活性酸素が引き起こす病気・不調まとめ – 活性酸素その②

活性酸素 病気
「活性酸素はすべての病気の原因である。」

活性酸素が問題視されている理由はこれです。
それだけに、上記の言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

前回の記事『病気と老化の根源【活性酸素】①:活性酸素とは?発生する原因とは?』では、活性酸素の概要と、その主な発生原因についてお伝えしました。

第2回目の今回は、活性酸素が引き起こす病気・疾患・体の不調をご紹介したいと思います。




おさらい:活性酸素の概要と、発生原因について

ではまず、前回の記事をまだご覧になっていない方、今回の記事から初めてお読みになる方のために、活性酸素について簡単におさらいしましょう。

活性酸素とはどんなものか? 主な発生原因は何なのかについて、簡単にご説明します。


活性酸素とは?

活性酸素は酸素の一種であり、体内に侵入したウイルスや細菌などを攻撃し取り除いてくれる免疫物質です。

しかし、活性酸素は攻撃性が非常に強いため、増えすぎると体内の細胞を攻撃したり、結びついて細胞を酸化させてしまいます。

その結果、酸化あるいは傷つけられた細胞は異常をきたし、様々な病気・疾患・体の不調を引き起こしてしまうと言われています。


活性酸素はどうやって作られる?

先程も書いたとおり、活性酸素は酸素の一種です。
そのため、私たち人間が呼吸して酸素を取り込む限り、ごく自然に体内で発生します。

活性酸素を作り出しているのは細胞内に存在するミトコンドリア。

ミトコンドリアは、呼吸によって取り込んだ酸素と、食事から得られる栄養を合わせて、人間の活動エネルギーを作り出しますが、この過程でできる副産物が活性酸素なのです。


活性酸素が過剰に発生する原因とは?

飲酒 お酒
活性酸素は自然に発生する分にはさほど体に影響はありませんが、現代には過剰に作られてしまう外的要因が数多く存在します。

活性酸素を過剰に発生させる原因をひとことでいうと、『異物・毒物の侵入』です。

人間の体は、異物や毒物の侵入を察知すると、それらを排除しようと防御反応を起こします。
この過程で発生するのが活性酸素であり、つまり人間の体は、活性酸素を用いて異物・毒物を排除しようとはたらいているのです。


活性酸素を発生させる異物・毒物の例

人間の体が異物・毒物と認識する代表的なものは以下のとおりです。
  • 紫外線
  • お酒
  • タバコ
  • 食品添加物
  • その他化学物質
  • 薬などの医薬品
  • レントゲン(X線)
  • 電磁波
  • 水道水
まずはこれらの原因をできるだけ避けることが、活性酸素を遠ざけるために絶対的に必要なことです。

なお、上記以外の発生原因や、活性酸素については前回の記事をご覧ください。
活性酸素とは?活性酸素が過剰発生する原因とは?- 活性酸素その①
活性酸素とは?活性酸素が過剰発生する原因とは?- 活性酸素その①
『活性酸素』という言葉を、耳にする機会が増えました。 活性酸素


活性酸素が引き起こす、病気・疾患・体の不調まとめ

では、ここからは活性酸素が招くと言われる、病気・疾患・体の不調の代表的な例をご紹介します。
体の箇所毎にカテゴリ分けしてまとめました。


1:ガン

ガン予防 食べ物

活性酸素が引き起こす最も代表的な病気がこれ。あらゆるガンの発生原因になります。

これは、活性酸素によって傷つけられた細胞が分裂したときに、分裂元の細胞のコピーができず、ガン細胞になってしまうため。


ガンの具体例

  • 皮膚ガン:紫外線の浴びすぎで発症。
  • 乳ガン:レントゲン(X線)やマンモグラフィなどにより発症。
  • 肺ガン:喫煙により発症。
  • 肝臓ガン:過剰な飲酒により発症。
  • その他すべてのガン:胃ガン、大腸ガン、すい臓ガンなど全てのガンの発症率を高める。
  • ガンの転移:転移に関係する遺伝子のはたらきを活発にし、転移しやすいガン細胞に変化する。

