これぞ”愛の言霊”?日本の有名企業の社名・ブランド名の由来まとめ


日本は、言葉をとても大事にする国だと思います。

『言霊』という言葉があるように、言葉には不思議な力が宿っていると信じられ、
ときには政治に活かす等も過去の歴史において、なされてきたようです。

その言霊の力が特に反映されるもののひとつが、名前ではないでしょうか?
個人の名前はもちろんですが、それは企業の社名やブランド名にも深く関わっているように感じます。

そこで今回は、日本の有名企業の社名やブランドの名前の由来をご紹介し、言霊の力がどれほどのものなのかを見ていこうと思います。

企業のホームページにきちんと記載のあった会社・ブランドに絞って厳選しました。

『ソフトバンク』の社名・ブランド名の由来

※出典:ソフトバンク(SoftBank)



お父さん犬や上戸彩さんなど、白戸家のテレビCMでおなじみのソフトバンクは、文字通り『ソフトウエアの銀行』という意味です。

ソフトバンクの公式ホームページには以下のように記述があります。

「ソフトバンク」というブランド名は、文字通り「ソフトウエアの銀行」。情報化社会のインフラストラクチャー(社会的な基盤)の役割を担う存在になる、という大きな決意を込めて、「バンク」という言葉を用いました。

※出典:ソフトバンクグループ

考えてみれば当たり前ですが、覚えやすく、イメージもつきやすい社名ですね。

『ANA』の社名・ブランド名の由来

※出典:ANA



続いてANA。これは大方の想像通りだと思いますが、正式な社名の略称です。

正式な社名は全日本空輸株式会社で、その英語表記“ALL NIPPON AIRWAYS CO., LTD”の略称です。

ちなみにロゴに青い色を用いているのは、空の青ではなく、むしろその逆で、海の神様「トリトーン」に由来しているそうです。

ラッパのように法螺貝を吹いて、海の波と風を鎮めたといわれる海にまつわる神トリートーン。
「海」と「空」の違いはあるものの、このトリートーンにあやかり
「旅の安全」を願う気持ちを込めて「トリトンブルー」と命名されています。

この「トリトンブルー」が最初に登場したのは創立30周年を迎えた1982年。
トリトンブルー」に加え、それまで基調としていたブルーを
それまでの機体外装デザインのモヒカンルックにちなんで
「モヒカンブルー」と名付け、以来この2つの色はANAの様々なシーンで利用されています。

