雑穀シリーズ・第4回目は『大麦』です。
大麦は、雑穀の中でも最も私たちになじみのある食材ですが、優れた効果があることはあまり知られていません。
実は、大麦はデトックスに最適な食材。食生活が乱れがちな方におすすめです。
今回は、大麦に含まれる栄養と健康上の効果をご紹介します。
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30秒でわかる記事の概要
はじめに:大麦とは?
大麦とは、一般的に言う『麦』のことです。上の写真にあるような形をしています。見たことがある人はきっと多いのではないでしょうか?
大麦は雑穀のひとつとして、そのまま炊いてとろろ芋と一緒に『麦とろ』として食べたり、
ビールやウイスキー、焼酎などのお酒の原料になったり、麦茶や味噌や醤油に使われたり、私たち日本人の生活に密着している雑穀です。
押し麦、もち麦も大麦の一種
ところで、麦と名前につく食品には色々な種類があります。
『押し麦』や『もち麦』といった名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
実はこれらも、広い意味では大麦の一種。
『押し麦』は、大麦を蒸気で蒸しやわらかくしたものをローラーでつぶすようにして押し、平べったくしたもの。
『もち麦』は、大麦の中でももちもちとした食感のものです。
お米にも、普段食べるうるち米と、お餅にするもち米があるのと同じで、大麦にもそれがあります。
ちなみに、大麦は日本で古くから食べられていて、奈良時代には色々な地域で栽培され、江戸時代には主食にもなっていた穀物です。
このように、大麦は今も昔も私たち日本人に密着した食品なのです。
大麦のカロリー
大麦のカロリーは100gあたり340kcalで、白米の356kcalに対し、16kcal少ない値です。
微々たる量ですが、毎日食べる主食としてはこのわずかな積み重ねが大事です。
雑穀『大麦』の栄養まとめ
では次に、大麦に含まれる代表的な栄養素をご紹介します。白米と比べてどれくらい違うのかも合わせて記載しました。
ビタミン類
栄養素の名前 | 含有量 | 白米の何倍? |
ビタミンE | 0.14mg | 同量 |
ビタミンB2 | 0.06mg | 2倍 |
ビタミンB6 | 0.2mg | 同量 |
ミネラル類
栄養素の名前 | 含有量 | 白米の何倍? |
ナトリウム | 2.8mg | 2倍 |
カリウム | 238mg | 2倍 |
カルシウム | 23.8mg | 3倍 |
今まで紹介してきたもちきびやもちあわ、ヒエに比べてビタミン類はあまり多くありませんが、ミネラル類は他の雑穀と同じように豊富に含まれています。
しかし、大麦の優れている点はミネラル類の豊富さではありません。
最も特徴的なのは食物繊維の多さで、なんと白米の18倍も多く、しかも、水溶性・不溶性の食物繊維をバランスよく含んでいます。
雑穀『大麦』の効果・3つ
それでは、大麦を食べるとどんな健康効果があるのでしょうか?
大麦の効果1:胃腸の調子を整える
食物繊維が豊富なので、胃と腸の調子を整えてくれます。
下記の記事で解説していますが、食物繊維は腸を掃除し、腸内環境を整えてくれます。
また、大麦は消化がとても良い食べ物で、白米の1/3の時間で消化されるので、胃に負担をかけません。
胃腸の弱い方は白米の代わりに大麦を食べるのがおすすめです。
大麦の効果2:便秘の改善
水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく含むので、体の中の老廃物を排出する作用が抜群です。
そのため便秘気味の人に特におすすめ。普段、白米を食べている人は、白米の代わりに麦飯にするだけでも効果が見込めます。
大麦の効果3:ダイエット
大麦に含まれる食物繊維は、排泄だけでなく悪玉コレステロールを分解してくれます。
また、豊富なミネラル分が血流を改善して代謝が上がるため、ダイエットにぴったり!
さらに嬉しいのは腹持ちの良さ。不溶性食物繊維は水分を含むとお腹の中で膨れるので、満腹感がアップ。
大麦はダイエット向きの雑穀と言えます。
雑穀『大麦』について:まとめ
いかがでしょうか?
このように、大麦はデトックス向きの食材。大麦を使った料理のバリエーションが広いことが示すように味が良いのも特長なので、始めやすくて続けやすい雑穀だと思います。
他の雑穀と一緒に白米や玄米に混ぜて炊いたり、一食分を白米から麦飯に置き換える等して、取り入れてみましょう!
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