2:脳の病気

脳 成長 栄養

活性酸素は脳神経を痛め、脳細胞に大きな負担をかけることが分かっており、脳に関わる以下のような病気・症状を引き起こします。


脳の病気の具体例

  • 頭痛:脳神経の収縮やセロトニンの減少により起こる。
  • パーキンソン病:40代以上、特に65歳以上に多く見られる運動障害。難病。
  • アルツハイマー:記憶障害。近年は40代以前の若年層に発症例が目立つ。
  • ALS:体中のあらゆる筋肉が萎縮し、発症後3~5年で死に至る不治の病。
  • 外傷性てんかん:けいれん、突然意識を失うなどの症状がある不治の病。
  • 脳浮腫:高血圧で漏れ出した血液が脳内に溜まる病気。

3:循環器系の病気

血行促進
活性酸素は、血液中のコレステロールを著しく酸化させ、悪玉コレステロールに変化させます。

これが血中に溶けだすことで血液はドロドロな状態になり、血管を詰まらせることで、心臓や脳など様々な循環器系の疾患を引き起こします。


循環器系の病気の具体例

  • 高血圧症:ドロドロになった血液が血管に負担をかける。
  • 動脈硬化:ドロドロの血液が血管が狭くし、血液の流れが滞り発症。
  • 脳梗塞:脳内の血管が詰まることで発症。
  • 狭心症:心臓に十分な血液が送り込めず、胸の痛みや圧迫感などの症状が出る。
  • 心筋梗塞:心臓の血管が詰まることで発症。
  • 不整脈:脈の打ち方が乱れる症状。血管の詰まりにより血液が送り込まれる量が変動。
  • 貧血:酸素を運ぶ赤血球にダメージを与えることで発症。

4:呼吸器系の病気

肺
主にタバコに含まれるタール、ニコチンなどの有害物質が原因で過剰に発生した活性酸素が、肺や気管支に対し悪影響を及ぼし、様々な病気を発症します。


呼吸器系の病気の具体例

  • 閉塞性肺疾患:タバコを長期間吸うことで発症。肺の炎症性疾患。
  • ARDS(成人呼吸窮迫症候):低酸素状態が続く疾患。
  • 肺気腫:せき、たん、息切れ、動悸など複合的に症状が出る。
  • 気管支喘息:気管支が炎症を起こすことで発症。

5:目の病気

目の病気
目は紫外線による影響を受けやすい箇所。
それは活性酸素による影響もまた受けやすいことを意味し、多種多様な目の病気を発症させます。


目の病気の具体例

  • 飛蚊症:活性酸素がタンパク質や脂質を酸化させ、それが眼球内のガラス体に入り発症。
  • 網膜鉄錆症:網膜全体が変性・萎縮し、視力・視野が狭まる病気。
  • 白内障:紫外線による活性酸素と悪玉コレステロールによって発症。
  • 網膜変性:網膜に異常な色素沈着が起こる病気。
  • 正常型緑内障:活性酸素が視神経を傷つけ、視界の一部が欠ける病気。
  • 角膜潰瘍:目の角膜に異常が起こり、視力低下や失明に至る病気。
  • 未熟児網膜症:未熟児に起こる。呼吸器による濃度の高い酸素を吸い続けることで、活性酸素が大量発生し発症。