※出典:ANA

公式ホームページでは、上記のように説明されています。

『コクヨ』の社名・ブランド名の由来


コクヨの社名は、“国誉”と書きます。これは、創業者の黒田善太郎氏の故郷、富山県と故郷への思いに由来しています。

公式ホームページによると、

創業者の郷里である、越中(現在の富山県)の「国(故郷)の誉れとなる」という想いが込められた商標「国誉(こくよ)」に由来しています。

※出典:KOKUYO

とのことです。
古き良き時代の人間という雰囲気で、私はこの創業者の思いが好きです。

『資生堂』の社名・ブランド名の由来

※出典:資生堂



続いては日本の化粧品メーカーの雄、資生堂。

資生堂の社名は、中国の四書五経の1つである『易経』の中の一節に由来しているそうです。

「至哉坤元 万物資生」

訳:大地の徳はなんとすばらしいものであろうか、すべてのものはここから生まれる

この一節の意味が表すように、地球の自然環境を尊重し、大切にすることを存在の拠り所としています。

※出典:資生堂グループ企業情報サイト

公式ホームページには上記のように書かれています。

『楽天市場』のブランド名の由来

※出典:楽天市場



次に、日本生まれの超大手通販サイト、楽天市場です。

楽天市場の由来は、歴史の教科書にも載っている『楽市楽座』。

楽市楽座とは、安土桃山時代に織田信長や豊臣秀吉によって行われ、同業組合のような制度を廃止し、誰でも新しく自由に商売を始められるようにした政策。

公式ホームページには以下のように記載されています。

様々な商品・サービスが活発に取引される場である「楽市楽座」に、
明るく前向きな「楽天」のイメージを合わせることにより「楽天市場」という名前が生まれました。

※出典:楽天株式会社

楽市楽座という名前を久しぶりに聞きましたが、確かにぴったりな名前で、とてもよくできているブランド名ではないでしょうか。

『ドコモ』の社名・ブランド名の由来

※出典:NTTドコモ



続いては携帯電話シェアNo.1のドコモ。ドコモの社名の由来は下記の通りです。

Do Communications Over The Mobile Network(移動通信網で実現する、積極的で豊かなコミュニケーション)の、頭文字を綴ったものとしました。

あらゆる場所・場面でお客さまに満足していただきたいという全社員の願いと決意が込められています。

※出典:NTTドコモ

ドコモはサービスの良さが魅力ですが、それはこの社名(ブランド名)にこめられていたのかもしれません。

『ファミリーマート』の社名・ブランド名の由来

※出典:ファミリーマート



「あなたと、コンビに♪」でおなじみのファミリーマートの由来は、想像通り、期待通りのものです。

「お客さまとフランチャイズ加盟店、本部とが家族的なお付き合いをしながら、共に発展してゆきたい」という考えから、「ファミリーマート」と名付けられました。

※出典:ファミリーマート

社名・ブランド名の由来、企業カラー、印象的な歌と、すべてがぴったりハマっているように感じますね。

『PILOT(文具会社)』の社名・ブランド名の由来

会社情報 「書く」という文化を次世代に伝えるために パイロットが今までも、これからも守りつづけることを、お伝えします。

※出典:PILOT



フリクションボールなど、画期的で便利な文具を次々に発売するPILOT(パイロット)の由来は、公式ホームページに以下のように記されています。

当社創業者である並木良輔と和田正雄が船乗りの出身であることに由来し、
「パイロット」は大船の先頭に立って進む「水先案内人」を表しています。

※出典:PILOT

まさかの創業者が元船乗りという由来。華麗な転身とはこのことでしょうか。

『カルビー』の社名・ブランド名の由来

ポテトチップス

※出典:カルビー株式会社



ポテトチップスといったらこのメーカー、カルビーの名前の由来は意外なものです。

公式ホームページで、以下のように回答しています。

カルビーの社名はカルシウムの「カル」と、ビタミンB1 の「ビー」を組み合わせた造語です。

カルシウムはミネラルの中でも代表的な栄養素、ビタミンB1 はビタミンB群のなかでも中心的な栄養素です。

1955年、みなさまの健康に役にたつ商品づくりをめざして名づけました。

※出典:カルビー株式会社

ポテトチップス=健康に役に立つ商品では決してないと思いますが…。

『日清』の社名・ブランド名の由来

※出典:Wikipedia



カップヌードルやラ王など、インスタント麺で有名な日清の社名は、下記のような創業者の思いに由来しています。

「日々清らかに豊かな味をつくる」という日清食品の創業者安藤百福の願いから生まれたものです。

※出典:日清食品グループ

清らかかどうかはわかりませんが、確かに、カップラーメンなどを買うときは私も日清を選んでしまいます。

『キユーピー』の社名・ブランド名の由来

※出典:LINE公式ブログ



続いてはマヨネーズといえばこのブランド、キユーピーです。

キユーピーは、創業者が決めたのではなく、創業者の大学の先輩から薦められた名前とのことです。

日本で初めてマヨネーズを発売する際(1925年)、当社の創始者である中島董一郎は、高碕達之助氏(大学の先輩であり、東洋製罐の創業者)の薦めたキユーピーをブランドに付けました。

