健康増進法改正で飲食店は”原則禁煙”に!今、受動喫煙の害を知ろう。


2017年1月23日、「飲食店や駅構内などでの喫煙を全面禁止にする」という、健康増進法の改正案が明らかになりました。

受動喫煙を防止、また、東京オリンピック/パラリンピックに向けての取り組みとのことです。

今回の改正案は大きな改変になり、禁煙を努力義務→原則禁止とする厳しい内容。

そこでこの記事では、今回の健康増進法の改正案のニュースをひも解き、改めて受動喫煙が健康に及ぼす影響・被害についてわかりやすくご紹介していきたいと思います。



健康増進法改正案で”原則禁煙”になったのは?

今回の健康増進法改正案で原則禁煙とされるのは、飲食や宿泊などのサービス業すべて。

つまり、飲食店、旅館やホテルなどの宿泊場所だけでなく、空港や駅などの施設、小中学校や医療機関も対象です。


空港や駅などの施設、小中学校や医療機関はこれまで努力義務、つまり、”できるだけ対応するように”という努力目標程度だったものが、今回の改正案では明確に禁止となりました。

禁止となった以上は、これに違反した場合、喫煙者や施設の責任者に勧告・命令→改善しない場合は罰金を科すという非常に重い内容に変わります。

2020年の東京オリンピック/パラリンピックに向け、受動喫煙による害やトラブルを未然に防ぐという狙いが伺えます。

受動喫煙とは?

では、そもそも受動喫煙とは何をいうのでしょうか?改めて学んでおきましょう。

受動喫煙とは、副流煙と呼出煙に含まれる有害物質などを吸入してしまうことを言います。

他に、間接喫煙、二次喫煙、セカンドハンドスモークという呼び名もあります。

ちなみに、副流煙とは喫煙者が吸い込む主流煙に対し、タバコ先から出る煙のことを指し、呼出煙とは、喫煙者が吐き出した煙を指します。

サードハンドスモークにも注意!


少し話が反れますが、『サードハンドスモーク』についてもお話しておきたいと思います。

有害物質が含まれるのは、タバコの煙そのものだけではありません。

喫煙者の尿・唾液・髪の毛の他、服に付着した煙や喫煙後の息にもこれらの物質は含まれており、タバコを吸った後にただ会話をしたり、その場に居るだけでも、相手を有害物質に晒すことになるのです。

こうしたタバコを消した後の残留物から有害物質を吸入してしまうことを『サードハンドスモーク』と呼びます。

『受動喫煙症』という病気がある

ここからは受動喫煙に話を戻します。

あなたは、『受動喫煙症』という病気があることをご存知でしょうか?

受動喫煙症とは、受動喫煙による人体への生理的悪影響と健康被害について、日本禁煙学会と禁煙推進医師歯科医師連盟受動喫煙の診断基準委員会が連名で定めた病名です。

ちなみにこれは、換気やサードハンドスモークによってタバコの煙や有害物質がカーテン、壁紙、衣服にしみ込むことで起こる悪臭などの不快感なども含みます。

喫煙者にはどうということがなくても、嫌煙者やタバコを吸わない人にとってタバコの臭いは悪臭以外の何物でもなく、ましてや、他人のせいで重大な疾患になることもあります。

受動喫煙症という病名は、こうした意思表示の意味合いも含め、敢えて付けられたように感じます。

受動喫煙症の例

受動喫煙症には主に以下のような症状、病気、体の不調があります。慢性疾患、重大疾患に分けて一例をご紹介します。

慢性疾患の例

  • 化学物質過敏症
  • アトピー性皮膚炎
  • 気管支喘息
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患=肺に炎症が起こる病気)
  • 小児肺炎
  • 中耳炎
  • 気管支炎
  • 副鼻腔炎
  • 発育障害(体の発育)

重大疾患

  • 悪性腫瘍(肺ガン、子宮頚ガン、白血病など)
  • 副鼻腔癌
  • 虚血性心疾患
  • 乳幼児突然死症候群
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患=肺に炎症が起こる病気)
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
タバコに含まれる有害物質、特にニコチンは年齢が若いほどに血中濃度が増すという研究結果の示すとおり、『乳幼児突然死症候群』や『小児の肺炎』など、タバコが子どもに対していかに悪影響を及ぼすかが示されています。

その他、受動喫煙の影響で起こる被害

上記でご紹介した以外にも、受動喫煙はこれだけの影響を及ぼします。

大人・子ども別に、上記以外の受動喫煙に起因する病気や疾患をご紹介します。

大人への影響

  • 副鼻腔ガン・乳ガン
  • 体臭の悪化
  • 鼻の違和感

子どもへの影響

  • 肺の発育遅れ・低体重での出生
  • 髄膜炎
  • 咳・痰・喘鳴・息切れなど
  • ペルテス病

受動喫煙の影響で起こると思われる被害

続いては、明確な因果関係は出ていないものの、受動喫煙の影響で起こるとされる病気などの被害をご紹介します。

上記でも書いたように、タバコが特に子どもに対して甚大な影響を出すことから、ここでも大人・子どもとそれぞれ分けてご紹介したいと思います。

大人への影響

  • 大腸ガン・すい臓ガン・膀胱ガン・悪性リンパ腫
  • 脳卒中・脳腫瘍
  • アレルギー性鼻炎
  • 加齢黄斑変性
  • アルツハイマー
  • 咳・くしゃみ・胸部の圧迫感など
  • 肺気腫・肺結核

子どもへの影響

  • 早産
  • 知能低下
  • ADHD
  • 小児ガン・脳腫瘍・白血病
  • 肺結核・呼吸障害
  • 難聴
  • 低身長
  • 虫歯
  • 虫垂炎・クローン病

健康増進法改正と受動喫煙について:まとめ

改めて、受動喫煙の恐ろしさを認識いただけたことと思います。

今回の改正案(全面禁煙)に対しては各方面から反発もあったようですが、2015年の厚生労働省の調査によれば、成人喫煙率は19.3%(男性32.2%、女性8.2%)。5人に1人も吸わない時代になりました。

今や喫煙者の方が珍しいこの時代において、副流煙による健康被害を避けるのは当然の流れ。

未来ある子どもに対してこれだけの害をもたらすものを禁止することに、何の問題があるのでしょうか?

周囲に病気の元をふりまく行為は、もっと厳しく取り締まられるべきです。2020年よりもっと早く、全面禁煙が実現することを願ってやみません。

SNSでいいね&シェア!

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

あなたにおすすめの記事
あなたにおすすめの記事
この記事のライター
キニナル編集部
「気になることが、やがて大きな木になる。」 毎日を豊かに楽しく過ごすための「気になる!」と思うニュースをわかりやすく幅広く配信していきます。 ※一部、外部サイトからも記事の提供を受けています。