オイゲノールの効果・効能・摂り方まとめ。クローブオイル(丁字油)の力!

オイゲノール
『オイゲノール』という成分をご存知でしょうか?

オイゲノールは、クローブ(日本では丁字)という植物の花から精油されるクローブオイル(丁字油)に特異的に含まれるファイトケミカルです。アロマオイルに詳しい方なら聞いたことがあるかもしれません。

近年、オイゲノールおよびクローブオイル(丁字油)は、香りの良さだけではなく、実は様々な健康効果を持つことが明らかになってきており、注目を集めています。

この記事では、クローブオイル(丁字油)に含まれる香り成分『オイゲノール』の健康効果・効能と、効率的な摂取方法についてわかりやすく解説します。



オイゲノールとは?

まずはじめに『オイゲノール』という成分の特徴・性質について解説します。

クローブオイル(丁字油)に含まれる成分

クローブオイル 丁字油

冒頭でも書いたように、オイゲノールはクローブ(丁字)から抽出した油に多く含まれる香りの成分で、無色~淡い黄色の油状液体で水にも多少溶ける性質を持っています。

シナモンに近いややスパイシーな香りが特徴で、ファイトケミカルの中ではフェニルプロパノイド類に分類されます。

オイゲノール及びクローブオイル(丁字油)は、現代においてはホメオパシーや自然療法において重用され、様々な研究が進んでいますが、中国では漢方として2000年以上も前から使用されてきた歴史の古い成分です。

なお、こうした香りの成分は、自ら動いて害虫から逃げたり追い払ることのできない植物が、害虫から身を守るために体内に作り出した成分だと考えられています。

補足:ファイトケミカルについて

ファイトケミカルとは植物にのみ含まれる抗酸化作用に優れた成分。色素・苦味・香り・しぶみ・えぐみ等の成分の総称で、近年は“第7の栄養素”として注目を集めています。

代表的なものに、トマトに含まれる『リコピン』やブルーベリーに含まれる『アントシアニン』、緑茶の『カテキン』などがあります。

また、オイゲノールと同じ香りの成分としては、レモンなどに含まれる『リモネン』や、明日葉やパセリなどに含まれる『クマリン』などがあります。

ファイトケミカルの基礎知識(効果・性質・摂り方など)については下記の記事に詳しくまとめていますので、合わせてご覧ください。

>>ファイトケミカルとは?最強の抗酸化作用を持つ、”第7の栄養素”のまとめ

オイゲノールの効果・効能・作用

ここからは、オイゲノール及びクローブオイル(丁字油)の健康効果や作用についてご紹介します。

オイゲノールの効果1:オーラルケア


歯や歯茎の痛みの緩和、虫歯の治療や口臭の予防まで、様々なオーラルケア効果に優れています。

これはオイゲノール及びクローブオイル(丁字油)に優れた殺菌作用があるためで、実際に、歯磨き粉や歯科用製品・医薬品にはクローブオイル(丁字油)が含まれています。

また、希釈したクローブオイル(丁字油)でうがいをすることで、歯や歯茎の痛みや不快感を緩和することがわかっており、Journal of Dentistryでは2006年に、局所麻酔剤として使用されるベンゾカインと同等の麻酔効果があることが指摘されています。

虫歯の治療としてはインドが有名で、同国では伝統的にクローブオイルを丸めた綿に含ませ、毎日就寝前に虫歯で空いた穴に詰めることで虫歯治療に役立てる習慣があるとか。

さらに驚くべきは、歯の脱石灰化(歯の侵食)を遅らせ再石灰化を促す作用まで有していること。

歯の再石灰化を促す物質としてはフッ素が有名ですが、フッ素は非常に毒性の高い汚染物質であり、その安全性が非常に疑問視されていますが、これに代わる歯の治療薬として、オイゲノールは非常に注目を集めています。

オイゲノールの効果2:感染症の予防


細菌やウイルスの繁殖を抑え、あらゆる感染症の予防効果に優れています。

大腸菌、カンジダ菌、水虫などの真菌、肺炎を引き起こす緑膿菌、黄色ブドウ球菌(詳細は後述)の繁殖防止や、擦り傷や切り傷からばい菌が侵入するのを防ぐ作用が非常に高く、これらが原因で起こる感染症を予防します。

ちなみにペストが大流行した17世紀のヨーロッパでは、感染を予防するために、医者はマスクに詰めたり、女性はスカートの裾にクローブを入れるためのポケットをつけたりする等して対策を講じていたとも言われています。

