温州みかんのチカラ。βクリプトキサンチンの効果・効能・食品まとめ

βクリプトキサンチン 効能 効果

『冬の果物』と聞いて、何を連想するでしょうか?

恐らくほとんどの方が『温州みかん』と答えるのではないでしょうか。

“こたつにみかん”と言えば日本の冬の風物詩ですし、お正月の鏡餅の上に乗っているのも温州みかん。日本人にとって最も馴染みのある果物の1つです。

では、そんな温州みかんに豊富に含まれる『βクリプトキサンチン』という栄養素をご存知でしょうか?

この記事では、温州みかんに含まれるファイトケミカル『βクリプトキサンチン』の効果・効能と、多く含まれる食品やおすすめの摂り方などを分かりやすくご紹介していきたいと思います。

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βクリプトキサンチンとは?

βクリプトキサンチンとは黄色や橙(だいだい)色の色素成分で、βカロテンなどと同じカロテノイド系ファイトケミカルの一種です。

脂溶性のファイトケミカルとして知られ、それゆえ私たち人間の体内に長く留まる性質を持っており、これが後述する優れた健康効果をもたらすのです。

しかし、体内で合成することはできないため、下記で紹介するような植物(果物や野菜)などから摂取する必要があります。

温州みかんに特異的に含まれることで知られ、その量はオレンジの約10倍。また、熟すほどに含有量が増すことが分かっています。

補足:ファイトケミカルについて

前述のとおり、βクリプトキサンチンはファイトケミカルの一種。

ファイトケミカルは第7の栄養素とも呼ばれ、活性酸素を除去する”抗酸化作用”に優れた成分として近年注目を集めています。

このファイトケミカルの基礎知識(どんな種類があるのか? どんな効果・効能があるのか?効率よく摂取するための方法) はそれぞれ以下の記事をご覧ください。

βクリプトキサンチンの特徴

βクリプトキサンチン 食品

次に、βクリプトキサンチンの特徴を見ていきましょう。

βクリプトキサンチンの大きな特徴は体内に長くとどまるという点です。

他のカロテノイド系成分に比べて吸収率も高く、脂溶性の成分のため血中に残りやすい性質を持っていることから、体内に溜まりやすいのです(一説には2〜3ヵ月の間、体内にとどまり続けるとも)。

この結果、様々な健康効果をもたらすと考えられていて、そのためかβクリプトキサンチンはここ近年、研究例が増えています。

ちなみに、みかんを食べると手のひらが黄色くなるのはβクリプトキサンチンによるもので、この現象も体内に長くとどまる性質により起こるようです。

βクリプトキサンチンが多く含まれる食品

続いて、βクリプトキサンチンが多く含まれる食品の例をご紹介します。

温州みかん以外にも、以下のような食品に多く含まれています。

βクリプトキサンチンの多い食品ランキング(100g中)

No 食品名 βクリプトキサンチンの含有量(100g中)
1 温州みかん(早生) 2mg
2 温州みかん(普通) 1.8mg
3 ぽんかん 1mg
4 パパイヤ(完熟) 0.82mg
5 びわ 0.6mg
6 甘柿 0.5mg

※出典:果物ナビ

上記のように、ぽんかん、パパイヤ、甘柿などにも含まれますが、温州みかんが飛び抜けて高い数値(1.8~2mg)であることが分かります。

ちなみに、温州みかんにはβクリプトキサンチン以外にも、『ヘスペリジン』と呼ばれるファイトケミカルも多く含まれており、冬の定番でありながら、実は非常に優れた健康効果を持つスーパーフルーツとも言える存在なのです。

※なお、ヘスペリジンの効果・効能などの基礎知識は以下の記事をご覧ください。

>> ヘスペリジンの効果まとめ。みかんのファイトケミカルは女性の味方!

βクリプトキサンチンを効率よく摂るには?

では、βクリプトキサンチンをより効率的に摂取するには、どうすればいいのでしょうか?