マヨネーズがキユーピー人形のように、誰からも愛される商品に育ってほしいとの願いを込めて「キユーピーマヨネーズ」と名づけました。

1957年には、社名を「食品工業株式会社」から「キユーピー株式会社」に変更しました。

※出典:キユーピー

創業者で、キユーピーをここまでの大企業に育て上げた中島董一郎氏はもちろん、その先輩の高碕達之助氏の商才がすごいですね。

『アスクル』の社名・ブランド名の由来

※出典:アスクル



今まさに渦中(火中)にあるアスクルの社名の由来は読んでそのままです。

公式ホームページで、以下のように説れています。

私達が最初にお客様とした約束は、「注文した商品が“明日来る”」ことでした。
アスクルの社名の由来にもなった、この約束によって、私達はスタートラインに立つことができ、現在、大都市圏のお客様とは「明日来る」から「今日来る」という約束ができるまでになっています。

※出典:アスクル

一日でも早く「明日来る」ように復旧が望まれますね。

『ビックカメラ』の社名・ブランド名の由来

※出典:Odyssey to Japan



よく”ビッグカメラ”と間違えられることの多い家電販売の大手ビックカメラは、以下のような社名の由来があります。

「Bic」はバリ島のスラング(俗語)です。

「大きい(Big)」の意味を持つ一方、ただ大きいだけでなく中身を伴った大きさ、という意味もあります。

「限りなく大きく、限りなく重く、限りなく広く、限りなく純粋に。

ただの大きな石ではなく、小さくても光輝くダイヤモンドのような企業になりたい」という希望をこめて、「ビックカメラ」と命名しました。

※出典:ビックカメラ

大きいという意味は間違っていなかったようですが、形だけでなく器の大きさも表しているという、このバリ島のスラングは実にすてきな言葉です。

『LIXIL(リクシル)』の社名・ブランド名の由来

※出典:amazon



インテリアやエクステリアの大手メーカー、リクシルの社名は現代的なものになっています。

公式ホームページによると、

「住=LIVING」と「生活=LIFE」の2つの「LI」を掛け合わせた造語です。
つまり「住生活」そのものを表現しています。

※出典:LIXIL

…とのことです。名前の響き、字面、意味と3拍子揃った素敵な社名です。

ドトールコーヒーの社名・ブランド名の由来

※出典:パルシェ



続いては私も多く利用させてもらっている、コーヒーショップのドトール。

公式ホームページによると、社名の由来は以下の通りです。

「ドトール(doutor)」とはポルトガル語で、「医者」「博士」という意味で、英語でいう「doctor」とほぼ同じ意味になります。

弊社創業者の鳥羽博道がブラジルのコーヒー農園で働いていたころ、下宿していた場所が「ドトールピントフェライス通り85番地」であったことから、その後日本に帰り弊社を設立した際にそのころの気持ちを忘れないために名づけました。

※出典:ドトールコーヒー

今後ドトールに足を運ぶたびに思い出しそうです。

キヤノンの社名・ブランド名の由来

※出典:Global.canon



続いてはキヤノン。

カメラやプリンターのメーカーといえば、この会社ではないでしょうか?

キヤノンの由来は以下の通り。

Canonの語源には、「正典」「規範」「標準」という意味があります。そこにはキヤノンが先進の技術とサービス活動において世界の標準となり、また業界の規範として活動していくという企業精神が込められています。

全体の見た目の文字のバランスを考え、きれいに見えるようにしたからなのです。 「キャノン」では、「ャ」の上に空白が出来てしまい、穴が空いたように感じてしまうので、それを避けたのです。

※出典:キヤノン

ちなみにこの「ヤ」を大文字にしてバランスを取るのは、先程紹介したキユーピーも同じ理由があるそうです。

バンダイの社名・ブランド名の由来

※出典:バンダイビジュアル



おもちゃメーカー、特にガンダムのプラモデルで有名なバンダイ。

バンダイの社名の由来は公式ホームページには以下のようにあります。

中国の古い書物にある言葉「萬代不易(ばんだいふえき)」に由来しています。萬代不易(ばんだいふえき)とは、「永遠に変わらないこと」という意味で、「いつの世でも人びとの心を満たす商品を作り、やむことのない企業(きぎょう)の発展を願う」という気持ちがこめられています。