皮膚が敏感な方は取扱いに注意が必要ですが、十分に希釈された状態で使用することで、優れた抗菌剤となります。

また、蚊などの虫刺されの治療にも効果的です。

オイゲノールの効果3:スキンケア


クローブオイル(丁字油)はニキビの優れた治療薬として知られます。

ブエノスアイレス大学の研究によれば、クローブオイル(丁字油)は細菌の繁殖を抑える抗菌剤として非常に有用であるとし、その中でもニキビ悪化の原因である『黄色ブドウ球菌』に対しては特に抗菌作用が高かったとのこと。

なお、ニキビ対策としては、クローブオイル(丁字油)を3滴程度とオーガニックの生ハチミツを混ぜたもので洗顔するのが効果的。

他にも、肌の血流改善作用を有していることから美容オイルや基礎化粧品に配合されることも多く、肌のたるみやシワ等、肌の老化を抑える効果にも優れ、オイゲノールはスキンケア効果に優れた成分であると言えます。

オイゲノールの効果4:ストレス緩和


精神的・身体的な疲労を取り除き、ストレスを緩和する効果もあります。

クローブオイル(丁字油)は、その特有の刺激的な香りからアロマオイルの一種としてもよく用いられ、気分を明るく高揚させ、脳神経の機能を改善します。

この結果、精神的・身体的なストレスを取り除き、また、心地よい睡眠を促しストレス緩和に優れた効果を発揮します。他にも、記憶力アップやうつ病などの不安障害の改善にも有用とされます。

このように、クローブオイル(丁字油)及びオイゲノールは、優秀なストレスリリーフとして機能するのです。

オイゲノールの効果5:消化器官の機能改善


胃や腸など、消化器官のはたらきを改善する効果に優れています。

従来、クローブオイル(丁字油)は胃の治療に多く使用されてきた歴史があり、クローブの産地として有名なタンザニアでは、クローブのつぼみが胃薬として食べられています。

その効果を示すように、実際にクローブは生薬の一種として胃腸薬の原料として用いられるケースも多く、日本で販売されている有名な胃腸薬にも配合されています。

また、オイゲノールには体内から内臓などを温めたり、消化管の働きを促進する作用もあります。この作用により、消化不良、胃腸が冷えることで起こる症状や不調、食中毒や下痢、胃内の環境悪化からくる口臭の予防・改善にも効果があります。

オイゲノールの効果6:血液系の病気(心臓病や脳卒中)の予防


血液・血管の状態を健康に保ち、心臓病や脳卒中などの血液系の病気を予防する効果があります。

AHA(アメリカ心臓協会)の発表によれば、クローブには体内の中性脂肪や悪玉コレステロール値を下げる作用が非常に高いとのこと。

また、古いデータですが、1990年にデンマークで行われた研究では、クローブオイル(丁字油)に含まれるオイゲノールには、血液中の毒素を減らし、血小板の精製を促す等の血液浄化作用があることを発表しています。

このようにオイゲノールは、血液を清浄化し、さらに血流を改善する作用を有していることから、血液系の病気の予防効果に優れていると考えられます。

オイゲノールの効果7:糖尿病の改善・予防


血糖値をコントロールし、糖尿病の症状の改善や予防に効果があります。

クローブオイル(丁字油)が体内に存在する際、食後のインスリン分泌とグルコース応答が正常に保たれていることがわかっており、これは、クローブオイル(丁字油)内に含まれるオイゲノールに起因した効果であるとのこと。

実際に、2006年にパキスタンで行われた研究では、一日当たり1~3gのクローブを摂取することで、血清グルコース濃度や悪玉コレステロール等の糖尿病の危険因子が減少し、2型糖尿病の人々にとって有益であることを示唆する結果が出ています。

