機能を高めたり、腎臓と胆嚢の健康にも寄与することから、基礎代謝を促進し、毒素の分解機能を高めるという作用もあります。
ヒマラヤピンク岩塩を含むバスソルトや入浴剤のお湯に浸かったり、溶かしたお湯などを飲むことで、体のデトックス作用を高めてくれます。
☑ デトックス効果の高い食材としてイヌリンが豊富な『菊芋』が有名です。
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2:体のpHバランスを整える

※ヒマラヤピンク岩塩は人間の体のpHバランスとほぼ同じで、優れたpH調整効果があります。
体内のpHバランスを整える効果もあります。
pHバランスとは、体内の血液や体液の酸性・アルカリ性のバランスのこと。
pH0〜14の数字で表され、pH7を中性として、それより小さい場合が酸性、大きい場合がアルカリ性です。
このpHバランスが酸性・アルカリ性どちらに寄っているかで、私たちの健康状態に大きな影響を及ぼします。
逆に体が適切なpHバランスを保っていれば、免疫力を高め消化促進にも効果を発揮します。
ヒマラヤピンク岩塩には人体の体液のバランスを保つために必要なすべてのミネラルが含まれており、かつバランスも完璧。※1
つまり、人間の体のpHバランスとほぼ同じであり、pHを最適な状態に戻してくれるのです。
※1:塩化ナトリウム:約85%、残り15%がカリウム、カルシウム、マグネシウム、炭酸水素塩などです。
☑ pHバランスを整える食材として最高の効果を発揮するのは『アップルサイダービネガー』です。

3:消化機能の改善

※ヒマラヤピンク岩塩には、消化器官を刺激し消化液の分泌を促進する効果が。
胃や肝臓や膵臓など、消化器官の機能を改善する効果があります。
鍼灸師で東洋医学の権威・マーク・サーカス博士によれば、ヒマラヤピンク岩塩を溶かした水を毎日1回飲むだけで、消化器系の機能が高まるとのこと。同氏は、
「ヒマラヤピンク岩塩を溶かした水を毎日1回飲むだけで、消化器官を刺激し、胃酸、肝臓や膵臓の消化液の分泌を促進します。これが代謝機能を改善し、体内のphバランスを調整するのにも役立ちます。」
と語っています。
また、消化機能の改善は空腹感を減らすことにも繋がり、ダイエットに取り組む方にとっても非常に大きなメリットと言えます。
☑ 消化に関する基礎知識(消化にかかる時間・消化にいい食べ物)も、下記記事で合わせて学んでおきましょう。

4:空気をキレイにする

※ヒマラヤピンク岩塩は空気中のアレルゲン物質やウイルスを取り込み、静電気も中和します。
ヒマラヤピンク岩塩のランプは、空気をキレイに浄化する効果があります。
ヒマラヤピンク岩塩だけでなく、塩には共通して水蒸気や汚染物質・有害物質を引きつけ、吸収する作用があります。
このうち水蒸気はランプの持つ熱によって蒸発し空気中に再度放出されますが、ほこりや花粉、副流煙などのアレルゲン物質やウイルスは塩の分子中に取り込まれます。
ほこりやハウスダスト、アレルゲン物質が原因で引き起こされるアレルギー症状や喘息の改善に役立つだけでなく、後述する睡眠の質を高めるのにも副次的な効果をもたらします。
また、空気中の静電気を中和するはたらきもあり、総じて、ヒマラヤピンク岩塩は天然の空気清浄機であると言えます。
☑ PM2.5を含む外気や、ダニ・ノミ、柔軟剤や消臭スプレー等、空気を汚す原因は様々です。その一覧は下記記事をどうぞ。

5:睡眠の質を高める

※毎日の食事で十分な量の塩を摂ると、快眠・安眠を促します
寝付きをよくし、睡眠の質を高める効果があります。
一見まったくイメージがつきませんが、毎日の食事に十分な量の塩を摂ることで、睡眠の質を改善できることが分かっています。
1989年の調査によれば、塩分の低い食事は睡眠を阻害されやすく、不規則な睡眠を引き起こす可能性があることが分かっています。
低ナトリウム食(一日に約500mg)を食べた人は、夜間に2回程度目が覚めてしまったのに対し、普通の食事(一日に約2000mg)を摂った人はその割合が1割程度低かったとのこと。
さらに、高ナトリウム食(一日に5000mg)を摂ると、普通の食事を摂った人よりずっと長い睡眠が取れ、夜目が覚めてしまうことも少なかったそうです。
また、睡眠障害は、空気中にプラスイオンやが過度に発生したり、家電やスマートフォンから放出される電磁波にも起因しているとされています。
豊富なミネラルを含むヒマラヤピンク岩塩のランプは、いわば『天然のマイナスイオン発生器』。
プラスイオンや電磁波を中和し、セロトニンの産生を促し、睡眠の改善効果が期待できます。
☑ 睡眠の質を高め、不眠症の改善に効果があると認証された食材は他にも多数。下記記事をご覧ください。

6:血圧のバランスを整える

※ヒマラヤピンク岩塩を摂取することで、血圧を正常な値に戻す作用が期待できる
血圧を正常なバランスに整える効果があります。
一般的に塩といえば高血圧を招く原因という認識がありますが、これは大きな誤解です。
確かに一般的に市販されている食塩は、精製・漂白された結果、そのほとんどが塩化ナトリウムで構成されているため、高血圧を招く原因となります。
しかし、ヒマラヤピンク岩塩のような自然塩は、人間の体液と同じミネラルの数と最適なバランスを保っているため、体がミネラルを分解・吸収する時間がより短くなります。
つまり、高血圧を招くどころか、逆に血圧を正常なバランスに保つ効果に優れているのです。
現に、使用している食塩をすべてヒマラヤピンク岩塩に変えたところ、血圧が改善したという例も少なくないようです。
☑ カリウムを豊富に含む『トマト』も血圧を正常な値に下げる効果に優れた食材です。

