シリマリンの効果・摂り方まとめ。肝臓に効くマリアアザミの”奇跡の力”


『シリマリン』

肝臓に不安をお持ちの方は、この『シリマリン』という成分を覚えておきましょう。

マリアアザミ(ミルクシスル)という花に含まれるこのファイトケミカルは、肝臓の健康維持に極めて高い効果を発揮する特別な成分です。

12月も後半。忘年会でお酒や糖質・脂肪の多い食べ物を口にする機会が増えるこの時期に、肝臓とあなたの健康を支える強い味方になってくれます。

この記事では、シリマリンとマリアアザミ(ミルクシスル)の効果・特徴・摂り方などを詳しく解説します。



マリアアザミ(ミルクシスル)とは?

まずはじめに、シリマリンの供給源であるマリアアザミ(ミルクシスル)について見ていきましょう。

マリアアザミ(ミルクシスル)とは、冒頭にあるようなピンク色の花弁と、下記の写真のような白いまだら模様のある葉が特徴の菊のような見た目の花です。地中海地方が原産です。


その特徴的な名前は聖母マリアの乳に由来していて、葉に見られる白いまだら模様が、まるで聖母マリアのミルクがこぼれたように見えるために、マリアアザミもしくはミルクシスルと呼ばれるようになったと言われています。

日本では聞きなれない名前ですが、マリアアザミ(ミルクシスル)の歴史は古く、ヨーロッパでは2000年以上もの間使用されています。

特にドイツでは医薬品として認可され一般的に使用されており、アルコールの過剰摂取で発症するアルコール性肝硬変の治療薬として有名です。

冒頭でも書いたように、マリアアザミ(ミルクシスル)特有のファイトケミカルがシリマリンで、この成分の存在が、古来からマリアアザミ(ミルクシスル)が肝臓の健康維持に重宝されてきた理由です。

シリマリンとは?

ここからは、シリマリンについて詳しく書いていきたいと思います。

まずはじめに、シリマリンとはどんな成分なのか、詳しく見ていきましょう。

シリマリンの概要・性質について

シリマリンは、マリアアザミ(ミルクシスル)特有の成分で、種子に多く含まれるファイトケミカルの一種です。

冒頭にも書いたように、肝臓に対し非常に有益な成分であり、抗酸化および抗炎症特性を備えています。

特に抗酸化物質としての効果は折り紙つきで、活性酸素の一種で特に毒性の強いフリーラジカルの除去能力に優れ、その抗酸化作用はビタミンEの10倍以上であるというデータも出ています。

シリマリンは、肝臓中のグルタチオン(下記)という強力な抗酸化酵素を35%以上も増やす性質を持っており、これが高い活性酸素除去能力を持つ理由と考えられます。
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シリマリンとグルタチオン

シリマリンを知る上で欠かせない成分が、先ほども書いた『グルタチオン』という酵素です。

グルタチオンは非常に優れた抗酸化物質で、一説には“最強の抗酸化物質”とも言われるほど高い活性酸素除去能力を持っている酵素です。




このグルタチオンを人間の体内で生成し、さらに体内に貯蔵しておく効果を持つのが、シリマリンなのです。

グルタチオンは肝臓のデトックス作用を高め、毒素の侵入を妨ぐと共に肝細胞の再生成を促す作用があります。この作用により、後述する“肝臓の解毒機能を強化する効果”が得られます。

強力な抗酸化物質を生成し、さらに体内にとどめておくことも可能。

シリマリンとグルタチオンは、私たちの健康維持に欠かせないな役割を果たしています。

シリマリンの一種『シリビニン』とは?


グルタチオンの生成に欠かせないシリマリンですが、実はシリビニン(シリビン)、シリジアニン、シリクリスチンという3つの成分から形成されています。

このうち、シリマリン分子の50~70%を占めるのがシリビニン(シリビン)という成分で、3つの中で最も強力な抗酸化作用を有しています。

近年のシリマリンの研究は、ほとんどがこのシリビンを使った行われているもので、シリマリンの効果=シリビニン(シリビン)の効果とも言い換えられます。

シリマリンの効果まとめ

それでは、シリマリンにはどのような健康効果があるのでしょうか?

ここまでご紹介してきた、シリマリンやマリアアザミ(ミルクシスル)の特徴を踏まえ、代表的な効果をご紹介します。

シリマリンの効果1:肝臓の解毒機能を強化


シリマリンの最大の効果は、肝臓の解毒機能を強化すること。

肝臓は体内の毒素や有害物質などを除去し、肝臓に流れ込んだ血液を浄化する、いわば『血液清浄機』ともいえる器官です。

シリマリンは、血液により肝臓に流れ込む体内の毒素を処理するとともに、肝細胞の再構築にも寄与することがわかっており、解毒作用を高め血液を浄化します。

この結果、脂肪肝や肝炎、その他肝臓に関わるあらゆる病気の予防・治療に繋がるのです。

シリマリンの効果2:アルコールを分解


アルコールを分解・中和する効果にも優れています。お酒をよく飲む人には嬉しい効果です。

アルコール依存症患者の20%は肝硬変を発症すると言われていますが、シリマリンは様々な研究においてアルコール性肝硬変による死亡率を有意に下げることがわかっています。