また、前述した血流の改善作用は糖尿病の合併症予防にも効果があり、糖尿病性網膜症や腎不全などの重篤な症状を防ぐことにも繋がるようです。

オイゲノールの効果8:呼吸を楽にする


呼吸を楽にする効果があります。

オイゲノールは優れた抗炎症作用と冷却作用を備えており、この2つが、痰を切りやすくしたり、気管支や鼻腔に作用し呼吸を楽にします。

風邪の症状でよくある咳や喉の痛み、気管支炎や喘息、そして結核などの病気まで幅広く作用します。

クローブの芽を噛んだり、オーガニックの生ハチミツに混ぜて1日置いたものを飲むのがおすすめです。

オイゲノールの効果9:つわりや吐き気を軽減


つわり等で吐き気を催した場合、これを軽減する効果があります。

クローブオイル(丁字油)、オイゲノールの持つ香りはアロマセラピーとして取り入れられ、つわり等の妊娠中の不快な症状や、吐き気を緩和するために使用されています。

また、前述の消化不良を改善する効果も吐き気や嘔吐の緩和に役立ちます。

オーガニックの生ハチミツと混ぜて摂取する他にも、アロマオイルとして香りを嗅いだり、枕に少量含ませることでも、この効果は得られるようです。

オイゲノールの効果10:ガン等の生活習慣病の予防


ガンなど生活習慣病の予防効果があります。

これはオイゲノールに限ったものではなく、ファイトケミカル全般に共通する効果として有名です。

ファイトケミカルは、ガンや生活習慣病の大きな原因とされる『活性酸素』を除去する作用に優れた抗酸化栄養素。

この優れた抗酸化効果は、ガンや心臓病など多数の病気を予防するのに有効です。

オイゲノールが多く含まれるもの

続いて、オイゲノールが多く含まれるものを見ていきましょう。
No 素材の名称 含有量(単位:%)
1 クローブオイル(丁字油) 80~95%
2 ピメント 60~90%(精油)
3 ローリエ 50~60%(精油)
4 シナモン 5~10%(皮油)
90%(精油)
5 バジリコ 少量
6 バナナ 少量
7 ナツメグ 少量
上記のように、クローブオイル(丁字油)以外にも、ピメントやローリエ、シナモンにも多く含まれており、これらに共通するのは特徴的な香りを有していことです。

クローブ(丁字)について


クローブはフトモモ科の植物で、主に開花前のピンク色のつぼみを茶色になるまで乾燥させ、粉砕した後に、クローブオイル(丁字油)に精油されたり、香辛料や香水の原料として使用されます。

クローブの主な生産地は、インドネシアやマダガスカル島、タンザニア、ブラジルです。

中でも最も生産量が多いのはインドネシアで、年間およそ7万~8万tのクローブが生産され、そのほとんどを自国内で消費する世界最大の消費国でもあります。

クローブ(丁字)の用途

クローブ 丁字
クローブ(丁字)はオイゲノールに代表される特徴的な香りと抗菌作用から、以下のように様々な用途で使われています。
  1. アロマセラピー(精油)
  2. 香辛料
  3. 石鹸
  4. 香水
  5. 化粧品
  6. 日本刀の錆止め
  7. 生薬
  8. タバコ
  9. 歯磨き粉
  10. 麻酔
  11. 虫除け

おすすめのクローブオイル(丁字油)とアロマディフューザー

クローブオイル(丁字油)の健康効果を得る上で最もおすすめなのが、アロマセラピーとして香りを楽しむことです。(理由について詳しくは後述)

ここでは、おすすめのクローブオイル(丁字油)とアロマディフューザーをご紹介します。

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京都に本社を置く、オーガニックのアロマセラピー専門メーカーです。

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アロマディフューザー

Hubmarはカナダに本社を置くアロマディフューザー専門の世界的メーカーです。

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オイゲノールの注意点・副作用について

最後に、オイゲノール及びクローブオイル(丁字油)の使用上の注意点と、副作用について解説します。

使用上の注意点

オイゲノール及びクローブオイル(丁字油)は少量でも非常に強い作用があるため、必ず希釈して使用するようにしましょう。

今までに使用したことがない方は、上記で紹介したオイルとアロマディフューザーを使用し、アロマセラピーとして香りを楽しむことから始めることを推奨します。

その後、必要・用途に応じてクローブオイル(丁字油)や、粉末状のクローブや蕾を乾燥させたものを使用するようにしましょう。

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副作用

オイゲノール及びクローブオイル(丁字油)には、過剰摂取による副作用もありますので十分に注意が必要です。

例として、血尿・痙攣・下痢・吐き気・意識喪失・めまい・動悸などの症状の他、皮膚に触れるとアレルギー皮膚炎を起こすこともあります。

小さい子どもは腸の不快感を起こすこともあり、最悪の場合は腎臓や肝不全に繋がることもあります。また、妊娠中・授乳中の方も注意された方がいいでしょう。

必ず事前に医師などの専門家に相談の上、使用することをおすすめします。

オイゲノール及びクローブオイル(丁字油)について:まとめ

香りに成分であることからか、ファイトケミカルの中でも個性的な効果・作用を持つオイゲノール。

強力な作用を持つため使用には十分注意が必要ですが、この成分のもたらす恩恵は非常に大きく、多種多様です。

まずはアロマディフューザーを使用してクローブオイル(丁字油)の香りを楽しむことから始め、自分に合った使用法を見つけていきましょう。

>>その他のファイトケミカルもチェック

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この記事のライター
キニナル編集部
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