6:口内・消化器系の病気

胃 腸 消化器
活性酸素は、口内や胃・腸・肝臓などの消化器系の病気へも大きく影響します。

免疫細胞を破壊したり、口内や消化器系が分泌する消化液のはたらきを狂わせてしまい、その結果、以下のような病気・疾患・体の不調を起こします。


口内・消化器系の病気の具体例

  • 口内炎:活性酸素が免疫機能を低下させることで発症。
  • 歯周病:活性酸素が過剰にはたらき、歯周病菌だけでなく歯茎組織を破してしまい発症。
  • 胃潰瘍:活性酸素が胃の粘膜を傷つけて発症。
  • 十二指腸潰瘍:胃潰瘍で傷ついた胃から過剰に分泌された胃液が十二指腸の粘膜を傷つけて発症。
  • クローン病:口から大腸までのすべての消化器官に炎症を起こす難病。
  • 脂肪肝:活性酸素が悪玉コレステロールと化し、肝臓にくっついて発症。

7:生殖器系の病気

精子カルシニューリンとは
活性酸素は妊娠に必要と生殖器や、そこで作られる精子や卵子の機能に対しても深刻な影響を及ぼします。

7組に1組が悩んでいるとされる不妊にも、活性酸素が大きく関わっています。


生殖器系の病気の具体例

  • 生理痛:活性酸素の増加に比例し、生理痛の素『プロスタグランディン』も増えるため起こる。
  • 生理不順:ホルモンバランスを崩し、生理不順や無月経を引き起こします。
  • 子宮筋腫:子宮内の筋肉層が膨れ上がる病気。活性酸素が細胞を攻撃し、細胞分裂に異常を与え、発症。
  • ED:活性酸素が血流を阻害、あるいは男性ホルモンへ影響を及ぼし、発症。
  • 不妊症:精子や卵子が活性酸素による攻撃を受けるため、妊娠しづらい状態になる。
  • 催奇形性:活性酸素が遺伝子情報(DNA)を傷つけることで、奇形児の出生率が高まる。

8:皮膚病、肌の老化

ニキビ 肌荒れ

活性酸素は、発症のメカニズムはそれぞれ異なりますが、おおよそ全ての肌の悩み、病気・不調の原因になります。

肌に関するトラブルを抱えている方は、活性酸素を発生させないよう対策することが重要です。


皮膚病、肌の老化の具体例

  • アトピー性皮膚炎:活性酸素が肌細胞を直接攻撃し、炎症を起こることで発症。
  • 肌のたるみ、しわ:肌の弾力を保つコラーゲンやヒアルロン酸の生成を阻害し、肌のハリがなくなる。
  • しみ、そばかす、黒ずみ:紫外線を浴びて発生した活性酸素から保護するため、メラニン色素が生まれる。

9:その他の病気・疾患・体の不調

砂糖 病気
上記8つに分類できない病気・疾患・体の不調も、まだこれだけあります。


その他の病気・疾患・体の不調の具体例

  • 糖尿病:インスリン分泌細胞を活性酸素が攻撃すると共に、悪玉コレステロールを産生するため。
  • 腎臓病全般:活性酸素が細胞を極度に酸化させ炎症を引き起こし、腎臓機能に異常を来す。
  • アレルギー:活性酸素によって生成された『過酸化脂質』が体内のタンパク質に作用することで発症。
  • リウマチ:過酸化脂質が血流を滞らせることで発症。
  • 多臓器不全:生命維持に必要な複数の臓器の機能が障害された状態。
  • 免疫不全:活性酸素により免疫機能が破壊された状態。インフルエンザやエイズウイルスなどの感染症にかかりやすくなる。

活性酸素が引き起こす病気・疾患・体の不調について:まとめ

活性酸素は「すべての病気の原因である」と言われるほどの物質。それが引き起こすのは、これほどまでに多くの、しかも代表的な病気・疾患・体の不調ばかりです。

活性酸素の恐ろしさを実感いただけたことと思います。

今回ご紹介した内容を参考に、活性酸素の恐ろしさを受け止め、前回の記事も参考にしていただき、まずは活性酸素の発生原因を徹底して避けるようにしましょう。

次回は、活性酸素を除去する食品をご紹介します。
活性酸素を除去する栄養・食品まとめ - 活性酸素その③
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この記事のライター
キニナル編集部
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