先ほどの表にある、温州みかんなどのβクリプトキサンチンが多く含まれる食品を食べることが一番ですが、それ以外に2つコツをご紹介します。

1:旬の時期に食べる

温州みかん βクリプトキサンチン

温州みかんは日本で最もポピュラーな柑橘類ということもあり一年中手に入りますが、旬の時期とそれ以外の時期では栄養価が違います。

旬とは、一年で最も美味しく、栄養価が高くなる時期のこと。ビタミン等はもちろん、βクリプトキサンチンの含有量も高くなります。

温州みかんの旬は11月~12月。正に今が旬です。

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2:喫煙・飲酒を控える

βクリプトキサンチン 飲酒 喫煙

タバコを吸う方、お酒をよく飲まれる方は要注意。

最近の研究で、喫煙と飲酒の両方の習慣がある人はβクリプトキサンチンの血中濃度が著しく低下するという報告がなされています。

これは、喫煙や飲酒によって活性酸素の濃度が劇的に上昇し、これらのはたらきを抑制しようとβクリプトキサンチンが消費されるためではないかと言われています。

それだけ喫煙・飲酒によるストレスは大きいということ。できるだけ控えるようにしましょう。

補足:男性よりも女性の方に効果あり!

蛇足ですが、βクリプトキサンチンの効き目は男女差があります。

同じみかんの量を食べても、男性より女性の方がβクリプトキサンチンの血中濃度が上昇しやすいというデータが出ており、女性に相性の良い栄養素と言えます。

βクリプトキサンチンの効果・効能まとめ

ここからは、βクリプトキサンチンの効果・効能をご紹介します。

1:糖尿病の進行を抑制する効果

糖尿病 βクリプトキサンチン

βクリプトキサンチンは、体の持つグルコース(ブドウ糖)処理能力を正常化し、血糖値を正常な値に保つ効果が認められています。

そのため糖尿病の予防や進行の抑制に効果があり、ある研究では、糖尿病の発症リスクが最大で57%低下したというデータもあります。

また、2015年の金沢大学などが行った肥満性マウスを使った研究でも、12週に渡って食事後にβクリプトキサンチンを投与したところ、インスリン抵抗性が有意に上昇したとの結果も出ています。

2:免疫力を高める効果

免疫力 βクリプトキサンチン

体の免疫機能を活性化し、抗体などの免疫系タンパク質の産生を促進する効果があります。

マウスに2週間にわたってβクリプトキサンチンを投与したところ、IgMとIgAという抗体濃度が上昇し、体の免疫力がアップしました。

さらに、インターフェロンという免疫細胞の生成を助けることも分かっており、総じて免疫力を高める効果が期待できます。

3:美肌効果

美肌 βクリプトキサンチン 栄養

βクリプトキサンチンは皮膚細胞にも比較的多く存在していることが知られています。

ヒトの皮膚の表皮細胞を用いた実験では、βクリプトキサンチンは保水成分として有名な『ヒアルロン酸』の量を増やしてくれることが分かっています。

さらに、肌の保水機能を維持する器官『アクアポリン』の生成を助けることも分かっていて、美肌の維持に有効です。

4:ガンの予防効果

ガン細胞 βクリプトキサンチン

ファイトケミカル全般に共通する効果として有名ですが、あらゆるガンを予防する効果に優れています。

これは、βクリプトキサンチンが、活性酸素などの発ガン性物質が細胞を攻撃するのを防ぐ役割を果たすため。

βクリプトキサンチンはこの作用が強く、βカロテンの5倍にもなるとのデータもあります。

あらゆるガンの中でもとりわけ、皮膚ガンと大腸ガンの発症防止に効果的です。

5:ダイエット効果

βクリプトキサンチン ダイエット

ダイエット効果にも優れています。

京都大学大学院農学研究科などが行ったマウス実験によれば、βクリプトキサンチンを投与されたマウスは、脂肪を多く含む食事をしても脂肪細胞が肥大されにくくなったと発表されています。

