あなたは一日にどれくらいブルーライトを浴びているか知っていますか?
ある調査によると、スマホユーザーの一日の平均利用時間は約122分。10代の女性では、なんと200分にも及ぶそうです。
ちなみにPCを操作する時間は一日平均139分とのことですが、これはプライベートでの利用時間。
今やPCは必須の時代ですから、仕事・プライベートを含めると、多い人では半日以上PCを見ている人も居るのではないでしょうか?
大人だけではありません。小学生もブルーライトに晒されています。
小学生の高学年がテレビやDVDを見る時間は平均95~100分で、テレビゲームや携帯ゲームをする時間は約40分程度だとか。
PC、スマホ、携帯ゲームの画面から発せられるブルーライトは、人間の体に様々な影響を及ぼす有害光線の一種。その影響は決して無視できず、現代は何らかの対策は必須の時代です。
そこで一般的にブルーライトカットといえばメガネが思い浮かびますが、実はある栄養素を摂ることでも効果的にブルーライトカットが可能。
その栄養素が『ルテイン』。目を保護するファイトケミカルです。
この記事ではブルーライトの及ぼす悪影響と、ルテインの効果についてご紹介します。
30秒でわかる記事の概要
ブルーライトが体に及ぼす影響とは?
ブルーライトは紫外線の次に強い光で、目に見える『可視光線』の中で最も強い光です。
それだけに、ブルーライトを浴びることは私たちの体には色々な影響をもたらします。まずはじめに、ブルーライトが体に及ぼす影響にはどんなものがあるのかをご紹介します。
ブルーライトの影響1:不眠症の原因
快適な睡眠に必要な脳内物質『メラトニン』の分泌量を減少させ、人間の体が持つ体内時計のような機能『概日リズム』を見出してしまうことがわかっており、睡眠障害や不眠症の原因になります。
特に寝る直前にスマホやテレビを観ることで、この影響を特に受けやすくなるとされます。
ブルーライトの影響2:目の疲れ・視力低下
前述の通り、ブルーライトは紫外線に次いで強力な光です。
PCの画面を長く見ていて、ピンとが合わせづらくなったり、目がショボショボした経験はあるのではないでしょうか?
これは、ブルーライトが目に与える影響が大きいことを示しており、目の疲れや痛みを伴い、眼精疲労による視力低下に繋がるという説があります。
ブルーライトの影響3:代謝ダウン
ブルーライトが体内時計のような機能『概日リズム』を狂わせるのは前述の通りですが、これは不眠だけではなく代謝機能にも影響を与えます。
代謝機能が崩れると、免疫力の低下により感染症にかかりやすくなったり、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に繋がる可能性があります。
ブルーライトの影響4:最悪の場合、失明することも
ブルーライトは、目の網膜とその中心部に存在する『黄斑』にまで届きます。
この際に活性酸素が発生し『加齢黄斑変性症』の原因になることがわかっています。
『加齢黄斑変性症』は視力低下などの症状を伴う病気で、やがて失明に繋がる病気の代表格。
その名の通り、もともとは加齢に伴って網膜の機能が衰えて起こることが多いものでしたが、ブルーライトの登場で一気に全年齢に対象が広がりました。
ブルーライトをカットしてくれる栄養素『ルテイン』とは?
それでは次に、ブルーライトをカットしてくれる栄養素のご紹介です。
冒頭にも申し上げた通り、その栄養素とは『ルテイン』。聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
ルテインは黄色い色素の成分で、ファイトケミカルの一種です。緑黄色野菜に広く含まれますが、特に大麦若葉、ケール、ホウレンソウ、ブロッコリー等の緑色の野菜に多く含まれます。
※ケール等は、ルテインやBカロテン等の黄色い成分と、青い色素成分・クロロフィルが合わさって緑色になっていると言われています。
なお、ルテインについてより詳しくは『目の健康の守護神!ルテインの効果・効能・食品・摂り方まとめ』にまとめてあります。ルテインに対しての理解を深めるには、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
ルテインが目に良いとされる2つの理由
ルテインがブルーライトカットになる理由は、2つあります。
ひとつは目に含まれる成分だから。もうひとつは黄色い成分だからです。
理由1:ルテインはもともと目に含まれる成分だから
前者の理由は目の黄斑部という部分に関係しています。
人間の目の中心にある黄斑部は、目の『見える』という機能を司る最も重要な部分で、ルテインがこの黄斑部にもともと含まれており、黄斑部の機能の維持を助けているのです。
理由2:ルテインが”黄色”の色素成分だから
後者の理由は単純で、ブルーライトの「青」の反対色が「黄色」だからです。
黄色い成分であるルテインは、反対色である青色のブルーライトを吸収・中和してくれるはたらきがあります。
以上2つの理由から、ルテインを効果的に摂取できればブルーライトをカットし目の健康を守ることができると言えるのです。
ルテインの効果的な摂り方
ここからは、ルテインの効果的な摂り方を3つご紹介します。
ルテインの効果的な摂り方1:油と一緒に摂る
ルテインは脂溶性。油に溶けやすいファイトケミカルです。
そのため、ルテインを多く含む野菜を油で炒めて食べるのがおすすめです。前述のほうれん草やブロッコリーの他、緑黄色野菜全般に含まれますので、積極的に野菜を食べましょう。
ちなみにルテインは熱に強い成分ですので、炒めても栄養分が壊れたり失われたりすることはありません。
ルテインの効果的な摂り方2:青汁を飲む
ルテインを多く含む大麦若葉やケールといえば、『青汁』の主原料として有名です。
そこでおすすめなのが青汁やスムージー。最近では、粒状のサプリメントタイプの青汁もありますので、味が苦手な方でも安心です。
しかし気をつけなければいけないのは原材料の質。青汁も青汁のサプリメントも、原材料を濃縮還元して作りますので、万が一農薬などが含まれれば、栄養だけでなくこれらの有害物質も濃縮還元されてしまうからです。
栽培方法にこだわった、オーガニックや無農薬素材を使用したものを選びましょう。
ルテインの効果的な摂り方3:ゼアキサンチンと一緒に取る
ゼアキサンチンとは、ルテインが体内で吸収・変化した成分で、こちらもファイトケミカルの一種。この2つの成分は、セットで摂ることでお互いの働きをより高めます。
つまり、ルテインとゼアキサンチンは人間の体内においては必ず2つ一緒に存在し、兄弟・姉妹関係にある栄養素同士なのです。
ゼアキサンチンが多く含まれるのは、パプリカ、ほうれん草などの緑黄色野菜のため、緑黄色野菜を意識して摂ることで自然とルテインとゼアキサンチンを2つとも摂ることができます。
ブルーライトとルテインについて:まとめ
ブルーライトカットは現代においては決して避けることのできないもの。
なるべくPCやスマートフォン、テレビなどを観ないことはもちろんですが、もし観る際にはブルーライトカットメガネをかけて対策を取ること。そして、普段の食事ではルテインを効果的に摂るように心がけましょう。
なお、ルテインの性質や健康効果の一覧、多く含まれる食品と効果的な撮り方は、下記の記事に詳しくまとめてありますので、合わせてご覧ください。
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