また、代替医療の世界的権威であるアンドルー・ワイル博士は自著で「アルコールを多く飲む人は、定期的にマリアアザミを摂るのがいい」と述べています。

このように、優れたアルコール分解・中和効果を持つことから、ドイツをはじめとしたヨーロッパ諸国では、シリマリンをアルコール性肝硬変の治療薬として使用しています。

シリマリンの効果3:美肌効果


紫外線や放射線などの有害な可視光線から肌を守り、肌を健康な状態に保つ効果があります。

2008年、アラバマ大学・バーミンガム大学による、シリマリンを投与したマウスと投与しないのマウスを比較した実験によれば、前者の方がはるかに紫外線による皮膚へのダメージが少ないことがわかっています。

紫外線などを防ぐことは、人間にとってはシミ・そばかす・シワ・ほうれい線といった肌の老化原因を取り除くことにも繋がり、皮膚に塗ることで放射線治療の際に受ける皮膚のダメージも軽減できるとのこと。

総じて、シリマリンは優秀な美肌成分であると言えます。

シリマリンの効果4:高い抗ガン作用


シリマリンは、極めて高い抗ガン作用を持っています。

ガン腫瘍の増殖を止める作用とガン細胞を自殺させる作用の両方を備え、あらゆるガンの予防に効果を発揮します。

とりわけ前立腺ガンには強力な予防・抗癌効果を持ち、他にも、卵巣ガン、皮膚ガン、肺ガン、子宮頸ガンなどにも予防効果があることがわかっています。

グルタチオンの生成タンパク質合成作用を高めて細胞の再生成を促し、細胞を活性酸素による損傷や、ガン細胞への突然変異から保護します。

抗ガン作用はファイトケミカル全てに共通の効果ですが、シリマリンは特にこの作用に優れた成分です。

シリマリンの効果5:糖尿病、血液系の病気を予防


シリマリンは血中の悪玉コレステロール量を低下させる作用と、抗炎症作用の2つを有した成分です。

これにより、糖尿病や血液系の病気(心臓病、脳卒中、動脈硬化など)を予防する効果があります。

悪玉コレステロールを取り除き血管の詰まりを抑える作用は、血流をスムーズにし、心臓病や脳卒中などの血液系の病気を予防し、

腎臓の炎症を抑える作用と、グルタチオンを形成による腎臓の活性化・尿管の保護作用は、腎臓病の予防に効果的です。

このように、シリマリンはガンを含めた生活習慣病全般の予防に有用です。

シリマリンを効果的に摂るには?

では、シリマリンの健康効果を最大限得るためには、どうすればいいのでしょうか?

シリマリンを摂る際のコツと注意点をご紹介します。

シリマリンを摂るコツ1:サプリメントやお茶で摂る

※出典:amazon



食用ではないため、マリアアザミから直接シリマリンを摂取することは難しいもの。

サプリメントやマリアアザミ(ミルクシスル)の種子を使ったお茶を飲みましょう。

ただし、どちらも食品添加物などを使用しておらず、できるだけマリアアザミ(ミルクシスル)以外の原料を使っていない自然なものを選んでください。

シリマリンは難水溶性のため吸収率が悪く、含有量の20〜50%程度しか体に吸収されません。

食品添加物やマリアアザミ(ミルクシスル)以外の原料が加われば、吸収が阻害されたり、サプリメントやお茶に含まれるシリマリンの濃度も低くなります。

そのため、原料が少なく、自然な製法のサプリメントやお茶を選ぶのが重要になります。

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シリマリンを摂るコツ2:推奨量を守って摂る


2番目のポイントは、シリマリンの摂取量です。

シリマリンを摂取する推奨量は一日に20〜300mgの間と言われ、肝臓のデトックス作用を高めるためには一日に150mgが望ましいとされています。

どんな栄養素も、摂り過ぎはかえって体に毒になります。一日の推奨量を守って摂りましょう。

シリマリンを摂るコツ3:一日数回に分けて摂る


最後は、回数を分けて摂ること。

一度に摂るのではなく、朝・昼・晩の三回など、推奨量を一日数回に分けて摂りましょう。

数回に分けて摂れば、シリマリンを長時間体内にとどめ、効果を維持できます。

一度に摂ると、体内でも一度に処理・吸収されてしまい、体内に留まる時間も少なくなります。数回に分けて摂りましょう。

シリマリンの副作用について

シリマリンは副作用がほとんど見られないファイトケミカルです。

マリアアザミは2000年以上もの間、様々な国で薬草として安全に使用されてきており、高い健康上の効果がある一方で副作用についての報告はほぼありません。

ただし、先程も述べたように過剰摂取と、妊娠中・授乳中の方、キク科植物のアレルギーのある方は注意が必要です。

シリマリンとマリアアザミ(ミルクシスル)について:まとめ

肝臓の健康維持のためだけに存在するような、奇跡の成分『シリマリン』。

お酒をよく飲まれる方、今まさに肝臓を患っている方は、取り入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
キニナル編集部
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