7:体全体の機能改善

※ヒマラヤピンク岩塩には、骨、細胞、筋肉や腱、末梢神経、血液、胃や腸の改善など、体を全体的に回復させる効果がある
ヒマラヤピンク岩塩に含まれるミネラルはすべて、人間の体を作るのに欠かせない必須ミネラルです。
骨を丈夫にし、細胞を維持し、筋肉や腱の回復、末梢神経の機能維持に欠かせません。
また、血液の材料にもなり、循環機能を維持するためにも必要不可欠です。
さらに胃や腸に作用して栄養の吸収効率を高める効果や、細胞のエネルギー産生を促進するはたらきもあります。
このように、ヒマラヤピンク岩塩は健康な体を作るために重要な役割を果たし、体の機能を全体的に改善する効果が期待できます。
ぜひ毎日の食事に少しずつでも取り入れていきたいものです。
☑ 体全体の健康を維持するには基本の食事を大事に。『まごわやさしい』を意識しましょう。

8:呼吸器系の病気を改善する

※抗菌・抗炎症作用など、ヒマラヤピンク岩塩は肺に対し優れた効果をもたらします
呼吸器系、特に肺について優れた働きがあります。
肺に関する再生医療を研究するLung Instituteによれば、塩には以下の作用があるとされています。
- 抗菌作用
- 抗炎症作用
- 粘液を正常なバランスに保つ作用
- 空気中の病原体(花粉など)の除去作用
これらの作用を持つことから、後述するハローセラピーに代表される、喘息などの呼吸器系の病気の治療に非常に有用であるとされています。
☑ 呼吸器系の病気の予防・治療には『エキナセア』にも有効な効果が確認されています。

補足:ハローセラピーについて
『ハローセラピー』とは、岩塩の採取される洞窟内で行う呼吸器の病気の治療法のこと。
ハローセラピーのハローは挨拶の「HELLO」の意味ではなく、ギリシャ語で塩を意味する言葉です。
清浄性の高い地下洞窟内は、喘息や気管支炎などを持つ患者の治療に最適とされ、オーストリアやルーマニアなどのヨーロッパ東部やロシアで幅広く取り入れられています。
1843年、ポーランドの医師であるボッコウスキー氏が、塩の粒子で満たされた空気が呼吸器疾患に治療効果を発揮するのではないかと発表したのが最初とされていますが、
岩塩鉱山で作業をする鉱夫達の間では、数世紀前から岩塩鉱山内の塩に満たされた空気が健康に良いということは知られていたようで、非常に歴史の古い治療法でもあります。
ヒマラヤピンク岩塩・その他の効果・効能例
上記でご紹介した以外にも、他に下記のような効果があると言われています。
- 性欲の改善効果
- 脚などのけいれんを軽減する効果
- 血糖値の改善効果
- 集中力アップ効果
- 消臭効果
ヒマラヤピンク岩塩を使う際の注意点
多くの優れた効果・効能を持つヒマラヤピンク岩塩ですが、注意すべき点もいくつかあります。
ここでは、その中でも特に気を付けるべき、『保存方法』と『摂り方』についてご紹介します。
1:ヒマラヤピンク岩塩の保存方法
ヒマラヤピンク岩塩は、非常に湿気を吸いやすい性質があります。空気に触れないように密閉した容器に入れ、涼しく乾燥した場所で保存しましょう。
冷蔵庫で保管すると本来の風味や色が損なわれることもありますので、常温で保管するのが望ましいとされます。
2:摂りすぎに注意する
食用として摂取する場合、摂りすぎないように注意しましょう。
ヒマラヤピンク岩塩は上記のとおり非常に多くのミネラルが含まれています。これは、健康効果が高いということでもありますが、ナトリウムの含有量もまた高いということでもあります。
ナトリウムの摂りすぎは、高血圧症や心不全、肝硬変、腎臓病などの体の不調や病気を誘発する恐れがあります。
厚生労働省発表のナトリウムの食事摂取基準は、1.5gです。摂りすぎには十分注意しましょう。
おすすめのヒマラヤピンク岩塩
最後に、おすすめのヒマラヤピンク岩塩をご紹介します。
ヒマラヤピンク岩塩は様々なものが出回っていますが、唯一の原産地であるパキスタン産のもので、かつ、あまりに価格が安いものは避けて厳選しました。
1:ヒマラヤ岩塩 ピンク 1KG ミル用細粒タイプ
ヒマラヤ山脈北西部のカシミール地方で自然結晶した岩塩を、ミル挽きしやすい粗めの粒に加工したヒマラヤピンク岩塩です。
2:天然紅色岩塩 ヒマラヤピンクソルト ミル用粗粒 (3~5mm)300g入
こちらも同じくミル挽き用の粗塩タイプ ヒマラヤピンク岩塩です。こちらはヒマラヤ西部ガンダーラ地方で採取されたものです。
ヒマラヤピンク岩塩について:まとめ
呼吸器系の改善、空気の浄化、アレルギーの緩和、睡眠の改善など、実に様々な効果・効能のあるヒマラヤピンク岩塩。
ヒマラヤピンク岩塩に限らず塩は一般に悪者扱いを受けがちですが、実際にはご紹介したような優れた効果がある優れた食品です。
ヒマラヤピンク岩塩を上手に活用すれば、料理においても健康面でも、きっと多くのメリットをもたらしてくれるはずです。
地球上で最高の塩を、毎日の食事や生活に少しずつ取り入れてみましょう。
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