※出典:バンダイQ&A

先ほどご紹介した資生堂と同じく、漢字の名前は、日本と関わりの深い中国からとられるケースが多いようですね。

カゴメの社名・ブランド名の由来

※出典:Wikipedia



ケチャップや野菜ジュースといえばカゴメ。

“カゴメ”という社名・ブランド名の決定は一筋縄ではいかなかったようです。

大正3年に設立された愛知トマトソース製造合資会社(カゴメの前身)の社長、
蟹江一太郎が1917年(大正6)初めて商標登録をしました。
最初の申請は、一太郎に西洋野菜の栽培をすすめてくれた西山中尉との出会いを記念して、
マルの中に、陸軍のシンボルマークである“五角の星”でした。
しかし、これでは許可がおりず、“六角の星”で再申請。
またもや「とにかく星ではだめ」で結局、
三角を二つ組み合わせたマークを“籠の目”のようだということで、カゴメ印として再々申請、
やっとのことで許可がおりました。

その後、1963年(昭和38)社名をカゴメ株式会社と改称し、現在に至ります。

※出典:カゴメ株式会社

一悶着も二悶着もあった商標登録ですが、その苦労があった分、現在の大成功につながっているのかもしれません。

クックパッドの社名・ブランド名の由来

※出典:クックパッド株式会社



今や押しも押されぬナンバーワンレシピサイト、クックパッド。

その名前の由来はスタッフブログに書かれています。

クックパッドは「cook」「pad」という2つの単語で構成されています。
直訳すると「料理のメモ帳」です。
“お料理したいと思ったときにいつでも気軽にひらける、
自分だけのメモ帳として何度も何度も使ってもらいたい”そんな想いが込められています。

なるべくシンプルな言葉で構成されていて、発音しやすく覚えやすい。
様々な観点から考えられた結果「cookpad(クックパッド)」という名前にたどり着きました。

※出典:Cookpad Staff blog

シンプルでわかりやすい名前ほど、その決定には時間も思いも込められていることがわかりますね。

丸紅の社名・ブランド名の由来

※出典:レクミー



続いては日本を代表する総合商社の丸紅。

社名とロゴの由来は以下のとおりです。

近江商人の初代伊藤忠兵衛が苦労と工夫を重ねて精進し、店を繁盛させていくのですが、
その店の暖簾に染め抜いた「丸(マル)に紅(くれない)」の屋号こそ、
我々の社名である、丸紅の由来とされています。

※出典:丸紅株式会社

日本の古き良き商人らしい由来です。

YAMAHAの社名・ブランド名の由来

※出典:ハフィントンポスト



音楽教室、楽器メーカー、バイクメーカーなど多彩な顔を持つYAMAHA。

社名の由来は、想像通り、創業者の名前です。

それは創業者山葉寅楠(1851(嘉永4)年4月20日生、1916(大正5)年8月8日没)が、静岡県浜松市で1台の壊れたオルガンの修理をきっかけにして創業を開始してからちょうど100年目の年でもありました。当社の商標「YAMAHA」はこの創業者の名に由来します。

※出典:ヤマハ株式会社

自分の名前が百年以上も受け継がれ、日本中が知っているというのは、なんとも誇らしいことですよね。

まとめ

いずれも日本を代表する会社・ブランドばかりでしたが、いずれも名前の決め方にはそれぞれこだわりを持っていましたね。

発展の裏には、こうした名前による魔力、まさに『言霊』の力があるのかもしれません。

もしあなたがこれから会社や事業を興そうとし、社名・ブランド名を考える機会があるなら、こうした有名企業のこだわりを見習ってみましょう。

ただし、社名の付け方にもルールはありますので、これを守って、素敵な社名・ブランド名を考えてみてください。

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この記事のライター
takashi09
元コーチ。個人でコーチングを行っています。