子どもの肥満化は良質な『油』で予防することができる。
アメリカのコロラド大学などの研究チームが栄養学の専門誌にこう発表しました。
油というと一般的には太るイメージがあるかもしれません。
しかし、人間の体にとって良質な油を摂れば、太るどころか逆に体が引き締まります。
その油とは、『オメガ３脂肪酸』と『オメガ６脂肪酸』という２つの油。
この記事では、この良質な油を豊富に含む食品を４つご紹介します。
30秒でわかる記事の概要
はじめに：コロラド大学の行った研究について
ではまず、コロラド大学などの研究チームが行った試験の内容を見ていきましょう。
結果から言うと『オメガ３脂肪酸』と『オメガ６脂肪酸』を多く摂った子ども程、筋肉量が多く、体脂肪率が低く、お腹周りの脂肪が少なかったそうです。
つまり良質な油を摂るほど、引き締まった体になるということ。
しかもこの差はとても顕著に表れたとのだとか。
実験の内容は至ってシンプル。
7歳～12歳までの子ども311人を対象に一日の食事の内容を聞いて、オメガ３系脂肪酸またはオメガ６系脂肪酸が含まれる量を割り出しました。
結果は上記の通りで、多く摂るほど引き締まった体になるとのこと。
しかも興味深いのは、人種も住んでいる環境も関係なく一様にこの傾向にあったという点。
食生活の基本は幼少期に出来上がります。そのため、子どもの頃にこうした食事に慣れておくということは、将来の肥満化を防止するだけでなく、生活習慣病などの予防にも繋がると言えます。
食事の重要さを改めて実感させられる研究結果です。
※出典：PubMed
子どもの肥満化を予防する食品・3つ
では、ここからは良質な油を豊富に摂取できる食品をご紹介します。
肥満化を予防する食品１：魚（特に青魚）
まずは魚、特に青魚です。
オメガ３脂肪酸の代表例であるDHAやEPAを豊富に含みます。
この時期旬を迎えるサンマや、サバ、アジ、イワシなどの青魚を食べるように心がけましょう。
旬の魚は油が乗っていますので、うま味もたっぷりでかつ良質な油も摂れて一石二鳥。
また、魚は良質なタンパク質も豊富なのも見逃せません。
インナーマッスルと呼ばれる内側の筋肉を増やしてくれるため、基礎代謝が高まり、前述のような引き締まった体が手に入ります。
手に入りやすく調理もしやすいので、積極的に取り入れたいですね。
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肥満化を予防する食品２：ナッツ類
２つ目はナッツです。
アーモンドやくるみ、ピーナッツなどのナッツ類も、豊富にオメガ３脂肪酸を含んでいます。
また、強力な抗酸化物質である『ファイトケミカル』も満載。
ファイトケミカルの代表的な効果の１つに血液サラサラ効果があるため、肥満予防に有効です。
ナッツ類は、ミス・ユニバースや数々のモデルさんも好んで食べる食品。
ミス・ユニバースの栄養コンサルタントとして有名なエリカ・アンギャルさんも何度も紹介しています。
ナッツは手軽に食べられるため、子どものおやつや小腹が空いた時におすすめです。
味の相性の良いミックスベリーのドライフルーツと一緒に食べると、抗酸化作用がさらにアップします。
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肥満化を予防する食品３：アボカド
３つ目はアボカドです。
『森のバター』と言われるほど油が豊富で、なんとその量は果肉全体の20％に相当します。
オメガ３脂肪酸をはじめとした良質な油が多いのはもちろんですが、アボカドの特長はその他にも複数の栄養素を豊富に含むこと。
ギネスから『世界一栄養価の高い果物』に認定されていて、複数のビタミン（とりわけビタミンE）やミネラル、ファイトケミカル、植物性タンパク質に食物繊維まで、全ての栄養素をまんべんなく持ち合わせています。
そのため、悪玉コレステロールを分解し血液をサラサラにしてくれる効果はもちろん、複数の栄養素の相互作用により、総合的に体の調子を整えてくれます。
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肥満化予防の食品について：まとめ
良質な油を摂る食品は意外にも身近にあり、それほど難しいことではありません。
にも関わらず、私たち大人は食事を疎かにすることが多いもの。
ろくに考えもせず、ただ「めんどくさい」という理由だけで、手軽なファーストフード、コンビニやスーパーのお弁当、インスタントや冷凍食品に頼ってしまいます。
子どもは食べるものを選べません。
私たち大人の選ぶ物を食べます。
これはつまり、私たちが何を選ぶかで、子どもを病気にも健康にもするということ。
それ以前に私は、自分の子どもを将来お腹の出た肥満体型にしたくはありません。
自分もそうなりたくはないのと同じように。
今回ご紹介したのは一部。他にも良質な油を含む食品はあります。
食べ物を選ぶ目を養い、自分の、そして子どもの肥満化を予防しましょう。
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