また別の研究では、成人の肥満男性26人に、温州みかんの果汁を一日160g、8週間に渡って飲んでもらったところ、肝機能が向上し糖質・脂肪の代謝機能を正常化できたとの結果が出ています。

過信は禁物ですが、ある程度のダイエット効果・肥満予防効果も見込めます。

6:骨粗しょう症の予防効果

骨粗しょう症 βクリプトキサンチン

浜松市(三ヶ日町)による栄養疫学調査によると、骨細胞が破壊を抑制し、骨の形成を促進するため、骨粗しょう症の予防効果があるとされています。

同調査によれば、閉経後の女性が温州みかんを一日に4個食べると、骨粗しょう症の発症リスクが92%も減少するとのこと。

ただし、これはあくまで閉経後の女性であって、閉経前の女性や男性にはこれほどの効果はありません。

7:肝臓の機能改善効果

βクリプトキサンチン 肝臓

肝機能を改善させる効果があることも判明しています。

これは、前述した2015年の金沢大学による研究で明らかになっており、肥満のマウスにβクリプトキサンチンを12週間与え続けたところ、免疫細胞マクロファージを活性化することで、肝臓への脂肪蓄積および酸化を弱めることができたとのこと。

この結果を以て、肝脂肪症や脂肪性肝炎を予防・改善する作用があるとしています。

肝臓は人間の臓器の中でも解毒を司る重要な器官です。肝機能の向上はあらゆる病気の予防に繋がりますので、βクリプトキサンチンを上手に摂り、肝臓を労るようにしましょう。

8:歯周病の予防効果

歯周病 βクリプトキサンチン

歯周病を予防する効果があります。

京都府立医科大学が行った2013年の研究では、βクリプトキサンチンがインターロイキン-6及びインターロイキン-8の発生を有意に減少させたとの結果が出ています。

これらの物質は歯肉炎や歯周炎などの炎症を起こす原因とされ、βクリプトキサンチンはこれらの産生を事前に防ぐことで歯周病を予防する作用があると推測できます。

9:関節の痛みを和らげる効果

関節 βクリプトキサンチン

関節の炎症を抑え、関節痛を和らげる効果も確認されています。

2016年、東京薬科大学などが共同で行った研究によれば、βクリプトキサンチンの摂取量と関節リウマチの羅漢率に逆相関関係があることがわかっています。

この研究では、関節リウマチを羅漢したマウスにβクリプトキサンチンを与えました。その結果、軟骨の原料の1つである『グリコサミノグリカン』の減少を抑え、さらに軟骨細胞に含まれる『アグリカン』と呼ばれるタンパク質を増やすことが判明したのです。

これらが関節の炎症を抑え、関節リウマチや変形性関節症の進行を阻害し、関節の痛みを和らげる効果をもたらすようです。

10:難聴を予防する効果

難聴 耳 βクリプトキサンチン

女性の難聴リスクを低下させる効果がある可能性も指摘されています。

これは、ボストン医科大学とハーバード大学が2015年に発表した、1991年から2009年に渡って65521人の女性看護師に追跡調査を行い、カロテノイド、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、葉酸の摂取量と難聴リスクの相関関係を調査した研究によって明らかになっています。

この結果、β-カロチン、β-クリプトキサンチンの2つの摂取量が多い女性ほど、難聴の発生リスクが有意に低いことがわかったのです。

あくまで女性に対して行った統計上の結果で、まだ十分な調査は行われていませんので、今後より詳細な研究が期待されます。

βクリプトキサンチンについて:まとめ

いかがでしたか?

私たちの意外と身近なところに、昔から食べられてきた物の中にこそ、本当に必要なものはあるのかもしれません。

この冬は、温州みかんで上手にβクリプトキサンチンを摂り、風邪やインフルエンザなどにかからず元気に過ごしましょう。

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この記事のライター
キニナル編集部

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